ほとんど社会不適合者の名探偵シャーロック・ホームズ。明晰な頭脳と複雑な人間性を持った実在の数学者アラン・チューリング。これまでのキャリアの中で、“特異な天才”を魅力的に、チャーミングに演じてきたベネディクト・カンバーバッチ
そんな彼にとって、ドクター・ストレンジというキャラクターとの出会いは運命的であり、必然だったといえるかもしれない。

マーベル・スタジオの最新作「ドクター・ストレンジ」で彼が演じるのは、神の手を持つ外科医にして、神秘の力に目覚めていく魔術師、ドクター・ストレンジ。誰もが認める天才でありながら、他人の気持ちを理解できない傲慢な人間。人生の栄光を知り、同時にどん底も知る男。この複雑なキャラクターを完璧に演じられるのはカンバーバッチしか考えられなかったと、マーベル・スタジオのプロデューサー兼プレジデントのケヴィン・ファイギは語る。

『どうしても彼に演じてほしかったので、撮影期間や公開日まで彼のスケジュールにあわせて変えたぐらいです』。

その期待に応えるように、カンバーバッチは徹底的な役作りを行ない、マーベル・シネマティック・ユニバースに初めて足を踏み入れた。天才医師に成りきるため実際に高名な医師について知識や振る舞いを体得し、アクションのほとんどを自らこなすためパワー・ヨガをはじめとする様々なトレーニングを積んで映画に臨んだという。『これまでの作品とスケールが違った』という今回の撮影について、たっぷりと語ってもらった。

画像1: ©2016MARVEL

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――どのようにしてこの作品に参加することになったのですか?

『僕はもともとこのコミックス作品のことはあまり知らなかったけれど、この企画があることは聞いていたし、マーベルが僕に興味を持っているということも聞いていたんだ。スコット・デリクソン監督がこの企画に参加した段階で、僕は彼と会ったよ。彼は僕をこの役でキャスティングすることにとても熱心だった。だけど僕には時間的にどうしてもできない期間がたくさんあったんだ。この企画は舞台「ハムレット」と「SHERLOCK/シャーロック」の間に、とてもタイトに挟まれていたからね。でも彼らが調整してくれて、わざわざ撮影日を変更してくれた。そうなったらもうやるしかないよね』

――ドクター・ストレンジはとても複雑なキャラクターですが、役作りはどのように行なったのでしょうか?

『ドクター・ストレンジは普通では考えられないような変化をこの作品の中で経験することになる。映画の冒頭では、彼は白か黒かハッキリした世界にいる。彼は神経外科医で、知的で頭脳明晰、だけど傲慢な男だ。でもそうした彼の世界は、自動車事故によって一変してしまう。それまでは医師としての治癒の力を自分の利益やエゴのために使っていたけれど、事故後は自分の内側にもっと大きな力が宿っていることに気づくんだ。役作りは何段階かに分かれていたよ。最初は自信に溢れていたストレンジが、事故の後は打ちひしがれ、それから徐々にマーベル・スーパーヒーローへと再生していく。確かに大変な役だったけれど、役作りは今までで最も楽しい作業でもあった。観客の皆さんにも彼の旅を一緒に体験してほしいと思うよ』

画像2: ©2016MARVEL

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――ストレンジを演じることは「SHERLOCK」でシャーロックを演じることと似ていますか?

『頭が良くて傲慢だということ、そしてワーカホリックであるという点では二人は似ているね。でもストレンジは自己中心的ではあるものの、人を惹きつける魅力があり、ウィットに富んでいる。彼は職場で好かれているし、同僚と恋人関係にあった。シャーロックのように、切り離されたアウトサイダーで、反社会的で、セックスに興味がない、偏執狂、というわけじゃない。だから、すごく大きな違いがあるよ。ストレンジはニューヨークに住んでいて、時々ベーグルを食べるんだ。彼はシャーロックと違って世慣れした人なんだよ』

――ストレンジとあなた自身とで何か共通点はありましたか?

『それほど似ていないといいけどね(笑)。このキャラクターは、1960年代から70年代の西洋的科学技術と東洋的神秘主義を組み合わせるというコンセプトから生み出されているんだ。この分野には、僕は十代の頃から興味を持っていた。僕はかつてインドのダージリンにある仏教の僧院で英語を教える時間を持っていたし、仏教の教えだけでなく、宇宙論などの科学書物を読んだこともある。ラマ教の高僧と会話をする経験を持てたことで、当時の僕が疑問に思っていたことがクリアになったよ。そのおかげで本作品の意図もすぐに理解できたんだ』

――ネパールのカトマンズで実際に撮影を行なったそうですね?

『撮影ではいろんなことがあったけれど、クルーのみんなと一緒に過ごしたカトマンズは特に素晴らしかったし、サプライズの連続だったね。旅人として訪れられるだけでも幸運なあの美しい土地で、仕事と呼ばれることをやり、しかも撮影後にボダナート(巨大な仏塔)に沈む夕日を見たこと。あれはまさに完璧な、とても特別なことで、僕にとっては今回のあらゆる経験を一つにまとめている出来事なんだ』

画像: ベネディクト・カンバーバッチ、「ドクター・ストレンジ」を語る!
本日2017年1月27日(金)より公開!

――現地の人々に気づかれましたか?

『最初の二日ほどは大丈夫だった。あのヒゲと髪の毛のおかげでね。ほとんど誰にも気づかれることなく歩き回れたし、カメラを見て何が起こっているのか気づいた人もほんの数人だけだったよ。ところがその後ツイートが幾つかあがったんだ。一度SNSに出てしまうと、もうゲームオーバーさ(笑)。三日目と四日目には、僕らは目的地へ向かおうとして、小さな狭い路地で身動きがとれなくなってしまった。だけど人々はとても協力的だった。ただ熱狂的なだけさ。撮影地の一つだったパタン旧王宮広場は、とんでもないほどの注目の的となったんだ。撮影の最終日にはものすごい群衆がいたよ。とても嬉しいことさ。ファンの人たちに挨拶できたことも良かったしね』

――ニューヨークでの撮影時には、あなたが本屋に立ち寄ったことが話題になりましたね。

『そう、僕はコミック・ストアに行ったんだ。ストレンジの衣装を着たままでね(笑)。確かニューヨークでの最後の撮影の日だったよ。あいにくお金を持ってなかったのでコミックは買えなかったんだけど、店員にサービスを提案したんだ。「もし映画がうまくいかなかったら、僕は戻ってきて、あなたのために棚にコミックスを並べる仕事をする」ってね。それは急に思いついたことだったんだ。マッツ・ミケルセン演じる敵役から逃げる最後のシーンを撮影していたら、たまたまコミック・ブックのお店が目の前にあったんだよ。まるで魔法のような瞬間だったね』

――もしストレンジのような力を身につけられたらどんな能力がほしいですか?

『空を飛びまわることができる力だね。そんなことができたら本当に魔法みたいだと思うし、それよりも素晴らしいことなんてそうないと思うんだ。この映画では、空を飛ぶシーンもあって、それはとてもすばらしい経験だった。でも本当はワイヤーなしで空を飛んでみたいよ(笑)』

――原作コミックのファンの期待にはどのように対処しているのでしょうか? 重圧を感じたりしますか?

『ファンの方たちは私たちにとっても大切な存在だし、期待に応えるような作品であることに心を躍らせていると思う。でも最も大切なのは、そういった期待を超えていくことなんだ。ありがたいことに、スタジオのボスであるケヴィン・ファイギ自身がマーベルの大ファンで、マーベル・コミックについて知らないことは何もないという人だよ。つまり映画の製作はマーベルへの愛から行なわれていることで、その愛には原作に対する大きな尊敬の念があるんだ。だから僕たちの仕事というのは、彼らの期待に応えるということに尽きる。それはつまるところ、ファンの方たちの期待に応えることを意味しているからね』

――ストレンジはこれからアベンジャーズの一員になりますが、その中での彼の役割は何でしょうか?

『それについてはアベンジャーズの映画を見てもらうしかないね。彼は異次元の脅威から世界を守ることにおいて大きな責任を担うキャラクターになっていくはずだよ』

――ストレンジをこれからもずっと演じていきたいですか?

『まずはこの映画を世に送りだすことしか考えていないよ。この映画をちゃんと世界に届けたい。今は観客とこの映画を分かち合うのが待ちきれないんだ』

アメコミ旋風が吹き荒れそうな予感のこの冬最大の話題作「ドクター・ストレンジ」はいよいよ本日(2017年1月27日金曜日)より公開!週末はぜひ映画館へ行ってみよう!

画像: 「ドクター・ストレンジ」 特報 youtu.be

「ドクター・ストレンジ」 特報

youtu.be

タイトル:『ドクター・ストレンジ』
公開表記:2017年1月27日(金)全国ロードショー
配給表記:ウォルト・ディズニー・ジャパン
著作表記:©2016MARVEL

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