ハリウッドスターインタビュワー歴37年の成田陽子がお送りする「風と共にハリウッド」では、自身のインタビュー内容はもちろん、スターのさまざまな情報をお届けします。
今回は、最近会ったハリウッドスターのことを書きたくなったので、そうします。久しぶりに韓国系アメリカ人の女優、サンドラ・オーに会いました。目下ハリウッドで大活躍をしているアジア系女優といえば、彼女と中国系のルーシー・リュー二人だけです。

成田陽子(なりた・ようこ)
ハリウッドのスターをインタビューして37年!!ツーショットと来たらどっさりざくざく。最近は映画の記事も減ってきて発表してないお宝が貯まる一方。貯金は減る一方ですが、ともかくつたないブログで全く為にならないお話と、とっておきの古い写真とか新しいものも載せていきたいと思ってます。

サンドラは46歳、リリーは48歳、と年季の入った大ベテランですが、彼女たちに続くスター級の若手のアジア人女優の名前は悲しいかな、頭に思い浮かばないというのが事実。

サンドラもルーシーもまず美人というタイプでなくて、ぞれぞれの持ち味、個性と人間的な魅力とかなりの「細くて、吊り上がった目」(英語ではスランテッドアイズと言って、東洋系の特徴と言われています)で売れています。もっともハリウッドには美男美女が掃いて捨てるほどいますが、生き残るには演技力の他にやはりプラスアルファの魅力が非常に大事なのですね。

画像: 2004「サイドウェイ」

2004「サイドウェイ」

一人は生真面目(ポール・ジアマテイ)、その親友はプレイボーイ気取りで良い加減(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の弥次喜多道中ワイン映画?の「サイドウェイ」SIDEWAYS(2004)でワイナリーに勤めていて、この二人と親しくなる女性の一人(もう一人はヴァージニア・マドセン)を好演したサンドラを覚えていらっしゃるはず。

当時サンドラはこの映画の監督、気鋭のアレキサンダー・ペインと結婚していました。2000年から交際を始めて、2003年に結婚、2006年に離婚しています。
2007年からは「ザ・ヒアアフター」というバンドでパーカッションを担当しているミュージシャンのアンドリューフェザーストン(Andrew Featherston)と交際中。

今回サンドラに会ったのは、新テレビシリーズ「キリング・イヴ」KILLING EVE(2018-)というBBCアメリカ制作のサイコ スリラーに主演するため。

「話を持ち込まれた時はものすごく嬉しかった。主人公は別にアジア系の女性ではないのに私を起用してくれたことに。今、セクハラ問題でハリウッドは喧々囂々、その前は白人オンリーの抗議が話題になったけれど、アジア系俳優たちの待遇はまだまだ原始的なほどに発展してないし、改善もされてない状況で、ホントに悔しい。私たちはあまり大声で騒がないし、黙々と地道に歩めばいつか認められると信じているけれども、それでもやっぱりすごく不満」

という内容のコメントを情熱的に、真剣に長〜く話してました。

1971年7月20日、カナダはオンタリオ州のネピーンNepean に韓国移民の父親と同じく韓国から移民してきた化学者の母親の間に生まれています。姉と弟はともにカナダで弁護士、医師として活躍していると言う、教育を重んじる家庭に育っています。

4歳からバレーを習っているうちに舞台でのパーフォーマンスが好きになったそう。

高校時代から演劇に情熱を注ぎ、カナダのモントリオールの国立演劇学校で演技の基礎を学びました。母国のカナダでソコソコのテレビや映画に出て評価されたものの、さらなる機会を求めてロスアンジェルスに移住。最初は韓国系がハンデイとなってなかなか役に恵まれなかったのですが、喜劇で頭角を現します。

「トスカーナの休日」(2003)で主人公のダイアン・レインの親友役を演じて注目されて、翌年の「サイドウェイズ」にも出演、2005年から人気医師テレビドラマシリーズの「グレイズアナトミー」の女性医師の役で5年続けてエミー賞候補に。2006年には同役でゴールデングローブ賞を受賞しています。

知的で、繊細で、優しくて、頼りになるお姉さま、おばさまのサンドラですが、どうしても主人公の親友、医者といった役どころが多く、今回の主役はまさに「ブラバ!」Barava (ご存知でしょうが、女性に対しては、ブラヴォーでなく、ブラヴァと歓声を捧げます)の抜擢です。同じ東洋人として、もっともっとアジア人の活躍を見たいものです。

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