「ベイビー・ドライバー」のケヴィン・スペーシーのセクハラ疑惑問題が、「エイリアン:コヴェナント」のリドリー・スコット監督の新作「世界中の金」All the Money in the World にも飛び火した。

代役はクリストファー・プラマー

映画はすでに完成しているが、ケヴィンの出演シーンをカットし、代わりに同役を「手紙は憶えている」のクリストファー・プラマーが演じて撮影し直すことが発表された。
 同作は石油王ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を元に描く作品。ゲティは、16歳の孫が放蕩生活をしていたため誘拐を狂言だと思って身代金の支払いを拒否したが、孫の母親に支払うように懇願され、金額を値切って支払った。スペーシーはジャン・ポール・ゲティ役で出演していた。映画は他に孫の母親役でミシェール・ウィリアムズ、ゲティのアドバイザー役でマーク・ワールバーグらが出演。製作はスコット・フリー・プロダクション他。12月22日全米公開予定で、まだ変更はアナウンスされていない。

ほかにもセクハラ疑惑によってさまざまな作品に変更が

ハリウッドはいま、製作中止、放送中止、キャスト変更などの話題に溢れていて、イルミネーションの大ヒット・アニメーション「ペット」も、主人公の犬の声を演じたコメディアン、ルイス・C・Kにセクハラ問題が生じて、19年公開の続編ではこの声の出演を降ろされたとか、複数の女優に告発されているブレット・ラトナー監督が企画したヒュー・ヘフナーの伝記映画が製作中止などの問題が発生。有名TVシリーズにも主役や製作者が告発されているものがあり、まだまだこうした話題が続きそう。

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