2021年11月3日より大阪・サンケイホールブリーゼにて上演スタートした 『LUNGS(ラングス)』が、12月5日の東京・東京グローブ座での開幕を前にゲネプロと取材会を実施した。取材会では、主演の神山智洋と、共演の奧村佳恵、演出の谷賢一が登壇し、東京公演開幕の心境や、主演を務める神山の座長としての印象など語った。

2011年の初演以降世界中で上演され続け、2019年には作者ダンカン・マクミランがさらに戯曲をブラッシュアップし、ロンドンのオールドヴィック・ シアターにて、マット・スミス、クレア・フォイというスターキャストにより上演され話題になった「LUNGS」が、日本初上演。

演出を手がけるのは、『福島三部作』第二部『1986年:メビウスの輪』で第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞するなどポップでロックな創作スタイルの谷 賢一。

主演を務めるのは、単独主演・二人芝居ともに初挑戦となるジャニーズ WESTの神山智洋。
2018年の舞台『オセロー』では、確かな演技力で高い評価を受け、2020年8月の『正しいロックバンドの作り方 夏』以来、約1年ぶりの主演となる。
共演には、演出の谷賢一とは三作目の共作となる奥村佳恵。
初共演となる神山と奥村が、そろそろ子供をもつべきなのか......。という若いカップルが直面する問いを発端に、リアルでシャープな言葉で、スピーディーな会話劇を展開していく。

神山智洋、東京公演開幕の心境

神山智洋「11月の初めにまず大阪で上演させていただいて、約1カ月空いて東京での公演が始まるんですけど、なかなか舞台で1カ月空くってなかなかないんですよ、本当に。稽古しながら、なんなら今日のゲネプロも思い出しながらやっていたというところもあるんですけども、この舞台ができることの喜びや誇らしさであったりをかみしめながら、ゲネプロをやってきたんですけど、全23公演を観てくださったみなさまに何が届けられるもの、考えさせてあげられるきっかけをたくさん与えていけたらなと思います」

座長・神山智洋

画像: 座長・神山智洋

谷賢一「現場に対する気遣いというのものがすごくある方だなと思うんです。気を遣ってる感じを見せないように気を遣ってくださるので、恩着せがましくないというか、意識してないんだけど、頑張ってるんだろうなというようなところがあって。お会いした時にある部分を褒めるというか素晴らしいと言ったら、“主演の座長なので自分から引っ張っていかなくちゃいけないから”と、そう考えてるんだなと。当然のように努力して、当然のように結果を出してくるんですけど、裏では自分がしっかりしなくちゃと思っていて、すごいなと思いました」

奥村佳恵「私がはじめましてで本読みに参加した時に、本読みなのに(神山が)台本を閉じたままセリフを投げてらっしゃって。正直、役づくりに関しても私が参加したその日にはほぼこの状態(ゲネプロの状態までできていて)でいらっしゃって。この脚本(二人芝居の100分会話劇でセリフが多い)なので、相当私はうろたえたんですけど、(神山は)万全な状態で、常にそこに居てくださったので、あり方自体が柱、この作品の精神的支柱です」

神山智洋「ありがとうございます!あまり周りを気遣うことは意識してないです、やっぱり楽しく仕事したいんですよね。あんまりピリピリした現場が得意じゃなくて、関西人として培ってきたものを解放しないとダメだなと。ジャニーズWESTでいる時は、ほかの6人もめっちゃおもろいので、任せちゃうんですけど、そのグループから飛び出して、培ったものがちゃんとあるならそれは活かすべきだろうとどこかであるかもしれないですね」

メンバーも鑑賞

画像: メンバーも鑑賞

神山智洋「桐山(照史)とかはすごい楽しみにしてくれてて、ものすごい早い段階で観に来てくれてたんですけど。いつだったか忘れてちゃったんですけど、早く観たい、早く観たいと楽しみとめっちゃ言ってくれてて、あ、どうもみたいな。小瀧(望)は、ドラマが次の1月クールで主演をやるので、その撮影のスケジュールの関係もあって、大阪までわざわざ観に来てくれて。興奮していて、公演終わったその日の夜中にメールでヤバい喋り出したら止まらへん興奮しているみたいなメールがきて。“今度会った時に感想聞かせて”って、実際会った時に感想聞いて、素晴らしかったって言ってくれたんで。メンバーにも頑張ってる姿を見せたいというのもあるので、うん、そうですね、メンバーに褒められたいです」

1年を振り返って、漢字一文字で

神山智洋「個人的にも、グループとしても、エンタメ業界も含めて“”という字が1番ふさわしいんじゃないかなと思って。去年はこんなにフルキャパ(客席100%)でエンタメをお届けできるということが、なかなか難しかった。いろいろ制限があった時に、僕昨年も同じ東京グループ座で舞台やらさせていただいているんですけど、その時に感じていて。今はフルキャパで上演できるというのもそうですし、舞台やライブもそう、テレビも元の形を取り戻してきていて、どんどん前に進んでるな、いい方向に向かっているんじゃないかなと僕は感じているところもありますし、今年はジャニーズWESTとしては上半期はライブツアーをやらさせていただいて、そこでいろいろ挑戦、そこで全員がソロ曲やいろんな挑戦をして、下半期はドラマや舞台、バラエティで個々に活動させていただいて、1年通して走り抜けた1年やったな、7周年やったなと思うので、僕はもう前の字が1番ふさわしいんじゃないかなと、前進した1年ですね」

最後にメッセージ

画像: 最後にメッセージ

神山智洋「この『LUNGS』という舞台は、日本初上陸で、その初演のキャストに選んでいただけたのは、誇らしく光栄であります。この舞台は社会派なテーマをもった舞台なので、今回の初演以降も僕は絶対日本で上演され続けるべき作品だと思っていますし、いろんな方にこの作品に触れていただいて、いろいろなことを考えて、いろんなことを思い、生活、生きていってほしいと思うので、今回初演で僕たちなりの『LUNGS』というものをこれからも千穐楽23日まで試行錯誤していきながら、どんどん精度を上げて、みなさんにお届けしたいなと思ってますので、この『LUNGS』、ぜひみなさん触れていただいて、いろんなことを感じていただけたらなと思います」

舞台の模様

画像1: 舞台の模様
画像2: 舞台の模様
画像3: 舞台の模様

舞台『LUNGS』
作:ダンカン・マクミラン
演出:谷 賢一
出演:神山智洋(ジャニーズ WEST) 奥村佳恵
主催・企画製作:東京グローブ座
公式サイト:https://www.lungs.jp

大阪公演
公演期間:2021 年 11 月 3 日(水)~9 日(火)
会場:サンケイホールブリーゼ

東京公演
公演期間:2021年12月5日(日)〜23日(日)
会場:東京グローブ座
チケット料金:S 席:9,000 円/A 席:8,000 円/B 席:6,000 円(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可 ※営利目的の転売禁止
お問合せ:東京グローブ座 03-3366-4020

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