5月21日(金)東京・TBS 赤坂 ACTシアターにて、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が初日を迎え、開幕に際して潤色・演出の小池修一郎とロミオ役の黒羽麻璃央と甲斐翔真、ジュリエット役の伊原六花と天翔愛のコメントならびに舞台写真が到着した。

2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上にて600万人以上を動員したミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。
日本では 2010年に宝塚歌劇団によって上演され、2011年に日本オリジナル版として新たに誕生したのが、このミュージカル『ロミオ&ジュリエット』 <日本オリジナルバージョン>。
前作2019年以来2年ぶりの上演となる今回は、10周年を迎える。

仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、ひたむきに互いを愛したロミオとジュリエット――。 言わずと知れたシェイクスピアの名作が原作だが、更に本ミュージカルは〝ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情〟〝ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える〟といったオリジナルの設定が加わり、登場人物の葛藤をより繊細に描いている。
特に全編を通じて登場する〝死のダンサー〟の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的 テーマを表出させた点も、特筆すべき点。
音楽の吸引力は言わずもがな、幕開きに歌われる迫力満点の<ヴェローナ>、若者たちの躍動感溢れる<世界 の王>、ロミオの心象風景を鋭く描き出した<僕は怖い>、婚礼の場面で歌われる甘く切ない<エメ>(フランス語で〝愛する〟の意味)など、一度聴いたら忘れられない名曲が揃う。

この日本オリジナルバージョンを手がけるのは、ヒットメーカー・小池修一郎。『エリザ ベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』といった〝名作の世界初のミュージカル化〟も成功裏に収めている小池が、本作『ロミオ&ジュリエット』でも、歌とダンスで、若者の疾走感と感受性を巧みに表現する。
2017 年の新演出からは〝近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語〟という設定を据え、この世の荒廃と、その中でなお煌めく愛の崇高さを、より鮮明に浮かび上がらせた。
また、彼の演出作品を通じてジャンプアップした俳優は数知れず、過去のロミオ役には、城田優、山崎育三郎、柿澤勇人、古川雄大、大野拓朗らなくてはならない存在の俳優たちが並び、ジュリエット役には、昆夏美、フランク莉奈、清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかなという第一線で活躍中の女優たちが名を連ねる。

今作では、そのロミオ役に黒羽麻璃央と甲斐翔真のWキャスト。黒羽は2019年の本作上演ではマーキューシオ役として、若さの危うさを瑞々しく表現しており、代表作であるミュージカル『刀剣乱舞』の三日月宗近役など期待の注目株。一方の甲斐は、昨年『デスノート THE MUSICAL』で初舞台にして主人公・夜神月役を堂々務め、その後もミュージカル『RENT』で HIV ポジティブのミュージシャン・ ロジャー役など好演している。

ジュリエット役には、伊原六花と天翔愛の2人。伊原は、2018 年よりドラマ・CMの出演のほか、昨年は『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3 のマリア役(公演中止)にも抜擢されている。Wキャストの一方の天翔は、現在は音楽大学で実力を磨きながら、夢であるミュージカル出演を叶えたシンデレラガール。

さらに、ベンヴォーリオ役に味方良介と前田公輝、マーキューシオ役に新里宏太と大久保祥太郎、ティボルト役に立石俊樹と吉田広大、死のダンサーに小㞍健太と K バレエカンパニー所属の堀内將平と、いずれも魅力的なW キャストが集結。
キャピュレット夫人に春野寿美礼、乳母に原田薫、ロレンス神父に石井一孝、モンタギュー卿に宮川浩、モンタギュー 夫人に秋園美緒、パリスに兼崎健太郎、ヴェローナ大公に岡幸二郎、キャピュレット卿に松村雄基が演じる。

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コメント

小池修一郎(宝塚歌劇団)
ロミオとジュリエットは青春の物語で、そこに演技者自身が自己投影できるか、自分や身近な人と重ねることができるかというところが重要です。今回のロミオとジュリエットはとてもクリアでビビットに自分たちの青春と重ねる部分があるのではないかと受け取れますし、ほかの出演者たちも若返っていて、フレッシュなメンバーで新たな作品を作るという感覚で臨みました。
黒羽君は、前回のマーキューシオでともかく繊細な演技が印象的な人だと思い、今回はロミオに挑戦してもらいました。ちょっと陰影のあるロミオがすごく魅力的です。甲斐君は対照的にとても屈託のない天真爛漫なロミオで、そんなロミオが悲劇に巻き込まれていくというところで逆に悲劇性が浮かび上がると思います。
伊原さんは非常に安定した役作りでリアリティのあるジュリエット像です。踊りは周知されていますが、歌も非常によく頑張っていて、ミュージカル界の新星だと思います。そして天翔さんは本当の初舞台で、今はまだ未知数ですが、生まれたばかりという感じのピュアなところが素敵ですし、将来性を感じさせます。
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の魅力は、ジェラール・プレスギュルヴィックの大変甘美な陶酔感を持たせる音楽を持つことと、シェイクスピアが今から約 400 年前に書いた戯曲であるにもかかわらず、今見ても感動する恋愛劇の古典で、現代に通じる永遠性がある物語である、というところです。愛を貫く若い 2 人の恋が、争いを止めない社会の犠牲者となり、結果その社会を変えるという在り方がとても感動的です。
この音楽と物語の二つの要素の掛け算が、初演から 10 年経っても色褪せない魅力なのだと思います。
恋人たちが死に彩られながらも、それを恐れず突き進んでいく。演技者達に、ほとばしる青春を自分と重ねさせることが、私の使命だと思っています。

黒羽麻璃央
フレッシュな仲間たちと毎日楽しく充実した稽古期間を過ごし、この作品に打ち込んできました。やれる事は全部やりきりました!!
このような状況なのでみんなでご飯!!という事はできなかったのですが、それでもとてもステキなチームが完成したと思います。空き時間にみんなで筋トレしたり(笑)あと、味方くんが日に日に痩せていった(健康的に)のが印象的でした!
この仲間たちが集まったことで完成した、僕たちの『ロミオ&ジュリエット』を皆様にお届け出来ることに幸せを感じております。
小池先生は、相変わらずエネルギッシュで誰よりも熱量を持って、細かなところまで演出してくださいます。そんな小池先生と、今回は演出家と主役という立場でタッグを組ませていただき、プレッシャーもありますが、とても嬉しいです。稽古中に小池先生から「計算してお芝居を作っている」と言われて、そのことには僕自身全く気付いておらず、意図してないところをご指摘いただき、改めて「役を演じる」ということを考えるきっかけも与えていただきました。
場当たりからは今回 2 年ぶりにこのセットに立って、不思議な懐かしさと新鮮さがあり、ロミジュリの世界観にすごくワクワクしています。ご観劇くださった方々が明日への活力、希望を感じていただけるような作品になったと思います。どうか最後までよろしくお願いいたします。

甲斐翔真
今回こんなに同世代の方が多い現場が初めてだったのですが、麻璃央くん含め、いろんな事を話し合いやすい柔らかい雰囲気だったので、本当にみんなで作ってきたんだなというのを、実感しています。自分の中の課題はまだまだ山積みですし、本番中にお客様から得ることもたくさんあると思います。より一層今まで作り上げたものを良いものにするために、探究心を忘れずにいたいです。
稽古中は、食事に行ったりはできませんでしたが、それが逆に制限された中で、いい意味で熱を帯び、今まで以上に共演者の方やスタッフさんとコミュニケーションを取ろうという意識を持って稽古に臨めました。
小池先生には、自分自身ミュージカルデビューしてからずっと課題だった、感情を歌に乗せるということを改めて指摘していただきました。またお客様から見られる事を意識した細かな演出やその理由など、改めてミュージカルの在り方を教えていただき、今回ご一緒できてとても勉強になりました。
今この時代の中で演劇ができることは本当に奇跡です。そのことへの感謝は絶対に忘れたくない。その上で、この夢の世界を通して、普段フラストレーションを抱えている方たちの固まった気持ちを解きほぐすことが出来たらと思います。これまで全力で稽古してきたので、僕たちも後悔したくないし、お客様にも後悔してほしくない。皆様の心の拠り所や希望になれたら。ぜひ楽しみにしていてください。

伊原六花
稽古場では、学びや発見がたくさんありました。そして劇場に入ると作品世界により入れて、ロミオやお母様、乳母との関係がより自分の中でしっくり感じています。まだまだ努力は必要ですが、ジュリエットを演じさせていただくことが、自分にとっても、すごく素敵な時間になるんじゃないかとワクワクしています。
稽古中は、小池先生と二人でお話しできたときに、「毎回どのシーンも適切な芝居をしてるけど、もっと大げさに、もっと前に気持ちを増幅させて伝えることができたら、本当にいいと思う」「殻を破って」と言葉をいただいて。その言葉を持ちながら作品に向かっていると、動きや、相手から貰うエネルギーがすごく自分の中で大きくなっていく感覚があります。
この作品は同年代の共演者が多く、切磋琢磨することができ、素晴らしい先輩キャストの皆様からも日々たくさんの刺激をいただいています。
お客様の前でこの世界を表現するという感覚が全て掴めていないところはあるのですが、日々の公演をより良いものにしていきたいです。そして、明日どうなるかわからないという環境で劇場に足を運んでくださるお客様には本当に感謝してもしきれないです。私達にとっては、お客様がいらっしゃるからこその作品なので、だからこそ来て良かったと思ってもらえるよう努めたいです。劇場では何も考えずロミジュリの世界に浸かっていただけたらと思います。

天翔愛
今回初舞台で真っ白の状態から始まった私に、素晴しい先輩方やスタッフの皆様がたくさんの励ましの言葉や手を差し伸べてくださいました。皆様がいたからこそここまで来れましたし、舞台は 1 人ではできないということを実感しました。
相手役である黒羽さんや甲斐さんは、稽古場で緊張している私に、演技の方向性やアドバイスなど日々声をかけてくださり、すごく支えていただきました。スタッフの皆様からのあたたかい激励も本当に嬉しくて、カンパニー全体で初日開幕に向けて 1 つになっていこうというそんな雰囲気に溢れていて、感謝の気持ちでいっぱいです。
劇場に入ってからは、空間の臨場感や衣裳やメイクを着けての動きなど、気持ちが稽古場とは全然違って作品により入り込めますし、新鮮な気持ちで挑めています。
小池先生は、このお稽古の期間、本当にたくさんのお声をかけてくださいました。私が抜け落ちてしまうことも、先生ご自身が動いて指導して、愛情を込めて私が変わるための第一歩を授けてくださり、先生のお言葉一つ一つが自分の力になっていくので、心から感謝しています。
開幕してからも、1 回 1 回の公演に心を込めて、千秋楽まで感謝の気持ちを忘れずに成長し続けたいです。その日しか観劇できないお客様もたくさんいらっしゃると思うので、作品のテーマである“愛”を持って、今私にできる全てを注ぎたい。愛に生きるジュリエットの生き様を通して、”愛”の力の素晴らしさを思いおこすきっかけになれたら嬉しいです。

あらすじ

モンタギュー家とキャピュレット家が代々憎しみ合い、争いを続けてきたイタリアの街・ヴェローナ。ある日、キャピュレット家で はひとり娘のジュリエットに、大富豪パリス伯爵を求婚者として紹介しようと舞踏会を開催。そこへ、モンタギュー家のひとり息 子ロミオが親友のベンヴォーリオ、マーキューシオと共に忍び込む。その舞踏会で、ロミオとジュリエットは運命的に出会う。お 互いが敵対する家の者だと知り、ショックを受ける二人だったが気持ちを抑えきれず、ジュリエットの部屋のバルコニーで永遠 の愛を誓い合う。二人の強い気持ちに心打たれたロレンス神父は、この結婚が憎みあう両家の和解に繋がるかもしれないと 考え、密かに二人の結婚式を執り行う。しかし、そんな矢先、両家の若者の間でいさかいが勃発。ロミオは仲裁に入るが、親 友のマーキューシオがジュリエットの従兄弟ティボルトに刺されてしまう。親友の死を目の当たりにしたロミオは逆上してティボ ルトを殺害、ヴェローナから永久追放されることに。ジュリエットの乳母の計らいで、夜が明けるまでのつかの間の時間、結婚 初夜を過ごす二人。これが永遠の別れになるとは知らず、夜明けと共にロミオはマントヴァへと旅立っていく......

ライブ配信

自宅でリアルタイムに観劇が可能なライブ配信が決定した。
配信をご視聴の方限定で、初代ロミオ役 城田優、山崎育三郎からの“スペシャルメッセージ”も公開される。
【配信日程】※アーカイブ配信なし
6月5日(土)17:30公演
〈ロミオ:黒羽/ジュリエット:伊原/ベンヴォーリオ:味方/マーキューシオ:大久保/ティボルト:吉田/死:小㞍〉
6月6日(日)12:30公演
〈ロミオ:甲斐/ジュリエット:天翔/ベンヴォーリオ:前田/マーキューシオ:新里/ティボルト:立石/死:堀内〉
【チケット発売日】 2021 年 5 月 22 日(土)10:00 より、各回の開演 30 分後まで購入可能
【ご購入・ご視聴サイト】 PIA LIVE STREAM(ぴあ) https://www.rj-2021.com/article/26
【配信チケット料金】
・ライブ配信視聴券:4,000 円(税込)⇒[GoTo イベント]適用で 3,200 円!
・公演パンフレット郵送サービス付きライブ配信視聴券:6,000 円(税込)⇒[GoTo イベント]適用で 4,800 円!
・電子パンフレット付きライブ配信視聴券:6,000 円(税込)⇒[GoTo イベント]適用で 4,800 円!
※GoTo イベントとは、GoTo キャンペーンの一環として、イベント・エンターテイメント関連のチケットを購入の際、2 割相当分の割引(上限2,000 円)・クーポンの支援をする政府の事業です。
※出演者変更の場合でも払い戻しは致しかねます。
※ご視聴の際は通信環境の整っている場所でご視聴ください。
※数量に限りがございますので、予定枚数に達し次第、販売を終了いたします。手数料別途。

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

原作 ウィリアム・シェイクスピア
作 ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出 小池修一郎(宝塚歌劇団)

出演 黒羽麻璃央/甲斐翔真(W キャスト)、伊原六花/天翔愛(W キャスト)、味方良介/前田公輝(W キャスト)、新里宏太/大久保祥太郎(W キャスト)、立石俊樹/吉田広大(W キャスト)、
春野寿美礼、原田薫、石井一孝、宮川浩、秋園美緒、兼崎健太郎、岡幸二郎、松村雄基
小㞍健太/堀内將平‹K-BALLET COMPANY›(W キャスト) ほか

公式サイト www.rj-2021.com
公式 Twitter @musical_RJ
企画制作 TBS/ホリプロ/梅田芸術劇場

【東京公演】
公演日程 2021 年 5 月 21 日(金)~6 月 13 日(日)
会場 TBS 赤坂 ACT シアター
チケット一般発売 2021 年 4 月 10 日(土)より発売中
チケット料金 S 席 13,500 円 A 席 9,000 円 B 席 5,500 円
お問合せ 梅田芸術劇場 0570-077-039 (10:00~18:00)
主催 TBS/ホリプロ/東宝/梅田芸術劇場

【大阪公演】
日程 2021 年 7 月 3 日(土)~7 月 11 日(日)
会場 梅田芸術劇場メインホール
チケット一般発売 2021 年 4 月 10 日(土)より発売中
チケット料金 S 席 13,500 円 A 席 9,000 円 B 席 5,500 円
お問合せ 梅田芸術劇場 06-6377-3800 (10:00~18:00)
主催 TBS/ホリプロ/東宝/ABCテレビ/梅田芸術劇場
協力 FM802/FM COCOLO

【名古屋公演】
日程 2021 年 7 月 17 日(土)~18 日(日)
会場 愛知県芸術劇場 大ホール
チケット一般発売 2021 年 5 月予定
チケット料金 S 席 14,000 円 A 席 9,500 円
お問合せ 中京テレビ事業 052-588-4477 (平日 11:00~17:00/土・日・祝日 休業)
主催 中京テレビ放送

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