アカデミー賞ノミネート作品の前作『カルテル・ランド』でドキュメンタリー作家として一躍その名を世界に轟かせたマシュー・ハイネマン監督。その最新作「CITY OF GHOSTS(原題)」の邦題が、『ラッカは静かに虐殺されている』に決定。そして2018年4月14日(土)より全国順次公開することが決定した。

戦後史上最悪の内戦で勃発したニュータイプの戦争ドキュメンタリー

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014 年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街は IS の首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々と SNS に投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSS の発信力に脅威を感じた IS は直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

5年間での死亡者が43万人にものぼり、戦後史上最悪と言われるシリア内戦。本作はその内戦で勃発したスマホを武器に戦うニュータイプの戦争に迫る。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『闇へ』を監督したアレックス・ギブニーが製作総指揮を務め、英国アカデミー賞ノミネート、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭最高賞(審査員賞)受賞し、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞大本命ともいわれる。“ドキュメンタリー史上、最も緊迫した 90分”ともいわれる衝撃作だ。

ラッカは静かに虐殺されている
2018年4月14日(土)アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:アップリンク
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