「ラッシュアワー」「シャンハイ・ヌーン」などハリウッドでも活躍してきたジャッキー・チェンだが、最近は中国での活動が主になっていた。その彼が、「ベスト・キッド」以来久々にハリウッドと手を組んで製作したのが今回の「スキップ・トレース」。相手役に「ジャッカス」シリーズで知られるジョニー・ノックスヴィル、監督は「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」などアクションを得意とするレニー・ハーリンという布陣だ。

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「僕は毎日自分が何をなすべきか、それしか考えていないんだ」(ジャッキー)

香港のジャッキーの事務所を訪ね、この映画のことばかりでなく、近況やオスカーの名誉賞受賞などについても話してもらった。

――「スキップ・トレース」の元々の構想はずいぶん前に思いついたそうですが。

『この映画のアイデアは30年近く前にひらめき、当時はジェット・リーと撮ろうと思っていたものなんだ。でも「ベスト・キッド」が公開された時、世界中の観客から「中国って素晴らしい場所がいっぱいあるんですね」という反響が返ってきた。「ベスト・キッド」ではそれほど中国のあれこれを紹介したつもりはなかったからちょっと意外だった。それならば、さらに中国の様々な場所、多様な文化を紹介できる作品を撮るべきだと思って、昔考えていたこの作品を復活させようと思ったんだ。自分の国の文化はやはり外国にどんどんアピールしていかなきゃいけないよね』

――相棒役のノックスヴィルは「ジャッカス」シリーズなどで知られる人ですが。

『実は彼のためにスタントマンを用意していたんだけど、彼は自分でやらせてほしいと強く希望したんだ。アメリカの俳優は基本的に自分の身体を大切にするからスタントはやらないんだけど、ジョニーは何でも自分でやりたがった。ナイスガイだったよ』

――監督のレニー・ハーリンはヨーロッパ(フィンランド)の出身ですね。

『外国人が中国を撮ることで面白い視点が出てくると思ったんだ。僕たちが中国を撮ろうとすると、古い物とかには目を止めない。でも外国人の監督は歴史や伝統が新鮮に思えて撮ってみようとする。外国人の視点でうまく表現してしまうんだ。例えばモンゴルの草原でお酒を飲むシーンだって、僕らには普通過ぎる光景なんだけど、彼らには違う。こういう風に、自分の考えた企画をいろいろな監督に別の視点で撮ってもらうことで新鮮なものが出てくるんじゃないかと思ったんだ』

――60代になって、生活や食事で変わった点などはあるのでしょうか。

『いや、特にこれまでと変えてはいないよ。何でも食べるし、トレーニングも続けてる。身体を健康に保つことを意識してトレーニングしてるんだ。アクションやスタントも、いまの自分に合わせていく感じかな。自分で可能なら自分でやるし、無理ならスタントマンを使う。自分でやり続けないと、段々サボろうという気持ちが強くなってしまうからね』

――アカデミー賞の名誉賞を受けたことについてはどのようにお考えですか。

『僕が今年、あるいは去年何をやったかではなく、これまでの57年間何をしてきたかに対する賞だよね。この年月、スタントマンのチームを連れて、香港はもちろんアジアのあちこちを回って、いろんな仕事をして、大きなケガもして、そういうことが積み重なっていった。そこが評価されて、審査員50人が全員一致で決めてくれたそうだ。でももらった瞬間、僕にとってはまた新しいページが開かれた。僕は毎日自分が何をなすべきか、それしか考えていないんだ』

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