今年の11月21日に72歳になるゴールディ・ホーンがお得意のコメディーでカムバックしました。
最後の映画はスーザン・サランドンと共演した「バンガー・シスターズ」(2002)ですから、実に15年ぶり。

彼女のキャリアーを調べると映画出演合計34本と意外に少ないのです。それにしては、ハリウッドの大型喜劇女優として有名になり、成功したのは、アカデミー賞を受賞したからでしょうか?ユニークな存在です。

さて、今回の映画はと言うと、目下、ハリウッドで大人気のちょっと太めキャラクターで売っている喜劇スター、エイミー・シューマーの新作「スナッチド」SNATCHED(2017)、エイミーがぜひぜひ自分の母親役はゴールディしかいないと頼み込んでの出演です。

映画は、かなりだらしのない独身娘を演じるエイミーが恋人に振られ、一緒に行くはずだったバカンスの切符がもったいないと母親を道連れに選んで、二人は南米のエクアドルへ。ローカルの見るからにアブナそうな色男とデートに出かけ、もちろんめちゃくちゃのトラブルに遭い、母親も巻き込まれて、牢屋に入れられたり、ジャングルで珍しい動物に出会ったり、はたまた、お腹で騒ぐサナダムシ退治のホラー場面などが展開します。

ゴールディは、いつもとは異なった用心深い、内向的な女性という役どころで、エイミーの戯けた行動に呆れながら、しぶしぶついていくのですが、二人が同じように仰天の行動を取った方が豪快で、面白かったのではないかと勝手に思いました。どう見ても、慎重な女性という顔つきでも、体つきでもない、相変わらずの、奔放で、赤ちゃんのような声で話すゴールディなのですから。

会見に現れた彼女は、日焼けした肌はちと荒れてましたが、セクシーな表情や動きは以前と全く変わらず、満ち足りた生活を送っているシニアの安定した余裕が漂ってます。

「エイミーがあまりにも勇敢で、豪胆なのでびっくり。私よりはるかに女優の限界に挑戦するコメディアンヌ。会った瞬間から本当の母娘のように、意気投合して、以来、べったりとシャム双生児のように離れないのよ」と口をぐっと一文字にして、笑うという、お得意のスマイルを見せてました。

メル・ギブソンと共演の「バード・オン・ワイヤー」(1990)で初めて会ってから、「ファースト・ワイフ・クラブ」(1996)と「バンガー・シスターズ」と今回で4度目ですが、いつもへらへらとして、つかみどころのない、綿菓子のような受け答えをしながらも、その中に鋼のような強靭な中身が鎮座しているのが覗けるタフなスターです。

1945年11月21日、首都ワシントン生まれ、父御はミュージシャン、母御はダンス教師にして宝石屋を営む家でしっかりとユダヤ教の教えを学んで育ちました。母御がハンガリーのユダヤ系だったのです。3歳からバレーとタップ、10歳でプロのダンサーとなってスタートはダンスだったせいで、コメディアンヌとしてのコントロールの良い動きができたと言えましょう。

映画初出演にして、大御所のイングリッド・バーグマンとウォルター・マッソー主演の「サボテンの花」(1964)でたちまちアカデミー助演賞を受賞、それから、「プライベート・ベンジャミン」(1980)ではオスカー主演賞の候補になりました。

ゴールディは2回結婚しています。最初は68年から73年まで俳優と、次は75年から80年までミュージシャンのビル・ハドソンと。彼との間に二人の子供がいて、そのうちの一人娘がケイト・ハドソンです。

そして「スイング・シフト」(1984)で共演したカート・ラッセルとは現在に至るまで、共同生活を送って、ハリウッドの奇跡的ロングランのカップルと評判になっています。

「カートと初めてデートして、お互いに猛烈に惹かれあって、その晩にもうたまらなくなって一緒にベッドに飛び込んだのよ!」と正直なコメントが彼女らしくて、微笑ましいゴールディなのでした。

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