最近の洋画はアメコミ発のヒット作が多い。9月に公開され、興収18億円超というヒットを記録した「スーサイド・スクワッド」もその1本。主人公であるウィル・スミス演じるデッドショットより、なんといってもハーレイ・クインが強烈で、今年のハロウィンのコスプレでは彼女の姿をした女性が大量に出現したとか。12月21日にはブルーレイ&DVDがリリースされ、デジタル配信も始まるが、このタイミングで人気アメコミライターの杉山すぴ豊さんがレポートを発信してくれた。楽しい文章なのでぜひ皆さんにも読んでもらいたい。

画像: 「スーサイド・スクワッド」ブルーレイ・リリースに
アメコミ・ライター杉山すぴ豊さんがレポート

ハーレイ・クインが大人気 !! もはや社会現象 !?
世界的 大ヒットを記録 した 『スーサイド・クワッド』 が
アメコミマニア以外にも支持されたワケ

日本でもすっかり定着したハロウィン。アメコミ・キャラの仮装をする方も年々増えていますが、今年のハロウィンで特に人気だったのはハーレイ・クインではないでしょうか? 有名女性タレントさんの多くがこの格好をしてインスタにアップし、もはや社会現象!ともいえるほどの人気ぶり。また女性だけにとどまらず有名男性ミュージシャンもハーレイ・クインのコスプレを披露して大きな話題となりました。ハーレイ・クインはもちろん『スーサイド・スクワッド』のメイン・キャラはアメコミ好きの中では知られた存在でしたが、この映画によってブレイクしたと言っても過言ではないでしょう。
『スーサイド・スクワッド』は、アメリカでは『アイアンマン』『アイアンマン2』の記録を超え、DC映画としては『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に次ぐ歴代4位の興行成績となっています。またアメリカのみならず世界各国、そして日本でも大ヒットとなりました。『スーサイド・スクワッド』はアメコミ原作ですが、どちらかというとマニアックな題材。それがこれだけの興行的な成功になったということはアメコミ・ファンではない人々にも支持された、ということです。
やはりそのユニークな設定やキャラの魅力がウケたのですね。
DCのヒーローはスーパーマンにしろバットマンにしろ、ちょっとまじめというか堅物的なところがあり、そこがまた魅力なんですが、スーサイドの連中は「善か悪か」ではなく「楽しいかどうか」を信条に生きているみたいで楽しそうだし、またワル同士でツルんでいる感じも微笑ましい。自分の友だちがバットマンだとなんか気を使っちゃうけど、スーサイドの面々だったら安心してバカ話とかできそう。今までのアメコミ・キャラになかった親しみやすさが人気の秘密なのかもしれません。しかしダメダメに見えても決めるときはバシッと決める! そこがまたカタルシスですよね。
その『スーサイド・スクワッド』がいよいよお部屋でジックリ楽しめるようになります。ハーレイ・クインを独り占めして視るのもいいですが、先にも述べたように『スーサイド・スクワッド』は愉快な連中が大騒ぎのパーティ・ムービー。仲間とワイワイ騒ぎながら自宅で上映会なんていかがですか?

画像: ハーレイ・クインが大人気 !! もはや社会現象 !? 世界的 大ヒットを記録 した 『スーサイド・クワッド』 が アメコミマニア以外にも支持されたワケ

そして最後にトリビアを。ハーレイ・クインが獄中で本を読んでいるシーンがありますが、あの本は実はハーレクイン・ロマンスだそうです(笑)。              TEXT:杉山すぴ豊

エクステンデッド版もリリース!

ここでうれしいのが、劇場公開版よりも長いエクステンデッド・エディションもリリースされるというニュース。どういったシーンが追加されるのかはまだ定かではないが、約11分の未公開シーンが見られるという。さらに特典映像も「個性を彩る武器」「アクション・シーンの創造」などなど、トータルで1時間半近い映像が収められるというから、すぴさんじゃないけど、これはパーティ気分で仲間とワイワイやりながら見たいもんですね。

画像: 「スーサイド・スクワッド」ブルーレイ&DVDセット/12月21日発売

「スーサイド・スクワッド」ブルーレイ&DVDセット/12月21日発売

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