ER勤務で将来を嘱望されていた研修医リヴは、ある事件に巻き込まれて半死半生のゾンビになってしまう。自らの人格を保つ唯一の食べ物である“脳みそ”を手に入れるため、検視局の遺体解剖室へ職場を変えたリヴだったが、その新しい“食べ物”には驚くべき副作用があった。脳みそを食べることで、その持ち主の生前の記憶がフラッシュバックとして見えるようになったのだ。その記憶は脳みその持ち主がどうやって殺されたかを知る手掛かりとなるのだった……
6月6日レンタル開始のこの人気TVシリーズ「iゾンビ」の出演者たちのインタビューが到着。今回は殺人課の新人刑事クライヴ役のマルコム・グッドウィンをお届けしよう。
画像: 人気TVシリーズ「iゾンビ」からインタビュー到着!
(4)マルコム・グッドウィン

刑事を演じるのはとても気に入ってるよ

Q:ゾンビはどれぐらい好きですか?
A:ゾンビはどれぐらい好きかって? ゾンビは好きだよ。特にiゾンビ、インテリなゾンビはね。ゾンビは好きなんだ。「28日後…」みたいなゾンビ映画を見ながら育ったからね。「ワールド・ウォー Z」も好きだったな。僕はゾンビ文化のファンなんだ。

Q:刑事は好きですか?
A:うん、好きだよ。刑事を演じるのはとても気に入っている。僕にとっては新しい事だったんだけど、「iゾンビ」の前に演じた四つの役は警官か刑事の役だったので、役を演じる心構えのために、ニューヨークで警察車に一緒に乗せてもらったり本物の刑事たちと仕事をする機会を得たんだ。そのトレーニングが、今回の役の準備に役立った。クライヴは、僕が演じた他の刑事ほどの経験は積んでおらず、僕自身は実際に学んだ事もクライヴは知らなかったりするので、知っている事でも知らないふりをする場合もたくさんあったけれど。

Q:視聴者が大好きになっているのは、このドラマのどのようなところだと思いますか?
A:コメディとして幅が広いところだと思う。僕がいつも言うのは「ページから始まる」という事なんだ。ページ、つまり脚本ゆえ、僕はこのドラマに惹かれたんだ。出演者全員がそうなんじゃないかと思うよ。脳みそを食べるゾンビながら社会的にちゃんと機能する女性が主人公のドラマというコンセプトを聞いたら、あまり食指が動きそうもない話だと考えると思うけれど、脚本を読んだら「おー」と感心するドラマなんだ。つまり、そういうのはすべてロブ・トーマスとダイアン・ルッジェロ・ライトにとっては舞台装置のようなものなんだ。彼らは、今という時代に存在するゾンビの実際を描くと共にポップカルチャーを引き合いに出している。加えて、楽しいドラマだからね。それに、これは世の終末を迎える前の話で、皆は適者生存の話が大好きなのだと思う。あのような状況で自分だったらどうするかということを想像できるからね。
Q:あなただったらどうしますか?
A:僕だったらどうするかって? 僕だったらたぶん……いやあ、分からないな。今は、ひっかかれてゾンビになって、どうやって対処するか様子を見るかな。人間の脳みそを食べられるかどうかは分からないけれど。何か他の方法を考えなければならないだろうな。脳みそなしで生き延びて機能できるやり方を考え出さないと。まあ、どうなるだろうね。

画像: 刑事を演じるのはとても気に入ってるよ

オーディションから帰る途中で役に決まったと電話をもらった

Q:どのような経緯でこの役の話があなたのところに来たのですか?
A:数年前のパイロット・シーズンの頃だった。エージェントのマネージャーが概要を送ってきたんだ。大統領誕生日(2月の第3月曜日)の祝日だったと記憶している。僕は家でバーベキューをしていて、その合間にオーディションをチェックして、またバーベキューに戻った。その1週間後に、僕はオーディションを受けていたのだけれど、丸1日かかるプロセスだった。ロブ・トーマスやプロデューサーたちとのワークショップで始まり、スタジオ・セッションがあってネットワーク・セッションがあった。午前10時から始まって最後のセッションは午後7時か8時だったと思う。やり方は消去プロセスで、最初はクライヴ役の他の候補やブレイン役の他の候補、ペイトン役の他の候補がいた。僕は、翌日に予定されていた他のオーディションの準備もしていたんだけれど、家に帰る途中で役を得られたという電話連絡をもらったんだ。胸が躍る思いだったよ。

Q:明日、バンクーバーを去るとしたら、何を一番恋しく思うでしょうか? シーズン中、ここにずっといたわけですが。
A:僕が何を恋しく思うか? 今、この瞬間での正直な答はグランヴィル通りにあるウィングスだね。これは繰り返されているジョークなんだけど、ファンはラフルと僕がグランヴィル通りにあるウィングスにしょっちゅう出入りしていることを知っているんだ。ウィングスは僕らの間での人気スポットなんだよ。バンクーバーを再訪する時に最初に行く場所はどこかと聞かれたら、誰もがスタンレー・パークとかそういう所を答えると予想するのだろうけれど、僕らだったら、グランヴィル通りのウィングス、それが僕たちが行くところだと言うだろうね。
Q:その場所の何が好きなのですか?
A:バラエティに富んだメニューだね。僕は、バッファロー・ウィングが好きというわけじゃないんだよ。「バッファロー・ウィングを食べに行こうぜ」なんて言ったことはなかった。グランヴィル通りのウィングスに出会うまではバッファロー・ウィングなんて全然興味なかったんだよ。僕は今、彼らに相当な支援を送っているね。

Q:時にはファンたちがそこであなたたちを待っていたりするのですか?
A:いやいや、そんなことはない。僕らはスタッフのことを知っていて、彼らも僕らのことを知っているということだ。チアーズみたいにね。僕らが入っていくと「ラフル、マルコム、何が食べたいか分かっていますよ。ルイジアナ・スイートですよね」「それ、ほしいな」って感じでね。いや、でも真面目な話、僕はバンクーバーのエネルギーが好きなんだ。実際、僕はここに住めるな。僕はニューヨーク出身だから、ダウンタウンにいるのが好きなんだ。そこでは都会の雰囲気が味わえる。それと同時にグランヴィル・アイランドにもヴィクトリアにも行ける。そういう小さな島にも行けるんだ。違う場所にいるという気持ちになりたいのなら、グラウス・マウンテンやウィスラーにも行ける。数分間、車を走らせただけで、すごく走った気になるぐらいだ。というわけで、僕はバンクーバーの多様さと文化が好きなんだよ。この街を去るとしたら、そういうところを恋しく思うだろうね。

画像: オーディションから帰る途中で役に決まったと電話をもらった

アドリブみたい見える演技も全部脚本通りなんだよ

Q:このドラマはグラフィック・ノベルを基にしているということは知っていますが、ロブがこのドラマを創る元になったという世界の感じを掴むために、原作に目を通したりしましたか? それから、ロブと一緒に仕事をしていることについて、彼があの素材から創り上げた世界を見て、どう思いますか?
A:うん、あのシリーズは全巻読んだ。僕はコミックを読みながら育ったんだけど、ティーンエージャー時代に読むのを止めてしまった。でも、デジタルバージョンで読んだんだけど、圧倒されたよ。デジタルで読むとフライスルー(擬似的な空間の中を自由に飛び回る擬似体験)ができるんだ。ああいう読み方であんなに楽しめるなんて知らなかった。ダブルタップすればズームインできるし。アプリケーションソフトウェアもいくつか入手した。でも、その趣やユーモア、不機嫌さ、ウイット、そして言うまでもなく設定は原作とはまったく違うんだ。でも、トーンだね。僕たちのドラマのトーンだ。リヴの声はコミックのグウェンの声とマッチしているから。ロブと一緒に仕事をするのは最高だよ。ロブは、僕たちから最高のものを引き出してくれるし、成功させてくれる。彼は、上のレベルから下のレベルまでフレンドリーで支え合うような環境を作り上げている。スタッフ全員がそうだから、僕たちは、ここバンクーバーでとても良い評判を得ているのだと思う。全員が堅実で分別のある人たちだという評判なんだ。撮影現場でも皆、落ち着いているし。まったくその通りなんだよ。ロブからしてそうだからね。ロブがそういう人だからこそなんだ。僕は、そのありがたみを忘れないようにしている。夢がかなったかのようだからね。

Q:あなたは、常に脚本に忠実に演じていますか? それとも時にはアドリブできるのですか?
A:皆は僕たちがアドリブしていると思うものなんだけど、僕たちはしていないんだよ。僕たちは脚本に忠実に演じている。脚本は僕たちが考え出すアドリブより良く書けているからね。時には、成り行きで言葉を言ってしまうような場面があって、まるで適当に言ってしまったように聞こえるものだから「ああ、勝手に考え出したんだな」と思われるようだけれど、そういう場面だってちゃんと脚本に書かれているんだよ。僕たちも、テイクの間とか、いったんテイクにオーケーが出たりすると、ふざけたり、好き勝手な事をする。それで面白い事が出てきたりすると、それが使われることもあるけれど、98%、いや99%は脚本に描かれている事を演技している。

Q:シアトルには行ったことがありますか? このドラマはシアトルが舞台になっているわけですが、本物のシアトルに行ってみて、バンクーバーに戻り、二つの都市で違う事を比べたりしますか?
A:シアトルを探索するというのは、僕がする機会のなかった事なんだ。ロサンゼルスから車を運転してきたから、通り過ぎてしまった。両シーズンとも、ロサンゼルスからバンクーバーまで車を運転して来たんだ。だから、シアトルは観光客の目でしか見ていない。誰かの車に一緒に乗せてきてもらいたくて、スケジュールまで組んだんだけど、結局、そうはならなかった。だから、僕は自分がしたいほどシアトルを探索してはいない。

Q:マルコムとクライヴの関係が、最初のシーズンと二つめのシーズンの中ほどでどのように変わっていったのか、そして、二つめのシーズンの残りの回でどのように変わっていくのか、話してください。
A:彼らは友達になったんじゃないかな。クライヴは最初の逮捕者を挙げたくてたまらなかったのだと思う。彼はすごく経験が浅いわけだけれど、ある種の虚勢を張って、いかに経験が浅いかということを隠しているんだ。ロブとダイアンからは、クライヴのそのようなところを出しながら演じるように強く勧められた。クライヴは自分のやっている事が分かっていないのだが、そういう状態のままでいるようにとね。マルコムはクライヴよりは賢いかもしれない。僕だったら進んで質問をするだろうけれど、クライヴは必ずしもそうしないからね。彼はいまだに模索中なんだよ。彼がもっと成功するようになれば、自信もつくだろうし、さらに学んで経験も積めるようになる。言うまでもなく、それにはリヴの助力もあるんだけれど。彼らは友達同士になったと思う。シーズン1では友達同士ではなかったし、そのようにスタートしなかった。彼らにはそれぞれ独自のニーズと目的があって、それで協力し合っていたんだ。でも、彼らはより親しくなって友達同士になった。すごく良い友人となり、ほとんどチームメイトのようになるんだよ。

Q:シーズン2では、視聴者はクライヴの私生活について知ることになりますか?
A:ああ、そうだね。彼はピアノが弾けて「ゲーム・オブ・スローンズ」のファンで、祖母仕込みのケージャン料理が作れるんだ。そういう部分が出てくるのは楽しいよ。視聴者がそういう事を知ると一緒に僕も知ることになるからね。「へえ、それはいいね」みたいに。彼がニューヨーク・ニックスのファンだというのは、個人的なジョークでもあるんだ。というのは、僕はニューヨーク出身で実際にニックスのファンなんだけど、ロブはサンアントニオ・スパーズのファンなんだ。だから彼は「このエピソードではニックスに勝たせてやるけど」とか言ったりしていた。僕は、なかなか良い議論をしたし、実際には楽しいエピソードだった。ロブは、僕らの現実でのやり取りを脚本に取り入れたりしたんだよ。そういうことで、シーズンを通じて僕はニックスのマグカップを持っていた。どうやらニックスからの許可も得られたみたいで、毎回必ずニックスのマグカップが登場するんだよ。ニックスのポルジンギス選手もよく活躍している。

Q:あなたはシリアスな作品にも出ていますが、軽いトーンのストーリーやコメディの方が楽しいですか? シリアスな作品よりコメディの方が楽しいですか?
A:いや、バランスが取れていれば両方好きだよ。僕は、シリアスな作品を演じて育って、その後、コメディをやることになったから、両方のジャンルを探求したことはなかったんだ。両方を探求する機会がなかったんだよ。ただ、舞台の方からスタートして、シェークスピアとかをやっていて、シェークスピアだと喜劇と悲劇の両方ができるからね。その他の舞台劇でもそうだけど。でも、このドラマでは僕は真面目なキャラを演じている。でも、ジョークを言わないでいるというのはすごく難しいんだよ。すごく大変なんだ。「僕だって遊びたいのに」って感じなんだよ。僕も違う態度を見せてみたいんだけど、僕はできないんだ。クライヴは、事件をしっかりと押さえていかなければいけないからね。事件が真面目に捉えられなければ、目標に向かうリヴの決意を弱めてしまうことになる。彼女の新しい人生は彼女に目的を与えているからだ。僕は、常にその事を心に留め置いておかなくてはならない。僕が「なあ、僕はこのシーンはこういうふうにもできるよ」と言ったのに対し、「いや、本当に、君は真面目な演技をしなければダメだ」と言われたので「オーケー、そうだね」と答えた。そして、それがユーモアにつながるんだよね。そういうところにユーモアがあったりするんだ。だから、僕は両方とも楽しんでいるよ。

画像: アドリブみたい見える演技も全部脚本通りなんだよ

「iゾンビ」
シーズン1
出演/ローズ・マクアイヴァー、ラフル・コ―リ、マルコム・グッドウィン、ロバート・バックリー、デヴィッド・アンダーズ
6月6日レンタル開始、デジタル配信開始
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
iZOMBIE and all related characters and elements TM & ©DC Comics.
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