2022年冬公開の二宮和也主演の映画『ラーゲリより愛を込めて』のスーパーティザー映像とビジュアルが到着した。

原作は、辺見じゅんによる23万部超の『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春文庫刊)。第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となったある人物の<愛の実話>を描く。
ラーゲリでの劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人捕虜同士の諍いも絶えない中、生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続け、あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物が山本幡男<やまもとはたお>。自身もラーゲリに身を置き、わずかな食糧で過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの捕虜たちの心に希望の火を灯した。

このラーゲリで一筋の希望の光であった山本幡男の壮絶な半生を、二宮和也が熱演する。

解禁となったスーパーティザー映像では、二宮は頭を坊主にして無精髭を生やし、実在した山本幡男を演じるために、山本のトレードマークである丸眼鏡をかけて撮影に臨んだ。劇中では十分な食事を与えられず、瘦せ細った捕虜役を演じるため、瀬々監督からの要望に応え大幅に体重を落としてからクランクインを迎えた。
猛烈な吹雪が舞う厳冬のシベリアで過酷な労働に耐えながらも、仲間に微笑みかけ、“生きるのをやめないでください” “帰国(ダモイ)の日は、来ます”と力強くうなずく表情に、人々に希望を与え続けていた山本の優しさと強さを感じられ、胸を締めつけられる。

列車の中から雪の舞うシベリアの空を眺める山本。その瞳には捕虜の身で何処へ連行されるかもわからない絶望的な状況でも、帰国(ダモイ)を信じ、遠く離れた日本にいる家族に思いを馳せる姿が表れている。

生活様式や価値観が大きく変わり混沌とする現代にこそ贈りたい、鬱屈したこの時代に光をともす<愛の実話>。珠玉の人間讃歌であり、観る者全ての心震わす感動巨編にご期待ください。

スーパーティザー映像

画像: 『ラーゲリより愛を込めて』スーパーティザー映像【2022年 冬 公開】 youtu.be

『ラーゲリより愛を込めて』スーパーティザー映像【2022年 冬 公開】

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原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春文庫刊)

著者:辺見じゅん著
発行部数:234,000部

原作は『男たちの大和』で新田次郎文学賞を受賞した女性作家・辺見じゅん(1939-2011)のノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春文庫/1992年刊)。私小説・童話・詩歌など幅広い作品を生み出す中でも、関係者への丹念な聞き取りを元に構成されているノンフィクション作品で高い評価を受けており、その中でも発行部数20万部を超え、ベストセラーと謳われている作品である。当時の過酷な収容所生活を鮮烈に、虐げられ続けた日本人捕虜の心情の機微を繊細かつ詳らかに表現し、読者の心を揺さぶる珠玉の作品となっている。

辺見じゅん(1939-2011)
歌人で作家。富山県で生まれ、早稲田大学第二文学部卒。
私小説風から童謡・詩歌まで幅広い作品を手がけ、ノンフィクション作品においては丹念な聞き取りを元に構成していると評価が高い。
1984年、『男たちの大和』で第3回新田次郎文学賞を受賞。
1988年、『闇の祝祭』で第12回現代短歌女流賞を受賞。
1989年、『収容所から来た遺書』で第11回講談社ノンフィクション賞を受賞。
1990年、『収容所から来た遺書』で第21回大宅壮一ノンフィクション賞
を受賞。

あらすじ

第二次大戦後の
1945年。そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア…。わずかな食料での過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する地獄の強制収容所
(ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。「生きる希望を捨ててはいけません。
帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」絶望する捕虜たちに、山本は訴え続けた―
劣悪な環境のラーゲリでは、日本人同士の争いも絶えなかったが、山本はどんな環境にあっても分け隔てなく皆を励ました。そんな彼の仲間想いの行動と信念は、凍っていた日本人捕虜たちの心を次第に溶かしていく。山本はいかなる時も日本にいる妻や4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じていた。
終戦から8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。厳しい検閲を潜り抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。女手一つで子どもたちを育てている妻を想い、涙を流さずにはいられなかった。誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には、彼の体は病魔に侵されていた。体はみるみる衰えていくが、愛する妻との再会を決してあきらめない山本。
そんな彼を慕うラーゲリの仲間たちは、厳しい監視下にありながらも、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る―

映画『ラーゲリより愛を込めて』

2022年冬全国東宝系にて公開

■原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
■監督:瀬々敬久 
■脚本:林民夫 
■企画プロデュース:平野隆
■出演:二宮和也 ほか
■制作プロダクション:ツインズジャパン 
■配給:東宝
■撮影期間:2021年10月下旬~2021年12月

ⓒ2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 ⓒ1989清水香子

■公式サイト:http://lageri-movie.jp/
  

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