SF映画の金字塔の35年ぶりの続編として多くのファンの賞賛を集め大ヒット中の「ブレードランナー2049」。そのプロモーションのため、1ヶ月前ではありますが、10月21日に主演のハリソン・フォードらが来日しました。ハリウッドのレジェンドと呼ぶにふさわしい風格で映画の魅力を語ってくれました。

ーー9年ぶりにハリソン・フォードが日本に帰って来た。飄々と、けれど颯爽と会場に姿を現わしたレジェンドに、立錐の余地もないほどに集まったマスコミも一斉にどよめく。

『「ブレードランナー」で再び日本に来られて嬉しいよ。前作が特に日本で評判が良かったのを今も覚えている。ありがとう』
 

ーーその前作から35年。再びデッカード役をオファーされた経緯は?

『撮影が始まる4年前に、リドリー・スコットから電話があって、もう一度デッカードをやらないか?と聞かれた。渡されたのは短編のスクリプトだったが、とてもエモーショナルで共感できたんだ』

ーー「スター・ウォーズ」シリーズでも30年以上の時を経て、再びハン・ソロを演じている。

『自分の演じたキャラクターが、どういう時の流れを経てきたかを見せるのは、俳優としてとてもやりがいのあることだと思うからね』
 

画像: ©Kohei Okuda

©Kohei Okuda

ーー今回の「ブレードランナー2049」が、日本はじめ世界各国で高評価を得たことについて。

『国や文化を越えて認められたのが嬉しいね。この映画は人間とは何か、人は運命をコントロールできるのか、といった問題を提示し感情に訴えるものだ。おそらく成功の鍵はそこ、エモーショナルなところにあるのだと思う。まさしくインターナショナルな映画だよ』

ーー本作の製作意図について、同席したドニ・ヴィルヌーヴ監督が説明してくれた。

『もっとも意識したのは、これだけ見てもきちんとわかる映画にすることだった。でも、前作を見ていない若い人がいたらぜひ見てもらいたい。「ブレードランナー」は美しくもパワフルな、まさにSF映画の金字塔。今作に関わった人間はみな前作のファンだった。常に心には一作目へのリスペクトがあったんだ』

ーーそんな監督の熱いコメントを聞きながら、ハリソンは嬉しそうに頬を緩めた。

『わかるだろ、彼こそ今作を作るにふさわしい監督だったことが。彼は一作目の持っていたキャラクターの深みとエモーションを忠実に踏襲してくれた。それをさらに大きな世界へと広げてくれたんだ』

This article is a sponsored article by
''.