最近はアメコミ映画が次々登場しヒットを飛ばしていますが、この夏のヒット作「ワンダーウーマン」が12月2日にブルーレイ&DVDがリリースされるのを記念して、アメコミライター杉山すぴ豊さんが記事を寄せてくれました。女性初のスーパーヒーロー“ワンダーウーマン”の知られざる秘密や歴史を紐解きます。
画像: 女性スーパーヒーロー映画の先駆けに!
「ワンダーウーマン」の成功でアメコミが新時代に突入!

これからのヒーロー映画を考えるうえで重要な意味を持つ「ワンダーウーマン」

いよいよ今年の映画界、アメコミ界の話題をさらった「ワンダーウーマン」のデジタル配信開始、ブルーレイ&DVDのリリースが決定しましたね。映画「ジャスティス・リーグ」の予習として、そしてこれからのヒーロー映画を考える上でもとても重要な意味を持つ作品です。
“ワンダーウーマン”は1941年にコミックでデビューした、女性初のスーパーヒーローです。それまでも女性のヒーローはいましたが、<超人=スーパーヒーロー>という意味では彼女が最初です。この手のキャラは男性目線で作られたと思いがちですが、DCコミックスは女性層をとりこむためにこの企画が生まれました。
原作者のウィリアム・モールトン・マーストンは心理学者で、男女の関係についても先進的な考えを持つフェミニストでした。DCから相談を受けたマーストンは、女性ならではの善良さと愛を持ったヒーローを提案し、それが“ワンダーウーマン”だったのです。

画像: これからのヒーロー映画を考えるうえで重要な意味を持つ「ワンダーウーマン」

彼女の縄が相手に真実を告白させる力を持つというのは、マーストンが「うそ発見器」の発明に貢献した人物だから、彼らしい着想と言えますね。以来、“ワンダーウーマン”は女性ヒーローのアイコンとして長きに渡って愛され続けます。
なおアメコミは、スーパーヒロインとは言わず、スーパーヒーローウーマンと言ったりします。ヒロインというとヒーロー(男性)の相手役っぽくなるからでしょうか? 主役をドン!とはれる感じが出ますよね。

画像: TVシリーズ版「ワンダーウーマン」©1975,1976,1977 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

TVシリーズ版「ワンダーウーマン」©1975,1976,1977 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

1970年代にはTVシリーズが作られ人気に!

70年代にはリンダ・カーター主演のTVシリーズが作られ、人気を博しました。このTVシリーズは日本でも放送され、<セカンド・シーズン>である「紅い旋風ワンダーウーマン」では由美かおるさんが声優を務めています。
なお、リンダ・カーターはTVシリーズ「SUPERGIRL/スーパーガール」<セカンド・シーズン>で、女性初のアメリカ大統領役で登場! 新旧のヒーロー女子の共演にファンは大喜びです。

画像: 1970年代にはTVシリーズが作られ人気に!

“ワンダーウーマン”がきちんと映画化されたのは今回が初めて!

そして意外なことに、“ワンダーウーマン”がきちんと映画化されるのは今回が初めて。
“ワンダーウーマン”は、男性ヒーロー主流のコミックに女性を持ち込み、70年代のTVシリーズでも女性が主役のアクションドラマの先駆けとなりました。そしてこの「ワンダーウーマン」も、ブームが続くアメコミ映画の中で女性ヒーローが主役という画期的な作品になりました。
いまハリウッドでは、女性が主役のヒーロー映画の企画が(DCのライバルであるマーベルを含め)一気に進んでいる感じがありますが、すべては映画「ワンダーウーマン」の成功がきっかけなのです。
僕は“ワンダーウーマン”というキャラクターに対し、すごく完成された大人のイメージがあったのですが、今度の「ワンダーウーマン」は、とてもピュアでうぶな主人公が、一人の戦士として覚醒していく様子が丁寧に描かれています。
第一次世界大戦(原作コミックでは第二次世界大戦から活躍するのですが)を舞台に、彼女が戦うのは“戦争”という行為そのもの。ヒーロー映画としての楽しさやケレン味はたっぷりですが、その根底に正義感と愛だけで戦争を止められるのか?という大きな問いかけがあり、とても見応えのある女性映画なのです。(アカデミー賞候補という噂も頷けます)
“ワンダーウーマン”をこんなに愛しく思えるなんて! 映画「ジャスティス・リーグ」には、彼女のサポーターとして駆け付けたいです!(笑)
(TEXT by 杉山すぴ豊)

画像: “ワンダーウーマン”がきちんと映画化されたのは今回が初めて!

「ワンダーウーマン」
監督/パティ―・ジェンキンズ
出演/ガル・ガドット、クリス・パイン
11月22日デジタルセル先行配信開始
12月2日ブルーレイ&DVD発売/レンタル開始/デジタルレンタル配信開始
初回仕様ブルーレイ&DVDセット(2枚組/ブックレット付)4990円+税
初回仕様3D&2Dブルーレイセット(2枚組/ブックレット付)6990円+税
初回仕様4K ULTRA HD&3D&2Dブルーレイセット(3枚組/ブックレット付)7990円+税
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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