ER勤務で将来を嘱望されていた研修医リヴは、ある事件に巻き込まれて半死半生のゾンビになってしまう。自らの人格を保つ唯一の食べ物である“脳みそ”を手に入れるため、検視局の遺体解剖室へ職場を変えたリヴだったが、その新しい“食べ物”には驚くべき副作用があった。脳みそを食べることで、その持ち主の生前の記憶がフラッシュバックとして見えるようになったのだ。その記憶は脳みその持ち主がどうやって殺されたかを知る手掛かりとなるのだった……
6月6日レンタル開始のこの人気TVシリーズ「iゾンビ」の出演者たちのインタビューが到着。今回はリヴの元フィアンセ、メイジャー役のロバート・バックリーをお届けしよう。
画像: 人気TVシリーズ「iゾンビ」からインタビュー到着!
(3)ロバート・バックリー

僕は若い時からずっとホラー映画を楽しんできたんだ

Q:ゾンビはお好きですか?
A:ゾンビは大好きだよ。ゾンビは、ありがたいことに僕を職にありつかせてくれているからね。それはともかく、若い時からずっとホラー映画を楽しみ続けてきて、ゾンビもそのカテゴリーに入っている。最近、ゾンビが復活を果たしてきているのも僕には嬉しい限りだよ。

Q:この役を演じることについて、二つのシーズンにかけてのキャラクターの推移、そしてシーズンの残りでどのような展開になるのかといったことについて話してくれますか?
A:もちろんだよ。メイジャーのキャラクターがたどってきた軌跡は、彼がスタートした時点からどれだけ変わったかということを考えると、特に興味深いものがある。当初、僕が第1話の脚本を読んだ時には、彼は元フィアンセを溺愛する恋愛対象にしか過ぎなかった。最初の頃は、それが僕の懸念ではあった。彼は自分自身の人生を持つことができるのか? 彼は単なる付属品のような存在でしかないのか、それとも彼自身のストーリーが展開していくのか?ってね。それに対して、ロブ・トーマスとダイアン・ルッジェロ・ライトは、僕の疑問に対し「いや、彼は彼自身の人生を歩んでいくし、独自の冒険を経験することになる」と即答したんだ。それは、最初のシーズンの最初の1~3話を見てくれればわかることだと思う。最初は、ヒロインの元フィアンセという以外の事はあまり出てこないのだけれど、間もなく、メイジャーのために新たに進路を作ってくれる過渡期のような時期があったと思ったら、ジャーン! ヘルトン・シェルターで世話している若い子たちに何が起きているのかを解明するという彼自身の探求を始めるんだ。言うまでもなく、僕たちは、最初のシーズンの後半、キャンディマンのことや、何が起きているのか、誰がティーンたちを誘拐しているのかということを捜査しようとして、自分の能力の程度を示す彼を見ることになる。そして、それが、彼にとっての限界点を迎えてちょっとした狂乱状態におちいるシーズン1のフィナーレに続いていくわけなんだ。
Q:そうですね。
A:でも、彼は幸いなことに生き残るし、あれは必要な事だったのだと思う。面白いことに、メイジャーがコテンパンにやられるところを見たけれど、今年は彼が苦しみから解放されて救われるところを見ることになるのか?と聞くファンがたくさんいたんだよね。ここで言わせてもらうと、違うね、そういうことにはならないんだ。このドラマの最新の回まで見ていたら分かることだと思うけれど、今の段階ではこのシーズンも彼にとって楽な状態にはなっていない。メイジャーにとって幸か不幸か、彼はとても好奇心の強い人間だ。彼は詮索好きで、不幸なことにそれが彼を窮地に導いてしまう。彼は、多くの事を発見するが、不運にもそれは深刻な結果をもたらしてしまうんだ。

画像: 僕は若い時からずっとホラー映画を楽しんできたんだ

舞台はシアトルだけどバンクーバーはいい撮影地だよ

Q:今や、彼も彼女がゾンビであるという秘密を知ったので、刑事の捜査の手伝いをするなどしてストーリーに関わってくるようになるのでしょうか?
A:あなたたちがシーズン2のエピソードをいくつか見る機会があったかどうか知らないけれど……ああ、見てないのかな?
Q:見ていません。
A:それはワクワクだな。あなたたち、楽しませてもらえるよ。とても面白いから。それでは、と……シーズン1の終わりに、言うまでもなく、メイジャーとリヴはついに話し合って、彼は彼女が実はゾンビであることを知る。それの素晴らしいところは――これはある意味、あなたの質問に答えていることになるけれど――それによって、彼が彼女の捜査の手伝いをする立場になり得るだけでなく、彼らを互いに正直になれる状況に置くことになるという点だと思う。彼らは両方とも、たくさんの事を隠してきた。最低限のコミュニケーションしかない時、あるいはコミュニケーションがなくなった時でも、正直さが欠けていたら人間関係を築くのは非常に難しくなるからね。ということで、これからあなたたちが楽しみにできることは、そういう状況が彼らの関係にどう影響してくるかということだね。彼らは、いまだに相手に対する愛情を充分に持っているから。それまでは、秘密や二重生活のせいで、二人の関係がうまくいく可能性はなかったけれど、今はその可能性が出てきたわけだ。もしかしたら、二人の間はうまくいくかもしれないけれど、二人はそれを望んでいるのか? もしそうだとしたら、ゾンビが人間と交際するというのはどういう関係になるのか? シーズン2では、そういう二人の関係とはどういう関係を意味しているのかを探求していくことになるんだ。彼らは性的関係を持てるのか? 手を握り合えるのか? 二人はカップルになれるのか? シーズン1の間中、彼らがよりを戻すことを応援していた僕としては、そういう事を考えるのはすごく楽しいんだ。僕は根はロマンチックなんだよ。だから僕は、彼らが「オーケー、じゃあ、試しによりを戻してみよう」と決めたことを支持していたし、どういうことになるのか、問題が出たらどうなるのかを見守っていきたいと思ったんだ。

Q:シアトルでこのドラマを製作することはできたのですか? シアトルを舞台にしているわけですから。それとも、バンクーバーで製作するのが一番だったと思いますか?
A:そうだねえ、このドラマはどこで撮影するのが一番かということだよね。自分勝手なことを言わせて貰えば、僕はバンクーバーにいるのが好きだな。美しい街だし、住むには最適な所だ。シアトルの代役には素晴らしい所だしね。天候の点でも無理はないし。シアトルに撮影スタジオがあれば、シアトルで撮影することもできるだろうけれど、バンクーバーですべてがうまくいっているから、この時点でシアトルで撮らなければいけない理由は思い当たらないな。
Q:バンクーバーはどういうところが素晴らしいのですか?
A:さっきも言ったように、自分勝手なことなんだけど、まあ僕たち全員そうなんだけど、バンクーバーの街をすごく楽しんでいるんだ。だから個人的には、ここで仕事をしながらいろいろな事がたくさんできるし、もし、家に帰りたくなったらロサンゼルスまでは数時間で帰れるからね。そういう点で、この街をすごく楽しめるのだと思う。ビジネスの点から言っても、バンクーバーにはとてもたくさん撮影スタジオがあるから、撮影がやりやすいんだ。そういう理由で、バンクーバーは良い選択だと思う。

画像: 舞台はシアトルだけどバンクーバーはいい撮影地だよ

「ウォーキング・デッド」より僕は「iゾンビ」の方が好きさ

Q:このドラマのトーンを見極めるのは難しかったですか? コメディドラマであり、ホラーでもあるということで。ドラマのトーンを定めるのはあなたの仕事ではないかもしれませんが、俳優として、このドラマはどのようなトーンを持つと思いますか?
A:最初は、トーンを定めるのは脚本家たちの責任なんだけど、僕が第1話の脚本を読んだ時、とても感心した事があった。第1話では、そのドラマがどのようなドラマであるのかを見極めようとしているところがあるのが普通だ。登場人物たちがはっきりした意見を持っていないことはよくあるし、その段階ではまだ俳優たちによって演じられていないから登場人物たちを置き換えることすら可能だし、成長して人格を形成する時間も無い。ロブとダイアンは、キャラクター一人一人にはっきりした意見を持たせることに成功しているし、僕が気に入っていることの一つは、犯罪の最中やハラハラドキドキするシーンの最中に、場違いな陽気さが盛り込まれていたり、心なごむラブストーリーがあったりする点だ。ということで、僕たちが脚本を読んだ時点ですでに作品のトーンは出来上がっていたんだよ。僕は、彼らがいろいろなことが起きている状況の中でバランス良くユーモアを織り交ぜるところがとにかく好きなんだ。リヴを中心とした主要な物語の皮肉っぽく辛辣で自己を認識したようなトーンが大好きなんだ。僕は、それに自分を重ね合わせることができるし、共感できるし、楽しめるから。彼女が経験することは、ありえないぐらい不条理だから、そう感じるのはおかしいものなんだけれどね。それを笑う気持ちにならないか、あるいはからかう気持ちになるか、僕にはわからないけれど、脚本家たちがそのトーンを定め、僕たちはそれに取り組んでいっているんだ。

Q:言うまでもなく、このドラマはDCコミックスの作品に基づいているわけですが、たとえば「THE FLASH/フラッシュ」の原作ほどは知られていませんよね。
A:その通りだね。
Q:それでは、俳優の方もある程度の自由がきくことのではないですか? ファンベースがあるとしても、脚本家や俳優たちは、登場人物たちに自分たちの好きな方向性を持たせることができるでしょうから。
A:そうだね、まったくそうだと思うよ。僕が、このプロジェクトに関与することになった時にまず、馴染みのコミックブック・ストアに行って、原作コミックの最初の数巻を買い、メイジャーを探すのに夢中になってページをめくったのだけれど、もちろん、無駄だった。メイジャーは原作コミックにはない存在だからね。ついでに言えば、じゃあ、ラヴィをチェックしてみようと思い、再びページをめくって探してみたのだけれど、ラヴィも存在しない。実は、原作コミックではグウェンとして知られるリヴ以外は誰も原作には出てこないんだよ。だから、自分の好きなように演じる余地がたくさんあるわけで、僕はそれが気に入っている。ページをめくっていって「へえ、ワオ、原作のメイジャーはこんななんだ」と思えたら素敵だろうけれど、メイジャーなんていなかったわけだから、いろいろやりながら、脚本家たちが書いた事から彼を創り出すことができたんだ。脚本家たちと僕とで、この人物をかたち作って生命を吹き込んだんだよ。

Q:ゾンビ・アポカリプス(ゾンビがうろつく世の終わり)の話では「iゾンビ」と「ウォーキング・デッド」のどちらが好きですか?
A:そんなの脳を使うまでもなく答えられるよ。「iゾンビ」さ。僕は、自分たちバージョンのゾンビ・アポカリプスの方がはるかに好きだ。「ウォーキング・デッド」は怖すぎるからね。
Q:どういう準備をしますか?
A:アポカリプスになったらということ?
Q:はい。
A:諸君、電池をいっぱい用意しておくことだ。ガムテープもたくさん。そして、そんな所にいないで、メイン州にでも行くことだ。どこか遠い所へ行くんだよ。

画像: 「ウォーキング・デッド」より僕は「iゾンビ」の方が好きさ

「iゾンビ」
シーズン1
出演/ローズ・マクアイヴァー、ラフル・コ―リ、マルコム・グッドウィン、ロバート・バックリー、デヴィッド・アンダーズ
6月6日レンタル開始、デジタル配信開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
iZOMBIE and all related characters and elements TM & ©DC Comics.
©2018 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

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