スコットランドのエジンバラのドラッグ中毒不良グループの生態を目まぐるしく描いた「 トレインスポッティング」(1996)から21年、同じダニー・ボイル監督、同じキャストで「トレインスポッテイング2」(2017)、略して「T2」を観て来ました。「ターミネーター2」に引っ掛けているのでそうですが。

登場人物の誰もかも40代半ば,誰も成功してなく,当時の生活をそのまま引きずって,それでも強がりと悪態はエスカレートして何やら混沌の中でうごめいている情景がとびきり愉快で,ほろ苦いものの、嘘っぽくなくて大いに楽しめました。

第1作はトイレとそれに関する汚物のシーンが多くて、私は辟易したのですが,今回も勿論出て来ますが免疫がついたのかもっと気楽に眺められました。

最初のシーンで逃亡先のアムステルダムから20年ぶりにスコットランドに戻って来たユアン・マクレガーが空港で「ようこそ!スコットランドへ!」と妙なアクセントで挨拶する宣伝美女に「どこから来たの?」と聞くと「ブルガリア」(ルーマニアだったかも)と答えるシーンから,「昔と今」を感じさせます。

最初にヘロイン中毒のイアン・ブレマーを訪れると自殺の真っ最中です。次にジョニー・リー・ミラーに会うや否や,もの凄い取っ組み合いが始まって,昔の仲間達との再会の興奮がワイルドに沸騰し、いがみ合いながらも、まるで恋人のような仲の良さも見えがくれするのです。

サイコパスのロバート・カーライルも見せ場をたくさんもらって、過剰アクションで頑張って、痛々しいほどでした。

それにしてもユワンは毎度、キュートなスマイルを浮かべて、英国人だというのに、まったく「こだわり」感のないスターなのですね。

「T2」でもスターオーラを発して、相変わらずのやんちゃそうな表情を浮かべて大活躍しています。

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