2022年9月9日に公開した菅田将暉と原田美枝子のダブル主演の映画『百花』が、スペイン最大の映画祭であるサン・セバスティアン国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した。

原作は、映画プロデューサー・脚本家として多数の映画を製作してきた川村元気が小説家として2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)。各界の著名人から絶賛され、発行部数25万部を突破の《ふたりで生きてきた親子の、愛 と記憶と、忘れられない事件を巡る物語》を描いた作品。原作者である川村元気が監督・脚本を手掛ける。監督としては 2018年カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に出品された『どちらを(英題:Duality)』などを手掛けてきたが、今作が初の長編監督デビュー作となる。

第70回サン・セバスティアン国際映画祭≪オフィシャル・コンペティション部門≫に正式出品され、現地時間で9月24日(土)の夜21:00の授賞式で川村元気監督が“日本人初”となる最優秀監督賞を受賞した。

画像1: 菅田将暉×原田美枝子W主演の『百花』、サン・セバスティアン国際映画祭で川村元気監督が“日本人初”最優秀監督賞受賞
画像2: 菅田将暉×原田美枝子W主演の『百花』、サン・セバスティアン国際映画祭で川村元気監督が“日本人初”最優秀監督賞受賞
画像3: 菅田将暉×原田美枝子W主演の『百花』、サン・セバスティアン国際映画祭で川村元気監督が“日本人初”最優秀監督賞受賞

サン・セバスティアン国際映画祭は、スペイン最大の映画祭で、1953年から続いているスペイン最大の映画祭であり、今回は記念すべき70回目として9月16日〜24日まで開催。
カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ、重要な映画祭として位置付けられており本映画祭への正式出品は、大きな話題となっていた。

監督、主演の2人からの喜びのコメントが到着した。

本作は、記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとする数々の映画賞に輝いてきた演技派俳優・菅田将暉。 レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を 目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことになる役どころを熱演。
そしてすべてを忘れていくなか、様々な時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、黒澤明、増村保造、深作欣二など数々の名匠の作品に多数出演し映画賞を総なめにしてきた原田美枝子。 女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子を演じる。
そのほか泉(菅田将暉)の妻・葛西香織を長澤まさみ、そして百合子(原田美枝子)の「秘密」を知る男・浅葉洋平を永瀬正敏が演じる。
さらに北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴らキャストが集結した。

コメント

■川村元気監督 受賞コメント

画像: コメント

初監督作品を評価してくれた、サンセバスチャン映画祭に心より感謝したいと思います。
初監督作品ですし、良いニュースもないだろうとサン・セバスティアンを離れ、ビルバオに行って、グッゲ ンハイム美術館を見て、呑気に生ハムを食べていたら電話がかかってきて、息が止まりそうになりました。
この受賞はひとえに主演の菅田将暉くんと、原田美枝子さんの素晴らしいパフォーマンスのおかげだと 思っています。彼らの演技が言語を超えて伝わったのだと確信しています。そして初めての挑戦に力を貸 してくれた、すべての素晴らしいスタッフ、キャストに感謝したいと思います。 

■菅田将暉
映画「百花」最優秀監督賞受賞! 川村元気監督から受賞の報告と共に、あまりしないであろうおどけた ポーズの写真が送られてきました。朝イチに嬉しいご褒美。現場の高揚感が伝わってきて、胸の中が熱気 でパンパンです。何より監督の熱意が伝わったことがとても嬉しく、同時に少し安心しました。場所が違えど ヒトである以上感じるものは変わらない証明のように思います。この瞬間を忘れずに生きたいですね。感謝です。
元気さんおめでとうございます!

■原田美枝子
おめでとうございます。
カッコいいです! 凄いです! 初監督作品で最優秀監督賞を受賞するなんて! 撮影中に、「川村監督は、私が考えているよりも、ずっと深くて大きな世界を持っている」と、感じた事が形になって現れたようです。 これから、世界中の人が作品を楽しみにする監督になるでしょう! 一緒に仕事を出来たこと、誇りに思います!

【サン・セバスティアン国際映画祭とは】

[概要]
サン・セバスティアン国際映画祭は1953年から続いているスペイン最大の映画祭であり、今回は記念すべき70回目の開催となる。ヨーロッパにおいて、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次いで重要な映画祭として位置付けられ、国際映画製作者連盟公認のコンペティション映画祭となっている。同映画祭は「映画祭を通して映画業界や芸術文化の発展に寄与すること」を目的とし、世界各地から集められた最新作が毎年約200作品ほど上映され、来場者数は約17.5万人を記録。前回では全世界の注目を集めた『ドライブ・マイ・カー』も正式出品され、大きな話題となった。毎年多くの映画監督や著名人がゲストとして訪れ、国内外のメディアからの注目度も高いことから、映画製作者にとって海外映画ファンの獲得や国際展開を考える上で重要な映画祭となっている。

[会期] 2022年9月16日(金)〜24日(土) 9日間
オフィシャル・コンペティション部門
[同コンペ部門 過去招待作品 参考(一部)]
2011年 『奇跡』/監督:是枝裕和 ※脚本賞受賞
2016年 『怒り』/監督:李相日
2020年 『朝が来る』/監督:河瀨直美 『泣く子はいねぇが』/監督:佐藤快磨 ※撮影賞受賞(月永雄太)

感涙の愛と記憶の物語『百花』は9月9日全国公開中。

STORY

レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田美枝子)は、
過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた。
そんな中、不可解な言動をするようになる百合子。
不審に思った泉は百合子を病院に連れていき、そこで認知症だと診断される。
その日から、泉は<記憶を失っていく母>と向き合うことになる――。
百合子の記憶がこぼれ落ちていくスピードは日に日に加速し、大好きだったピアノでさえも、うまく弾けなくなり、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなっていった。
それでも今までの親子としての時間を取り戻すかのように、泉は献身的に支えていく。
ある日、百合子の部屋で一冊のノートを見つけてしまう。
それは、泉が知らなかった母の「秘密」、そして泉にとって忘れたくても忘れることのできない、「事件」の真相が綴られた日記だった...。
心の奥底にしまい込んでいた記憶を、徐々に蘇らせていく泉。
一方、百合子は失われてゆく記憶の中で、「半分の花火が見たい...」と何度もつぶやくようになる。
「半分の花火」とはなにか?
なぜ百合子はそこまで「半分の花火」にこだわるのか――。
その言葉の「謎」が解けたとき、泉は母の本当の愛を知ることになる―――。

画像5: 菅田将暉×原田美枝子W主演の『百花』、サン・セバスティアン国際映画祭で川村元気監督が“日本人初”最優秀監督賞受賞

映画『百花』

2022年9月9日(金)公開

出演:菅田将暉、原田美枝子 
   長澤まさみ / 北村有起哉 岡山天音 河合優実
   長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴 / 永瀬正敏
監督:川村元気
脚本:平瀬謙太朗、川村元気
音楽:網守将平
原作:川村元気「百花」(文春文庫刊)
制作プロダクション:AOI Pro. 
配給:東宝
海外配給:ギャガ

©2022「百花」製作委員会 

映画公式Twitter
https://twitter.com/movie_hyakka

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