2020年10月9日(金)より公開の映画『望み』のメインキャストとなる堤真一、石田ゆり子、岡田健史に、メガホンをとった堤幸彦監督が10都市19の劇場に生中継の公開記念舞台挨拶に出席した。

本作は、累計発行部数は17万部超えの雫井脩介のベストセラーサスペンス小説「望み」が原作となる。

主演を務めるのは、堤真一。建築デザイナーの石川一登(かずと)を演じる。そしてその妻の貴代美役を石田ゆり子が、高校生の息子・規士(ただし)役を岡田健史が、長女・雅(みやび)役を清原果耶が演じる。

高校生の息子が消えたその日、同級生が殺された。幸せだった家族の日常は一変する。息子は犯人なのか。それとも、もう1人の被害者なのか?極限の家族愛を描く、サスペンス・エンタテインメント。
メガホンをとったのは、映画のみならずドラマ・音楽・演劇様々な分野で幅広いジャンルを手掛ける堤幸彦監督。

主演の堤真一:石川一登(かずと)役

画像: 主演の堤真一:石川一登(かずと)役

石田ゆり子:貴代美役

画像: 石田ゆり子:貴代美役

岡田健史:高校生の息子・規士(ただし)役

画像: 岡田健史:高校生の息子・規士(ただし)役

堤幸彦監督

画像: 堤幸彦監督

この日、残念ながら他の撮影で会場に来られなかった長女・雅役の清原果耶よりビデオメッセージが届いた。

撮影にあたって

ーー家族を演じるにあたって家族らしさを見せるために意識したこと、やっていたことはありますか?

堤真一「映像の仕事ではよくあることなんですが、現場でお会いしてはじめましての状況で、恋人同士だったり 、家族だったりということがよくあって、僕がちょっとそれが苦手だったので、お願いしてこの4人(堤真一、石田ゆり子、岡田健史、堤幸彦監督)でまず撮影の前に食事をしたいということで。映画の作品の内容を話したりする訳ではなく、単に食事会という形で、彼(岡田健史)も京都に行く前に、とにかく一度お会いしてということで、監督とも、石田さんとも初めて家族全員初めての方ばかりだったのでお願いしました」

画像1: 撮影にあたって

ーー石田さん、食事会はいかがでしたか?

石田ゆり子「本当に、映画の話でない話で盛り上がり、それが良かったですよね!なんでもないちょっと笑える話を(笑)」

堤真一「まあ、若い岡田くんが撮影する時、“こいつ、大したことないぞ、普通のおっさんや”と思わせるほうがいいじゃないですか。だからくだらない話ばっかりしてたんですよ」

画像2: 撮影にあたって

ーーそのところは岡田さんどうだったんですか?

岡田健史「本当にもう堤さんがおっしゃる通り、堤さんがお話されていて、お酒も入っていてそしてそれを僕と石田さんと堤監督がほとんど聞いているみたいな形ではあったんですけど、その姿を見て僕はひたすら一登(役名)僕の親父になる人ってこの人なんだって情報量がずっと入ってきて、その横で石田さんがもう本当にいい奥さんのような、ずっとうなずいて。石田さん、裏表がなくて本当にこのような感じでいてくださっていて、ずっと僕はおふくろと親父を観ている感覚で。だからそれがすごく撮影にも活きたなと思います」

画像3: 撮影にあたって
画像4: 撮影にあたって

ーー堤監督、そういう提案を俳優の方からされることはなかなかないですよね。

堤幸彦監督「映画の説明を僕なりにしなくちゃいけないのかなと思いながら参加したんですけど、やっぱり現場でもそうなんですけど、堤真一さんの周りをまるで暖炉で温めていくそのお気持ちは、一番映画のことを一生懸命語るよりかは、全然力があるんだなとその時から感じました」

ーー堤真一さんはその時、盛り上げようと意識されていたんですか?

堤真一「僕も初めての人で、恥ずかしいじゃないですか、だからずっとしゃべったんだと、緊張してたんだと思います」

ーーその食事会が活かされたと思うことはありましたか?

石田ゆり子「堤(真一)さんは、ずっと薪ストーブの話を(笑)、すごく薪ストーブを語る方っていらっしゃいましたよね、毎日」

堤真一「そうですね。もうそろそろ寒くなると。まずは煙突の掃除をしてからでないと」
石田ゆり子「堤(真一)さんがいらっしゃるだけで、求心力がとてもあるので、みんながそこに集まっていくような空気があって、そしてほぼ家のセットがほとんどの映画なんですけど、みんな楽屋に帰らずにセットの片隅でずっと話をしているとか、何も話さなくてもとにかく一緒にいるっていうことは大きかったですね」

ーー頼れるお父さんだったんですね、岡田さん?

岡田健史「食事会があって、そこで僕が堤真一さんという役者、その人間を目の当たりにして、石田ゆり子さんという人間を目の当たりにして、だから撮影、本番以外楽屋に戻らず、セットの隅でみんなが何も話さなくてもそこに集まるっていうのは、そのお2人がいてくれたから帰らずにそこに一緒にいようというか、ずっと一緒の空間がきっと石川家ではそれが当たり前だったろうし、それを少しでも映像に反映できるようにという思いが芽生えたのが、それがあったからだと思います」

清原果耶からのメッセージ

この映画は、希望と絶望の中でもがく人間の必死さや家族の絆を描いた作品です。家族4人それぞれの望みの形と行き着く先をぜひ見届けていただければと思います。

原作者 雫井侑介氏からの手紙

 この映画「望み」には、一観客として純粋に惹きこまれました。まさにその世界を生きているような役者さんたちの演技に心を揺さぶられ、泣かされました。
最初、奥寺佐渡子さんから脚本が上がってきたときに感じた、これはいい映画になるのではないかという予感は間違っていなかったと思いました。

  石田ゆり子さんが撮影を振り返って、「とにかくつらかった」とおっしゃっていましたが、原作「望み」の執筆もまったく同じ感想です。
もしかしたら観客のみなさまにも、その感覚を共有していただくことになるかもしれません。「望み」という作品を正しく体験するには、それを通過する必要があるようにも思います。 
しかし、つらいだけにはとどまらず、必ずや観てよかったという思いに到達していただけると信じています。昔の口上で当節風に言うなら、「マスクを濡らさないためにも、どうぞハンカチのご用意を」というところです。

 この作品の原作を書いた身として、自分もまたがんばろうと励まされる気がします。堤幸彦監督はじめ制作陣の方々、堤真一さんはじめ役者のみなさまには、お礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。

鏡開き

画像: 映画『望み』公開記念舞台挨拶・鏡開き youtu.be

映画『望み』公開記念舞台挨拶・鏡開き

youtu.be
画像1: 鏡開き
画像2: 鏡開き
画像3: 鏡開き
画像4: 鏡開き

STORY

― 愛する息子は殺人犯か、それとも被害者か ―
建築デザイナーの石川一登(いしかわかずと)とフリー校正者の妻・貴代美(きよみ)は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。
高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もう一人殺されているという噂が広がる。父、母、妹――それぞれの<望み>が交錯する。

映画『望み』

2020年10月9日(金)全国公開

出演:
堤真一 石田ゆり子 岡田健史 清原果耶 加藤雅也 市毛良枝 松田翔太 竜雷太

監督:堤幸彦
原作:雫井脩介「望み」(角川文庫刊)
脚本:奥寺佐渡子

© 2020「望み」製作委員会
配給:KADOKAWA

公式 Twitter@nozomimovie

This article is a sponsored article by
''.