長距離シニア・スターは、続いてジーナ・ロロブリジーダ、現在90歳です。イタリアの美人スターでした。私はソフィア・ローレンよりはるかに好きで、ブロマイドをいつもぼーっと眺めてはこれほど整って、彫りが深い目鼻立ちの人間がいるのか、と感動していたものです。

成田 陽子(なりた・ようこ)
ロサンジェルス在住。ハリウッドのスターたちをインタビューし続けて37 年。これまで数知れないセレブと直に会ってきたベテラン映画ジャーナリスト。SCREEN誌特別通信員としてハリウッド外国人映画記者協会に在籍。

過去のシニアレディ、エヴァ・マリー・セイント紹介記事はこちら

つい最近、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(歩道に刻まれる名誉の星型)に名前が入る儀式があって、そのあとに奇跡的にインタビューすることができました。詳しいことは、3月5日発売のキネマ旬報に書きましたので、どうぞ本屋さんに。

何よりも精神的柔軟さにびっくり。
ソフィア・ローレンには貴族の女性の役はダメ、私は大丈夫と競ったりのライバル意識はマスコミが煽ったもので、自分は全く彼女に注意など払ってませんでした、と軽く一蹴するなど、ストレートな表現が軽快で、揺るぎ無い彼女の信念が感じられました。

今は彫刻が命、アートを創造しているとエネルギーが湧いてくると繰り返しています。現役の頃から写真家として評判だったのは知っていましたが、それが絵画となり、今は大理石の大きな彫刻を手がけています。写真で見たそのスケールと細かい技術にびっくり。

1927年7月4日イタリーのスビアコ Subiacoに生まれて、美術学校に通っている時に見出されました。

私がそのセクシーさに圧倒されたのは「空中ブランコ」(1956)でバート・ランカスターとトニー・カーティスの間に挟まれて愛の三つ巴のドラマを、全員がタイツ姿!!で演じた映画、「ソロモンとシバの女王」(1959)ユル・ブリンナーと共演。

ジェラール・フィリップと共演した「ファンファンとチューリプ」(1952)有名な「ノートルダムのせむし男」(1956)などなどノスタルジックで、泣きたくなるぐらいの50年代の映画がたくさんあります。

今回は、70歳以上になって、これほど大きくて、精密な彫刻を創るジーナ・ロロブリジーダのエネルギーと情熱を紹介してみました。

懐かしい映画のポスターや写真を見ると、改めて、ジーナの美貌とセクシーな体型に目がくらみそうです。まさにエリザベス・テイラーのイタリー版!今回はロロブリジーダのファンページとなりました。

画像: 過去のシニアレディ、エヴァ・マリー・セイント紹介記事はこちら

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