有村架純主演で2021年11月にドラマの放送・配信、2022年1月に映画版が劇場公開される『前科者』。映画版のキャストとして磯村勇斗の出演が発表された。

原作は香川まさひとによる、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ「前科者」。

メガホンをとるのは、岸善幸監督。
2016年に公開された『二重生活』で初めて映画監督を務め、翌2017年に公開された『あゝ、荒野』では、報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞、ブルーリボン賞などで作品賞を受賞。第41回日本アカデミー賞では同作主演の菅田将暉が最優秀主演男優賞を受賞するなど、国内の映画賞を総なめにした岸善幸が脚本と監督を務める。

主人公・阿川佳代を演じるのは、有村架純。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな女性。
保護司(ほごし)とは、罪を犯した者、非行のある少年の更生を助ける国家公務員であるものの報酬は一切なく、あくまで民間人の奉仕精神だけで行うボランティアだ。
また共演には、職場のいじめが原因で同僚を殺めてしまった男・工藤誠を森田剛が決定しており、森田が演じる工藤は出所後、有村演じる佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたのだが、ある日、忽然と姿を消し再び警察に追われる身となってしまう役どころを務める。

磯村が今回演じるのは、若手刑事の滝本真司。 更生間近に忽然と姿を消した男・工藤(森田)を追う中で中学時代の同級生だった佳代(有村)と再会。2人は、被害者や遺族の想いを胸に犯罪者を追う者と、加害者の更生を願い寄り添い続ける者として対峙するが、それにはとある過去が...。

磯村勇斗と岸監督、キャスティング担当からのコメントが到着した。

本作の劇場公開に先駆け、WOWOWにて11月20日からドラマの放送・配信を予定されている。ドラマは、新人保護司の阿川佳代が様々な「前科者」と向き合い成長する様を描いており、映画は原作にはない完全オリジナル作品で、佳代が保護司として凶悪犯罪やままならぬ現実に立ち向かう姿が描かれている。
ドラマの放送後には Amazon Prime Videoでの見逃し配信も予定しており、配信、放送、劇場公開、見逃し配信とメディアミックスな展開作品となっている。

磯村勇斗コメント

本作の脚本を読んで、保護司というあまり知られていない職業にスポットを当てていて、その内容に胸を打たれました。 有村架純さんとは、いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回映画で再び共演でき、うれしかったです。 滝本真司は、怒りとか苦しみとか憎しみとか様々な感情や過去の出来事を心の中に押し殺しながら、刑事として犯罪に対峙する人物です。岸監督とお話をして、そういった真司のバックボーンを強いまなざしで表現しました。 岸監督とは初めてご一緒させて頂きましたが、ずっとドキュメンタリーを撮られてきた方ならではの、長回しや一発本番などの演出が緊張感もありながら、たまらなく楽しかったです。「緊張の中で生まれるものを見てみたい」とおっしゃられていて、集中力のいる刺激的な現場でした。

岸善幸監督コメント

磯村さんの役は、連続殺人犯を追う刑事滝本真司。 物語の中では、保護司の阿川佳代(有村架純さん)と前科者工藤誠(森田剛さん)の対極にいるような人物です。 過去の経験が色濃く反映された役で、とても複雑で、セリフだけでなく表情や身体の表現がとても重要でした。普段は淡々としている磯村さんですが、撮影では期待をはるかに超えた滝本真司に豹変してくれました。必見の価 値ありです。ぜひご覧ください。

キャスティング担当おおずさわこコメント

磯村さんとは映画『ヤクザと家族 The Family』(21年公開)で初めてご一緒したのですが、彼は≪眼差しによる演技≫が抜群 に上手い役者だと感じました。そして彼のその魅力は長年ご一緒している岸監督の作品でも大いに活きるのではと思い、 本作の滝本真司役のキャスティングの際に提案させて頂きました。ちょうど岸監督も「ヤクザと家族」を試写で観てくださっていて、磯村くんに相性の良さを感じていたことで今回の起用となり、狙い通り本作でもその魅力を遺憾なく発揮してくださいました。ぜひ劇場で磯村さん演じる滝本真司の複雑な心情を、様々なその≪眼差し≫から感じ取っていただければと思います。

STORY

罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。
保護司を始めて3年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。 そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立 する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。 一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由もが 次第に明らかになっていき——。

映画『前科者』

2022年1月全国公開

原作:「前科者」(原作/香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
監督・脚本・編集:岸善幸
出演:有村架純 磯村勇斗/森田剛
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW
© 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
映画版公式サイト:zenkamono-movie.jp
公式 Twitter:@zenkamono_jp
公式 facebook:zenkamono.official
ドラマ版公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/zenkamono_drama/

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