1979年にリドリー・スコット監督による1作目の「エイリアン」が公開されてから38年。この世界に立ち返った「プロメテウス」(2012)「エイリアン:コヴェナント」(2017)で、スコット監督は新たなエイリアン神話を構築しつつある。今回は、新作「コヴェナント」をより楽しむために、エイリアンについてもっと知識を深めたい。(文:平沢 薫/デジタル編集:スクリーン編集部)

エイリアンを大解剖!

エイリアンの肉体はどのような構造になっているのか?部位別にご紹介。

頭部

前後に細長い形状で、半透明のフードに覆われている。通常、目や鼻や耳のような形状の器官は見当たらない。「1」の成体のみ眼窩があるが、眼球はない。「4」のニューボーンのみ眼球とまぶたがある。

口部

口の中に“インナーマウス”と呼ばれる管のような第二の顎があり、口腔内から外部に向けて伸びる。また、口内には人間に似た形状の歯があり、犬歯に似た長い歯も持っている。

指先に鋭い爪があり、これを攻撃に用いる。また、これを使って天井などに張り付くこともできる。

体表

成体の体表は硬度が高く、黒色のシリコン樹脂状の形状をしている。温度や湿度の変化に順応し、真空状態でも損傷しない。「2」では赤外線に映らない。ただし、プラズマキャノンなどの銃火器で負傷させられる。

体液

強酸性。身体が傷ついて流れ出た体液は、金属を腐食させる性質を持つ。口からは唾液のような粘着性の液体を分泌する。

脚部

脚力が強く、高く跳躍することができる。瞬発力があり、素早く動く。

胴部

背中に数本のパイプ状の突起物がある。

身体よりも長く、鞭のように振り回して武器として使用する。石を砕くほどの硬度を持ち、先端は槍のように尖っている。

形態の変化

第1段階:エッグ

画像: 第1段階:エッグ

形状は卵形。表皮は半透明で、内部に血管や神経のようなものがあるのが見える。底部分には根状のものが生えている。上部に花弁状の開口部があり、寄生対象が接近すると、ここからフェイスハガーが飛び出す。

第2段階:フェイスハガー

画像: 第2段階:フェイスハガー

宿主となる生物に寄生体を植え付ける。胴体部分は人間の顔の大部分を覆う程度の大きさで、8本の節足と、長い尻尾を持つ。宿主に張り付く力は強力で、人力では引き剥がすことができない。寄生体を植え付けるとフェイスハガーは死に、宿主から剥がれる。

第3段階:チェストバスター

フェイスハガーが植え付けた寄生体が、ある程度成長した幼体。体色は白または肌色で、動きは素早い。幼体は宿主の身体を破って外に出現し、何度か脱皮した後に成体となる。

第4段階:成体

画像: 第4段階:成体

成体の形状及び性質は、宿主の影響を受ける。そのため作品によってさまざまな成体が出現する。

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