「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」はこの4人のキャストにも注目。前作に続く出演となるジョン・ボイエガとグウェンドリン・クリスティー、そして新たにシリーズに参加するベニチオ・デル・トロー、ケリー・マリー・トランの貴重な証言集。

ベニチオ・デル・トロ(DJ役)

僕の役にはボバ・フェットなどの要素があるかもしれない

画像: © Alberto E. Rodriguez/Getty Images for AFI

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僕は最初の『スター・ウォーズ』をニューヨークで観た。公開した77年にね。それは「これは僕のものだ」と感じた初めてのSF映画だった。つまり、世代的に僕にリンクしていたんだ。そのあとの2本はプエルトリコで観て、もちろん大好きだったけれど、1本を選ぶとなるとやっぱり最初の作品だ。そういう思い入れのある映画の新シリーズに出ないかと言われて断るはずがない。たとえそれがセリフのない役であろうが、マスクを被ったエイリアンの役であろうが『スター・ウォーズ』なんだから出るに決まっている。

しかも今回は、監督のライアンが素晴らしかった。彼はとてもオープンな人で、僕たち役者の声に耳を傾ける。そして、そのアイデアがいいと思ったら躊躇なく脚本を書き換えるんだ。そういうこと、インディペンデントではあるが、こういうメジャー映画ではまずない。監督が脚本を書いている場合は尚更ないことなのに、ライアンはいとも簡単にやったんだ。僕の意見を取り入れて脚本を変えたんだよ!

僕の演じるDJかい?それについては話せないんだけど、ボバ・フェットやジャバ・ザ・ハットの要素があるかもしれない。いや、ふたりのコンビネーションかな?(笑)

ジョン・ボイエガ(フィン役)

ファズマとの一騎打ちは忘れられないシーンになった

画像: ©Nicholas Hunt/Getty Images for Annapurna Pictures

©Nicholas Hunt/Getty Images for Annapurna Pictures

『フォースの覚醒』のときのロンドン・プレミアは、僕にとって忘れられない一大イベントだった。ファンが熱狂する姿を家族や友だちに見せられた嬉しさもあるけど、僕は本当に『スター・ウォーズ』に出演したんだという実感がやっとわいたからだよ。

そもそも、この作品に出演するというサインをしたときから、これは本当なんだろうかというシュールな気持ちになっていた。もしかしたら単なる夢で、目が覚めておしまいになってしまうんじゃないかと、本気で思えるくらいだったんだ。だから、出来上がった映画を観て、やっと確信が持てたんだよ(笑)。

でも、さすがに2作目となると落ち着いてきて、監督に「もっとアクションをしたいんだけど」なんて希望を話す余裕も出てきた。ありがたいことにライアンも同じように考えていたから、フィンをもう少し強く見せることが出来たと思う。

僕的なハイライトはキャプテン・ファズマとのバトルだね。あれは本当にクールだった。トルーパーたちがそこらじゅうを走り回り、あちこちで爆破が起こるなか、フィンとファズマはセットの隅から隅まで移動しながら一騎打ちするんだ。撮影に丸1日を費やした、忘れられないシーンだよ。

グウェンドリン・クリスティー(キャプテン・ファズマ役)

本作でみんながもっとファズマに惹かれるかもしれないわ

画像: ©Pascal Le Segretain/Getty Images

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私は6歳のころからずっと『スター・ウォーズ』のファンだった。単なるフランチャイズという枠を超えて大好きだったの。おそらく、もう二度と作られることはないだろうと思っていたから、余計に想いが募ったんだと思う。

ところが、新しいトリロジーを作るというじゃない?私は考えるまでもなく、何とか参加しようと必死で売り込んだの。そして、信じられないことに出演できることになり、しかも、私が演じるキャプテン・ファズマは頭のてっぺんからつま先までアーマーで身を固めている。つまり、女性としての外見を要求されないキャラクターなのよ。私はそういう女性のあり方に疑問をもっていたから、これはとても嬉しかった。何て現代的なコンセプトなんだろうとも思ったわ。

確かに『フォースの覚醒』のときのファズマは小さな役だった。でも、人々は彼女に強い魅力を感じてくれたのよ。詳しいことはいえないけれど、もしかしたら今回は、もっと彼女に惹かれるかもしれないわよ(笑)。そうそう、もうひとつ嬉しいニュースがある。マーベルがファズマのコミックを5冊、小説を一冊作ってくれることになったの。それを読めば、もっと彼女のことが判ると思うわ。

ケリー・マリー・トラン(ローズ役)

ローズはこれまでの「SW」にはいなかったキャラクターよ

画像: ©Neilson Barnard/Getty Images for ELLE

©Neilson Barnard/Getty Images for ELLE

オーディションは5ヶ月にも及んだの。秘密だらけのオーディションで、その当日は部屋に入ったら数ページ渡され、そこで即興的に演じなければいけなかった。オーディションとオーディションの間は1ヶ月くらい。また声が掛かって次のステップに進むという感じだったから、かなり神経は磨り減ってしまった。採用の連絡を貰ったのは15年の11月。でも、16年の2月まで絶対誰にも喋っちゃいけないと言われ、友人や両親にさえも黙っていた。4ヶ月間、ウソを突き通したわけだけど、これがすっごく辛かった。

私の演じるローズは反乱軍のメンバー。彼女はどこにでもいそうなキャラクターで、名もない存在だけど、フィンと知り合ったことでアドベンチャーに巻き込まれてしまうの。こんなキャラクターはこのシリーズにはいなかったんじゃないかしら。そういう意味ではスペシャルなのかもしれない。私は取るに足らない存在だなんて感じたことのある人は、ローズに共感すると思うわ。

『スター・ウォーズ』のファンだったかって?実は違うの。高校の授業のとき『エピソード4』を見せられたんだけど、何とも思わなかった(笑)。だってそのころ、私が夢中だったのは『ハリー・ポッター』だったんですもの!

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