9月23日(木・祝)公開を迎えた映画『総理の夫』の舞台挨拶が10月4日都内劇場にて行われ、W主演の田中圭と中谷美紀が登壇した。そしてベストセラー作家である原作者の原田マハがフランスより中継で舞台挨拶に参加した。

25万部超えの原田マハのベストセラー小説「総理の夫 First Gentleman」を原作に、田中圭と中谷美紀のW主演でおくる映画『総理の夫』が、9月23日(木・祝)全国ロードショーとなった。

本作は、鳥類学者である夫が、ある日突然総理となった妻を微力ながら支えようとし、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまうという未知過ぎる世界で奮闘する様を描くエンターテイメント作品。
大財閥生まれの世間知らずなお坊ちゃんにしてお人好しな鳥類学者・相馬日和役の田中圭と、才色兼備&完全無欠な日本初のカリスマ女性総理・凛子役の中谷美紀がダブル主演を務める。
そしてふたりを取り巻くクセ強めな登場人物たちには、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、木下ほうか、米本学仁、嶋田久作、片岡愛之助、余貴美子、岸部一徳ら豪華キャストが名を連ね、河合勇人監督がメガホンをとる。

凸凹夫婦ながら仲良く順調な日々を送っていたはず....だった、最強の“巻き込まれ型主人公”=日和と、才色兼備で誰よりも男前なヒロインならぬヒーロー=凛子のギャップが愛おしい、ヒューマンコメディ。

舞台挨拶イベントに登場したのは、田中圭、中谷美紀、そしてフランスのパリから生中継での参加の原田マハ。

冒頭の挨拶

田中圭「前回の舞台挨拶は 50%の客席でしたがそれでも大変な時に来ていただいて有り難かったのですが、久しぶりに 100%の客席を見るとすごいですね、いっぱいいて嬉しい!ってなりますね」

中谷美紀「感慨深いですね。緊急事態宣言明けに早々に劇場に足を運んでくださいまして、本当にありがとうございます。公開できるかどうかも心配 していたので、なおのこと、満場のお客様とお目にかかれるのは幸せです」

映画公開後の反響

田中圭「僕は試写会で観て後半ずっと泣きっぱなしだったので、それが自分だけだったのか、確かめるためにもみんなに見てくれって言ったんですね。僕がそう言うのも珍しいらしく、友達が結構観てくれて、彼らからそういう声をもらったので、よかったなと思います」

中谷美紀「日和くんが働く女性にとっても、働いていらっしゃらない女性にとっても理想の夫 じゃないかなと思います。実際そのようなお声もたくさんいただきました。みなさんいかがですか?」

会場「拍手」

田中圭「素が出ちゃいましたね!」

中谷美紀「え?聞こえなかった!」

田中圭「嘘でーす!(笑)」

会場「(笑)」

原作者である原田マハ、パリからリモートで参加

原田マハ「緊急事態宣言が明けて、客席も100%で多くの方がいらっしゃっているということで、嬉しく思います」

物語の原点は?

原田マハ「10年近く経ち、世の中の状況も変わったと思うのですが、当時は今よりさらに女性の立場が注目されにくかったんですね。日本のリーダーは女性が少ないと懸念していまして、日本のトップである総理大臣が女性だったらどうだろうと思うところから着想しました。そこで、“総理の夫”というタイトルが先に落ちてきまして、その“夫”の立場から書いてみたらどうかと思い、痛快な政治エンタテインメントにできたらいいなというところが始まりでした。その前に「本日は、お日柄もよく」という作品を書いていまし て、選挙についても勉強していたので、それを活かして、書きました」

田中が演じた日和というキャラクター

原田マハ「小説自体の設定“女性の総理大臣とそれを支える夫”というところが残念ながら当時はファンタジーだとも感じられたので、思い切ってキャラクターもファンタジーにしようと思い、多少現実離れした人なのだけれども、社会をより良くしようとする凛子を支える心優しい人に仕上げたかったんですよね。田中さんの優しいところ、お茶目なところ、巻き込まれてしまっているところが、私の思い描いていた日和に近く、非常に感動深く見ることができました」

田中圭「嬉しいです。素が出たのかな、と思っております」

中谷美紀「えっ?」

会場「(笑)」

日和に共感する点

田中圭「凛子さんを支えることに対しての疑問が全くないんですよね。そこにちゃんと自分も存在しているというか、自分を乱しているわけではない。我慢しなきゃいけないことが当たり前の感覚として入っていて、そう自然にさせてくれる凛子さんは素敵ですね。呼吸をするように、支え合いのバランスが変わっていく夫婦だなと思います。ひとつの理想のパートナーとしての在り方なんだなと思いました」

原田マハ「自分の理想を全部描いたので、凛子はかっこい女性ですね。ハンサムな人で、颯爽としていて、凛としていて、どんなことにも屈しない、未来を見据えてリーダーシップを持った人であってほしい。とは言え、独りよがりではなくて、周りを思いやり、周囲に気を配れる、そんな女性がリーダーとして現れてくれたらどんなに素晴らしいだろうと思っていました。実は頭の中で完全に中谷さんを妄想していたので、中谷さんにこの役を演じていただけることになって、“私の妄想がリアルになるの!?”と、とても嬉しかったです」

中谷美紀「大変おこがましいことでして、宣伝用のリップサービスかなとずっと思っていたのです...ありがたいことです。素が出ちゃったかな?(笑)」

本作を通し、“中谷沼にハマった”人たち

中谷美紀「やはり、原田マハさんが描かれた凛子の姿が、清々しい女性で、私利私欲ではなく、この国の未来を思っていらっしゃって。凛子はたまたま女性だった、たまたま理想を実現したいと思い、そのために必要なポストが総理大臣であった、というセリフがしっくりきて、女性が生きやすい社会になってくれたら、そして全ての方が幸せになってくれたらいいなという想いで演じました」

原田マハから2人に質問

画像: 原田マハから2人に質問

原田「残念ながら撮影の現場に立ち会うことができなかったのですが、何か新しい発見や経験はありましたか?」

田中圭「発見で言うと、中谷さんが意外とお茶目とか。(笑)ピシッとされている、気品高いイ メージがどうしてもありますので...」

中谷美紀「馬鹿にしています?」

田中圭「バカにしていないですよ!! (笑)どうやって話しかけようと色々不安もあったのですが、意外とおとぼけさんなところもありますもんね。新発見でした」

中谷美紀「ファンの方々はご存知かもしれませんが、田中圭さんが、とても空気の読める方で、コメディパートもとってもお上手なのですが、ただ、この作品はただのコメディではないので、夫婦愛であるとか、国⺠の命と新しい命を天秤にかけ るシーンもありますが、そんな時にそういう雰囲気を自然と作ってくださるので、私が努力をしなくても、自然と凛子になれて、自然と涙が出てくる、とっても楽だったんですね。そういう共演者に恵まれるのはありがたいことですね。いい本があって、いいスタッフがいて、いい共演者がいると無理をしなくても自然と役にさせてくださるんだなということを改めて思いました」

原作と映画の楽しみ方

原田マハ「原作を先に読まれた方は、これが映像になるところを観たくなると思いますし、映画を先 に観ていただいた方もキャストの方の熱演に引き込まれて原作も読みたくなると思います。原作と映画はラストが異なりますが、中心に据えているテーマがぶれていなくて、それが今回の映画でもキャッチフレーズで使われている“未来をあきらめない”という言葉 に集約されていると思います。これは原作も映画も通底していることだと思いますので、この素晴らしいカップルの結末をこの後是 非見ていただければと思います」

最後にメッセージ

原田マハ「パリから満場になった会場を想像しながら、みなさんと一緒に心の中で映画を再生して、原作を読もうかなと思っております!どうぞみなさん最後まで楽しんでいらしてください」

中谷美紀「いまはエンターテイメントに多様性がありますし、映画館に訪れなくても楽しむ方法がある中、貴重なお時間を割いて、劇場にお越しいただきありがとうございます。こうしたみなさまの支援が、新たな映画を作り続けるための支援となります。今後もこうして映画館で映画を見ていただければ、そして素敵な原作も読 んでいただければと思います」

田中圭「僕もこの作品をプロデューサーと一緒に劇場に観に行こうと思っていて、映画館って 非日常のところに連れて行ってくれる場所だし、作品によって旅ができるわけですが、『総理の夫』は薦めやすくて、みんなに観てもらえる作品だなと思っています。すごく前向きにスカッとなって終われる、そういう後味を映画館から持って帰れるというのを僕 自身もすごく体験したいので、早く観に行きたいなと思っています。2、3回と来ていただいている方は、5、6回を是非!毎回違う方を誘っていただいてもいいです!映画館に足を運ぶことも、もうすこし単純になればいいなと思うので、みなさんが連れて行ってください。映画っていいよ、『総理の夫』っていいよ、と是非お伝えください!」

STORY

ある日の朝、妻を愛してやまないお人好しな鳥類学者・相馬日和(田中圭)は、少数野党の党首を務めている妻の凛子(中谷美紀)から意味深な話題を投げかけられた。
「ねぇ日和くん、もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」
聞き返してもはぐらかされ、野鳥観察の出張に出た日和。ろくに電波の届かない孤島で十日間ほど仕事に没頭しているうちに......、なんと彼女は、この国の未来をすっかり変えてしまっていた!
日本初の女性総理大臣に選出された凛子。時を同じく、突然「総理の夫」となってしまった日和。
はじめは「微力ながら彼女の夢を全力で応援しよう」くらいに思っていた実におめでたい日和であったが、予想だにしなかった激動の日々に巻き込まれていく......!!

映画『総理の夫』

全国公開中

田中 圭 中谷美紀
貫地谷しほり 工藤阿須加 松井愛莉
木下ほうか 長田成哉 関口まなと 米本学仁 国広富之
寺田 農 / 片岡愛之助 / 嶋田久作
余貴美子 岸部一徳
原作:原田マハ「総理の夫 First Gentleman」(実業之日本社文庫)
監督:河合勇人 脚本:松田沙也 杉原憲明 音楽:富貴晴美
主題歌:miwa「アイヲトウ」(Sony Music Labels)
製作:鳥羽乾二郎 村松秀信 西 新 佐藤政治 今村俊昭 渡辺章仁 與田尚志 岩野裕一
エグゼクティブプロデューサー:福家康孝 柳迫成彦 三輪祐見子 企画・プロデュース:谷戸 豊 橋本恵一
プロデューサー:山本 章 共同プロデューサー:小久保聡 大森氏勝 キャスティングプロデューサー:福岡康裕 宣伝プロデューサー:小沼賢宜
撮影:木村信也 照明:石黒靖浩 美術:黒瀧きみえ 録音:日下部雅也 編集:瀧田隆一 装飾:鈴村高正
VFX スーパーバイザー:赤羽智史 衣裳:遠藤良樹 ヘアメイク:百瀬広美 スクリプター:杉本友美
選曲:長澤佑樹 音響効果:松井謙典 助監督:木ノ本豪 制作担当:赤間俊秀
製作幹事:日活 東映
制作プロダクション:ジャンゴフィルム
配給:東映 日活
©2021「総理の夫」製作委員会

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