ジョニー・デップが「ネバーランド」(2004)で共演して、我が息子のように可愛がって世話をしたと言うフレディ・ハイモアも、もう25歳!あの映画ではジョニーが作家になり、フレディは、ピーターパンのモデルになったのですから。
画像: 映画「ネバー・ランド」でキュートな子役だったフレディ・ハイモアが、今年は新テレビシリーズ「ザ・グッド・ドクター」で天才的な医者を熱演!【風と共にハリウッド】

ジョニーとは続いて「チャーリーとチョコレート工場」(2005)で共演し、すっかり「戦友同士」のような仲になったとジョニーが半分ジョークを言ってましたが、あの純粋な目つきと品のある表情はまさに映画のスクリーンで「清らかな少年」を演じるのにぴったりでした。

最近はもっぱらテレビシリーズに主演して、「ベイツ・モーテル」(20013−2017)でのノーマン ベイツの役は相当猟奇的で、グロテスクな行動を上品にして、上手に演じていました。元になったドラマはヒッチコックの名作「サイコ」(1960)です。当時の人気スター、アンソニー・パーキンズが演じていた、複雑な母親想いが昂じて精神異常になった息子です。

変声期とは言わないでも、少年から青年に変身する時にこういうテレビの仕事を選んだのも正解だったと言えましょう。

そして今年は新テレビシリーズ「ザ・グッド・ドクター」(2017-)で自閉症でありながら、天才的な医者という、再びどこかおかしいものの、ある面ではものすごい才能を見せると言う、すでにハマリ役になったような役を演じています。

1992年2月14日ロンドンのカムデン・タウンで、エドワード・トーマス・ハイモアという俳優の父とスーというタレントエージェントの母親を持って生まれましたから、俳優になる道はすでに敷かれていたと言えましょう。大変に優秀な頭脳の持ち主で、ケンブリッジ大のエマニュエルカレッジではスペイン語とアラブ語のダブル専攻をとって、その両方で再優秀な成績を収めたのです。

そういう天才的な若者に見られる、繊細さ、脆弱な点、過剰な丁寧さ、可憐な美しさをたたえたフレディーは、バレンタインデーに生まれていますから、特別にロマンティックですかと聞いてみました。

「うー、あのー、ロマンス文学が大好きだし、恋愛に憧れは持っているけれど、うー、よくわからないなー、なんといったら良いのか。。。。」

と英国人独特の無意識にどもって、それが一種の礼儀のマナーとなる当たり障りのない内容を話すモードになって答えてくれました。

親友に「ベイツ・モーテル」で母親を熱演して、いろいろな賞を受賞したヴェラ・ファーミガの名前を挙げるのも、いかにも年上の女性を慕うフレディーらしい上に、彼女の息子のゴッドファーザーにもなっているという仲なのです。

それにしても英国にはこう言う、花びらが落ちても嘆くようなデリケートな美青年が大勢いて、やはり頽廃の大英帝国の名残のようで、大味な若手ばかりのハリウッドでは非常に貴重な存在なのです。

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