「ベイウォッチ」(2017)でライフガード(水泳救助員)のキャプテンを演じているドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)。今やアクション映画のスターとなって、次々とあの巨体と真っ白な歯と爽やかな笑顔で豪快にスクリーンに登場しては、悪漢をこてんぱんにやっつけてます。

今年に入ってからだけでも「ファスト8」「ジュマンジ」そして、この赤い水着のグループの「ベイウォッチ」に主演、昨年は「セントラル・インテリジェンス」、人気アニメーション映画「モアナ」の声の主役、テレビシリーズ「ボーラーズ」(プロスポーツ選手たちの世話をする元プロ選手の役)の主役に加えて、ワールドレスリングの「WW Raw」など、驚異的な忙しさです。

さてベイウォッチではウエットスーツが張り裂けそうな、筋肉モリモリマンの体を自在に扱って、さすが、元プロレスのチャンピオンの柔軟なバディーを披露していますが、何よりもリーダーシップの責任感に溢れているのが彼の持ち味。

どの映画でも正義の味方なのが、頼りになる存在ですが、単純なキャラクターばかり、そこがまだまだ、プロスポーツ上がりのスターの弱みでもあるかもしれません。

あまりに真っ白な歯に初めて会った時ごろ、「どうしてそんなに白いの?」と質問したら「頻繁に歯医者に行って歯をブリーチし、コーヒーや紅茶、赤ワインなど、染色要素が強い飲み物は絶対に取らない!」とものすごい意志の力を見せてくれたのです。

今回の「ベイウォッチ」では、燃え盛る船の真っ只中に突入して、中で何もせずに恐ろしがっているビキニの美女などを救助するのですが、屋根やドアの枠がメラメラと燃え落ち、あらゆる出口が炎に包まれているにもかかわらず、ドウェインも、ビキニ美女も船長も傷ひとつなし!

ドウェイン自身も慣れたもので、こういう荒唐無稽なシーンでも、必死な表情で、照れたりせずにフルスロットルのアクションを存分見せてくれます。

撮影中に共演の美男子スター、ザック・エフロンとの不仲が伝わってきましたが、それはそこ、ベテラン同士ですから、「すごく親しいから、わざと仲違いしたように振る舞ったのがオーバーに報道されただけ」とするりと交わしてました。

1972年5月2日、カルフォルニア州中央部のヘイワード生まれ、サモア人と黒人のハーフとして生まれ、祖父もプロレスラー。マイアミ大学で犯罪学を学び、アメリカンフットボール選手としても活躍、プロ入りを目指したものの、怪我のため(いつも怪我で断念して、俳優になるというルートが非常に多いですね)レスラーに転向、「ザ・ロック」の名前でプロレス界のスーパースターに。2001年「ハムナプトラ2」で俳優デビューと、映画、テレビ経験はあまり長くないのですが、今や、ハリウッドの押しも押されぬスーパースターとなっています。

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