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おしくもオスカー候補から外れた「デッドプール」を含め、X-MEN関連の映画とTVについてです。(杉山すぴ豊)

「デッドプール」“おしくも”アカデミー賞の候補は逃しました。“おしくも”と書いたのは本作はゴールデングローブ賞、製作者組合賞、監督組合賞、脚本家組合賞の候補に選ばれており、この人たちはアカデミー賞の投票者も兼ねている人も多いので一時期アカデミー賞の候補になる可能性が高しと言われていたのです。でもここまで評価され愛され、俺ちゃんことデッドプールも本望でしょうね。

興行的にも作品的にも大成功となった「デッドプール」はX-MEN映画の派生であり、20世紀フォックスはこのコンテンツにまだまだ大きなビジネス・チャンスを感じていることでしょう。それを裏付けるかのように様々なX-MEN系の企画が動き出しています。

まず今年はヒュー・ジャックマン最後のウルヴァリン映画と言われており前評判も高い「ローガン」が公開。不死身でなくなったウルヴァリンの“老後”を描く異色作です。「きっと、星のせいじゃない。」のジョッシュ・ブーン監督で、若きミュータントがホラーな敵と戦う新シリーズ「X-MEN:ニューミュータンツ」がもうすぐ撮影開始。また「X-MEN:アポカリプス」の正統な続編として「X-MEN:スーパーノバ」という作品も検討中とのこと。当然のことながら「デッドプール2」(監督は「ジョン・ウィック」の共同監督の1人デーヴィッド・リーチ)「デッドプール3」(デッドプールが武闘派集団X-フォースに参加する予定)の製作も発表されています。

画像: 初めてのX-MENのTVシリーズ「レギオン」©2016 FX Networks. All Rights Reserved.

初めてのX-MENのTVシリーズ「レギオン」©2016 FX Networks. All Rights Reserved.

ついにTVにもX-MENが!「レギオン」放送開始!

こうした映画展開に加えX-MENのTVドラマ・シリーズも始まります。まず日本でもほぼ全米と同じタイミングで放送される「レギオン」。X-MENとはうたっていませんが、原題のタイトル“LEGION”のタイトル・ロゴにX-MENをイメージさせるマークが隠されており、そもそも同名のX-MENのコミックスもあるのでX-MENもの。サイキック・パワーを持つ若者デヴィッド・ハラーの覚醒を描きます。

実はこのデヴィッドというのは原作コミックスではプロフェッサーXの息子!ただし彼の知らないところで元カノが生んだという設定で息子の存在をずっと知らなかったのです。このドラマにプロフェッサーXが登場するのか、そもそも映画のX-MEN世界と連動しているのかは現時点では不明です。原作コミックスでは人気の対ミュータント用ロボット<センチネル>も登場するが、映画「X-MEN:フューチャー&パスト」に登場したのとは別物との噂もあり映画とは連動しない独自のシリーズなのかもしれません。とはいえ製作総指揮にブライアン・シンガー、ドナー女史、サイモン・キンバーグら映画X-MENの重鎮たちが参加しているので期待はしたいのですが。

第一話(パイロット版)は精神病院にいたデヴィッドのパワーが目覚め、そこに謎の組織が絡んでくるというもの。主人公デヴィッドを演じるのはダン・スティーヴンズ。海ドラ・ファンには「ダウントン・アビー」のマシューであり、映画ファンにとってはエマ・ワトソン主演の実写版「美女と野獣」の野獣役で注目の俳優です。この第一話はTVドラマ「FARGO/ファーゴ」のノアー・ホーリーが監督しているからか、前半はおおよそスーパーヒーロードラマと思えないアート映画のよう。クライマックス近くでこれぞX-MEN!的なアクション活劇になります。

なお20世紀フォックスはこの「レギオン」とは別に、映画のX-MEN世界とつながったX-MENのTVドラマも企画中らしく、その新ドラマは「レギオン」とは連動しないらしいのです。正直ちょっとややこしいのですが(笑)、X-MENという言葉を“ヒーロー名”ではなく、特異な能力を持つ人間たちの苦悩を描く“ドラマの総称”と考えれば様々な“X-MEN”があってもいいのかもしれませんね。

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