アメコミ関連の映画について、縦横無尽に楽しい知識、お得な情報などをみなさんにお届け。今月は大ヒットになった「ジャスティス・リーグ」の、ネタバレ解禁!のトリビアをお届けします。

「ジャスティス・リーグ」おまけシーンのトリビア!

この連載をお読みになっている時は「ジャスティス・リーグ」も公開され、東京コミコンも終わり、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」ももう観た、という感じでしょうか? 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の予告も解禁かな。

この秋から年末にかけてアメコミ映画ファンを喜ばせるイベントが盛り沢山でした。さて「ジャスティス・リーグ」。もうネタバレ解禁と思うので、エンド・クレジットのおまけシーン2つについて解説を。

画像: 予想通りの大ヒットとなった「ジャスティス・リーグ」 ©2017 Warner Bros. Entertainment Inc. RatPac-Dune Entertainment LLC. and RatPac Entertainment LLC.

予想通りの大ヒットとなった「ジャスティス・リーグ」
©2017 Warner Bros. Entertainment Inc. RatPac-Dune Entertainment LLC. and RatPac Entertainment LLC.

1つ目はスーパーマンとフラッシュのスピード競争ですが、これは原作コミックスにもあるのです。この映画では空飛ぶスーパーマンと走るフラッシュのスピード比べですが、僕の知っているのは、確か地球3周レースで、スーパーマンは空を飛んではいけないというルールだったのです。面白いのは、フラッシュは海の上を走り、スーパーマンは泳ぐ、という展開。なおドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール」では、フラッシュとスーパーガールが走りの競争してましたね。

もう1つのおまけシーン。ルーサーが脱獄し、あるキャラと会います。ここで「あれ、デッドプール?」と思った方います? 映画に出てきたこのキャラはDCの人気ヴィラン、デスストローク。TVドラマ「ARROW/アロー」を見ている方は、このドラマにも登場したので馴染みがあるでしょう。傭兵にして殺し屋。軍の実験で肉体、知能が強化されている超人兵士でもあります。本名はスレイド・ウィルソン。ここで思い出すのはデッドプールの本名はウェイド・ウィルソンです! 実はマーベルのデッドプールの生みの親が、DCのデスストロークのファンだったため、それに影響され作ったキャラのデッドプールで、お遊びで苗字も同じにしたそうです。

78年版「スーパーマン」へのオマージュがいっぱい!

ここでデスストロークを演じているのが、ドラマ「トゥルーブラッド」等で有名なジョー・マンガニエロ。彼はサム・ライミー版の「スパイダーマン」で主人公をいじめるフラッシュ・トンプソン役でした。そしてベン・アフレックが脚本・監督・出演するハズだったバットマン映画のメイン・ヴィランと言われていたのです。その後バットマン映画企画は、マット・リーヴス監督で路線変更となり、デスストロークの登場は無くなったとか、一方デスストロークのソロ映画が検討されているとか噂がとびかったのですが、まさか「ジャスティス・リーグ」に登場とは嬉しいサプライズ!

なおこのシーンでのレックス・ルーサーのいでたちは、クリストファー・リーヴの「スーパーマン」(78)の、ジーン・ハックマン版ルーサーの衣装を意識したものとなっています。

「ジャスティス・リーグ」ではジョン・ウィリアムズのテーマ曲がアレンジして使われていたり、「スーパーマン」でクラークの同僚カメラマンを演じていたジミー・オルセン役のマーク・マクルーアがカメオ出演(本編からはカットされたようですが)とこの作品へのオマージュがいっぱい。確かに「ジャスティス・リーグ」は「スーパーマン」以来の明るく、楽しい王道のスーパーヒーロー映画の傑作でしたからね。

画像: フラッシュはスーパーマンとスピード比べをするが…… ©2017 Warner Bros. Entertainment Inc. RatPac-Dune Entertainment LLC. and RatPac Entertainment LLC.

フラッシュはスーパーマンとスピード比べをするが……
©2017 Warner Bros. Entertainment Inc. RatPac-Dune Entertainment LLC. and RatPac Entertainment LLC.

次のDCヒーロー映画は、1年待ってジェイソン・モモアの「アクアマン」。「ワンダーウーマン」同様、単独ヒーロー映画としての完成度を期待したい。水中アクションというのはマーベルにもまだ無いので楽しみです。

「ドクター・ストレンジ」で幕を開け、「ジャスティス・リーグ」で締めくくった2017年。18年は「キングスマン:ゴールデン・サークル」で幕を開け、マーベルから「ブラックパンサー」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アントマン&ワスプ」、X-MEN系「ザ・ニュー・ミュータンツ」「デッドプール2」「X-MEN:ダーク・フェニックス」、スパイダーマン系「ヴェノム」、アニメ版スパイダーマンとまた賑やか! 「Mr.インクレディブル2」もヒーロー映画ですね。2018年もこのコーナーを通じて皆さんとアメコミ映画の話題で盛り上がっていきましょう!

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