宮沢りえ主演によるCOCOON PRODUCTION 2021『泥人魚』が、2021年12月6日(月)~29日(水)に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定した。

2003年に初演された唐十郎の傑作戯曲『泥人魚』が、初演以来18年ぶりの上演となる。
演出を手がけるのは、劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍。
出演には、現代のアングラ演劇界のミューズ・宮沢りえ、唐作品初参加の磯村勇斗、愛希れいか、そしてベテランの風間杜夫をはじめ、岡田義徳、大鶴美仁音、渡会久美子、広島光、島本和人、八代定治、宮原奨伍、板倉武志、奈良原大泰、 キンタカオ、趙博、石井愃一、金守珍、六平直政といったキャストらが集結した。

キャストコメントが到着した。

キャストコメント

宮沢りえ(みやざわ・りえ) 1973年4月6日生まれ 東京都出身

唐十郎さんの世界は、私自身が一番深く呼吸できる場所。唐さんの言葉たちが自分の中を通って、口からポンと生まれる瞬間は理屈 抜きの心地よさがあり、掃き溜めの中でも生き生きと生きる術を持っている唐作品のヒロインを、再び演じることが出来ることに大きな喜びを感じています。前回の『ビニールの城』は、蜷川幸雄さんを突然失った不安の中、演出の金守珍さんはじめみんなのパワーが 凄かった。今回は前回とはまた違う状況なので、アクセルを一段と踏み込まないといけないと、ピリッとした感覚があります。磯村さんは 何本か作品を拝見して、役に憑依する人という印象があります。唐さんの台詞を吐くというのは、頭の中のプランを壊していかなければならないので、同志として頼もしく感じる一方で、風間さんは壊すのが得意な方だと思うので安心しています。愛希さんとは初共演ですが、宝塚出身の方が入ることで、多彩な世界がより深みを増すのではと楽しみです。迷宮のような唐作品の世界を想像力を駆使して見てほしいですし、豊かな時間のためには、私たち全員がこの戯曲を心から溺愛して作り上げていくことが大事だと思っています。

11歳でモデルデビュー。89年に映画初主演にして日本アカデミー賞新人賞を受賞。01年には香港映画『華の愛〜遊園驚夢〜』で モスクワ国際映画祭主演女優賞、03年『たそがれ清兵衛』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、04年『父と暮せば』でブルーリボ ン賞主演女優賞を、更に7年ぶりの映画主演作となった『紙の月』(14)では東京国際映画祭最優秀女優賞ほか多数の賞を受賞。17年には映画『湯を沸かすほどの熱い愛』において第41回報知映画賞で史上初の3度目となる主演女優賞、第40回日本アカデミー 賞最優秀主演女優賞、19年に『人間失格 太宰治と3人の女たち』で5度目となる日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した。 映画・ドラマ・CM といった映像作品だけでなく、舞台にも積極的に出演し、18年に第 25 回読売演劇大賞の大賞および最優秀女優賞 を受賞している。近年の主な出演作に【舞台】『死と乙女』(19)、『ビニールの城』(16)、【ドラマ】『ノースライト』(20・NHK)など。21年10月期22年1月期・日本テレビ新日曜ドラマ『真犯人フラグ』、22年・NHK 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の出演を控える。22年1月7日、映画『決戦は日曜日』全国公開。

磯村勇斗(いそむら・はやと) 1992年9月11日生まれ 静岡県出身

出演が決まった時にはすごいところに足を踏み入れるなと思いました。唐十郎さんの作品で、演出は唐さんを知り尽くしている金守珍さん。この未知の世界に飛び込むのは嬉しさと同時に怖さもありますが、今の自分の力をどこまで出しきれるのか、俳優としてステップアップをするためにも挑まなければならない大事な作品だと思っています。物語は難解ですが、唐さん独特の世界観はすごく感覚的なもの。その中に諫早湾のギロチン堤防が織り込まれており、それら社会的問題をストレートに伝えるのではなく、唐さんのユーモアと比喩表現で裏側の背景もしっかりと描かれておられるので、その意図を汲み取りながら演じなければ、『泥人魚』の世界を生きられな いと感じています。宮沢りえさん、愛希れいかさん、風間杜夫さんとがっつり舞台で共演するのは初めてなのでとても楽しみです。先輩方の背中を見ながらいろいろと吸収して、作品と向き合っていきたいと思います。

2014年にドラマで俳優デビュー。15年に出演した『仮面ライダーゴースト』(EX)で注目を集め、17年に出演した NHK 連続テレビ小 説『ひよっこ』にて幅広い層からの支持を得る。以降、映画・ドラマで数多くの作品に出演している。近年の主な出演作に【舞台】『プレ イハウス』(19)、『hammer&hummingbird』(18)、【映画】『彼女が好きなものは』、劇場版『きのう何食べた?』(21 公開予定)、『東京リ ベンジャーズ』、『ヤクザと家族 The Family』(21)、【ドラマ】『演じ屋』(21・WOWOW)、『サ道 2021』(21・TX)、『珈琲いかがでしょう』 (21・TX)、『青天を衝け』(21・NHK)、『恋する母たち』(20・TBS)などがある。

愛希れいか(まなき・れいか) 1991年8月21日生まれ 福井県出身

ストレートプレイには以前からとても興味がありました。唐十郎さんの『唐版 風の又三郎』を拝見した時には、理解しきれないけれど、興味深くて、この世界観を体験したいと思いました。今回、不安と緊張が大きいですが、とにかく学びたい知りたいという気持ちが強くあります。唐さんの戯曲は、複雑な思いが盛り込まれていて全てが未知のもの。金守珍さんの演出も初めてなので全てを委ねて、新しい自分に出会いたいです。そして、宮沢りえさん、磯村勇斗さん、風間杜夫さんなど共演者の皆さんは素晴らしい役者さんばかりなので、とにかく学ばせていただこうと思っています。この1年半、舞台は生でお客様が入って下さってこそ完成すると実感させられました。 生で観る舞台にエネルギーをもらえると思っていただけるように、精一杯努めて参ります。

2009年3月「宝塚歌劇団」に95期生として入団。同年、宙組公演『薔薇に降る雨/Amour それは...』で男役として初舞台を踏み月 組に配属。11年に娘役に転向し、翌年、月組トップ娘役に就任。『ロミオ&ジュリエット』ジュリエット役にてトップお披露目。18年に『愛聖女(サントダムール)』で、娘役としては異例のバウホール単独初主演を果たす。同年『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』エリ ザベート役をもって宝塚歌劇団を退団。6年7か月のトップ娘役の在任期間は、歴代トップ娘役の中では三番目の記録であり、多くの 宝塚ファンに愛されている。退団後の主な舞台作品に『マタ・ハリ』『The Illusionist-イリュージョニスト-』(21)、『フラッシュダンス』 (20)、『エリザベート』『ファントム』(19)など。

風間杜夫(かざま・もりお) 1949年4月26日生まれ 東京都出身

『唐版 風の又三郎』で唐さんの世界を体現して面白さを知り、金守珍さんの圧倒的な演出力に魅入られて、志願して新宿梁山泊のテント芝居『ベンガルの虎』に出演しました。なので、また金さんの演出で唐作品に出られることは率直に嬉しいですね。今回は詩人の伊東静雄の詩がモチーフで、諫早の干拓問題などを含んでいますが、唐作品は理論じゃなくて詩ですから。金さんが入れ込んでいて、『ベンガルの虎』の稽古中に、オープニングのプランを実演してくれました。アイデアをたくさん持っている人なので、今度も期待しています。(宮沢)りえちゃんと久しぶりの共演だし、『唐版 風の又三郎』で一緒だった六平直政さんや石井愃一さんたちも出るので心強く、一緒にテントに出た人たちもいて、楽しみが多い舞台です。面白くなること、必須ですから。コロナ禍で大変な年の締めくくりとして、 これを見て希望をもってもらえたらと思います。

子役として活躍後、1977年よりつかこうへい作品で人気を博し、数多くのつか作品に出演。映画・ドラマに加えて落語にも挑戦してい る。文化庁芸術祭賞演劇部門大賞、読売演劇大賞最優秀男優賞、紫綬褒章受章、菊田一夫演劇賞大賞を受賞。近年の主な出演 作に【舞台】『ベンガルの虎』『帰ってきたカラオケマン』『白昼夢』(21)、『女の一生』(20)、『平和三部作』『黒白珠』『唐版 風の又三 郎』(19)、【映画】『アンダードッグ』(20)、『のみとり侍』(18)、【ドラマ】『黒革の手帖〜拐帯行〜』(21・EX)、『小吉の女房 2』(21・ NHKBS プレミアム)、『エール』(20・NHK)、『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』(20・EX)などがある。

あらすじ

港の町を去って、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主の静雄(風間杜夫)は、まだらボケの詩人だ。陽が 落ちると急にダンディな夜の詩人と化す。ある時店に現れたのは、詩人を「先生」と呼ぶ男、しらない二郎(岡田義徳)。二郎は詩人静雄の元門下生であり、蛍一とは、長崎の諫早漁港で共に働いた仲だった。干拓事業の賛否に揺れる漁港では、湾を分断する「ギロチン堤防」が内側の調整池の水を腐らせ不漁が続き、池の埋め立てに反対だった仲間の漁師が、次々と土建屋に鞍替えしていく。そんな現実に絶望した蛍一は、港の町を去ったのだ。一方の二郎は、実は港に派遣された「さぐり屋」だった。依頼主は、月の裏側を熟知 しているとのたまう女、月影小夜子(愛希れいか)。二郎の裏切りを蛍一がなじっていると、蛍一を探して、やすみ(宮沢りえ)という女が現れる。少女時代、ガンさんという漁師に海で助けられ、その養女となった娘だ。「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれるやすみは、ある約束を果たしに来たと言う。「人の海の貯水池で、言ったとおりの人魚になれ」と。蛍一の前で見せた片方の足には、一条のきらめくものがはりついていて──

COCOON PRODUCTION 2021『泥人魚』

【作】唐十郎
【演出】金守珍
【出演】宮沢りえ 磯村勇斗 愛希れいか 岡田義徳 
大鶴美仁音 渡会久美子 広島光 島本和人 八代定治 
宮原奨伍 板倉武志 奈良原大泰 キンタカオ 趙博 
石井愃一 金守珍 六平直政 風間杜夫

公演期間:2021年12月6日(月)~12月29日(水) 全28回
会場:Bunkamuraシアターコクーン
チケット発売日:2021年10月17日(日) AM10:00~
チケット料金:S席 11,000 円 A席 9,000 円 コクーンシート 5,500 円(全席指定・税込)
※コクーンシートは、特にご覧になりづらいお席となります。
プレイガイド:
◆Bunkamura チケットセンター(オペレーター対応/10:00〜17:00)
【10/17(日)発売日初日特電】03-3477-9912
【10/18(月)以降】03-3477-9999
◆オンラインチケット MY Bunkamura https://mybun.jp/doroningyo
(システム利用料無料/PC・スマホ共通/座席選択可能)
◆Bunkamura チケットカウンター
【10/18(月)以降】(Bunkamura1F 10:00〜18:00)
◆東急シアターオーブチケットカウンター
【10/18(月)以降】(渋谷ヒカリエ 2F 11:00〜18:00)
◆チケットぴあ
【10/17(日)発売日初日特電】0570-02-9923(P コード不要 10:00〜23:59)
【10/18(月)以降】0570-02-9999(Pコード:507-689 24時間・音声自動応答)
https://w.pia.jp/t/doroningyo/(PC・スマホ共通/座席選択可能)
セブン-イレブン(24 時間対応/毎週火曜日・水曜日の 1:30AM〜5:30AM を除く)
※一般発売初日 10/17(日)の取扱いは 10:00〜
◆イープラス
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ローソン・ミニストップ各店舗(店内 Loppi 直接購入/L コード:32885)
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チケットに関するお問合せ Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00〜17:00)
公演に関するお問合せ Bunkamura 03-3477-3244(10:00〜18:00) https://www.bunkamura.co.jp
主催/企画・製作 Bunkamura

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