ロンドンでは、マイケル・ファスベンダー やケネス・ブラナー、といった大好きな俳優たちにあったのですが、中でもマシュー・マクファディンはあまり会う機会がないだけに、とびきり嬉しい会見となりました。

また、モデレイター(司会進行役)の役を務めたのですが、彼のパブリシスト(広報係)が心配そうに彼の名前を発音できますか?と聞いてきたので、威張って「マシュー・マクファイジェン!!」と答えたのです。今までにも2度会いましたし、しっかり英国人の発音も聞いてましたから。アメリカでは往々にして「マクファイジェン」などと呼ばれるそう。


英国時代劇映画の名作の一つ「ハワーズ・エンド」(1992)をテレビドラマにした新作、同題の「ハワーズ・エンド」(2017)でマシューは映画ではアンソニー・ホプキンスが演じた実業家のウイルコックスを演じます。

大柄で、押しの強いマシューはやけにナーバスで、椅子の端っこに腰を下ろし、質問に答えるたびにテーブルがガタガタするほど力を込めて、それでいて、あまり中身のあるものでなく、どう見てもインタヴューが大嫌いだと伺えました。

自分のことをペラペラとしゃべりまくるのが大の苦手というタレントは大勢います。特に知性派で、自分より、映画なり舞台の演技で勝負というタイプです。

初めて会ったのは「プライドと偏見」(2005)でミスターダーシーを熱演した時。相手役はキーラ・ナイトレイでとてもロマンテイックな映画でした。もっともこの役は英国のテレビシリーズ(1995)でコリン・ファースが自意識たっぷりに演じて、大評判になり、ダーシーといえばコリンという観念があって、マシューはそのイメージを拭うのにかなり苦労した様子でした。

最近はテレビの仕事ばかりで、「リッパー・ストリート」(2012-)でのジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)後の危険なロンドンのホワイトチャベル地区を守る刑事役を続けています。
なんと言っても彼が英国で大人気俳優になったのはスパイシリーズ「MI-5」(2002−2011)(英国では「スプークス」)での主役でしょう。英国内の諜報機関の仕事ぶりは今見直しても痛快で、大変なお金がかかっています。ちなみに国際諜報機関は「MI-6」と呼ばれ、あの007ジェイムス ボンドが属している組織です。

マシューは1974年10月17日(私と同じ日にち!)に英国のノーフォークのグレート・ヤーマスに、石油会社の重役の父親と演劇コーチにして女優の母親の元に生まれました。父親の赴任先のインドネシアで子供時代を送り、英国では名門、RADで演劇を学び、すぐに舞台で頭角を現したそう。「MI-5」で共演した、すでに既婚の美人女優のキーリー・ホーズ(Keely Hawes)に求婚して、見事に結婚に持ち込んだ大恋愛は有名です。

会見の時の珍しく笑っているスナップショットも載せましたが、またもやレイアウトが乱雑で、失礼いたしました。

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