金獅子賞受賞のアルフォンソ・クアロン監督 (c)2018 Getty Images
イタリアのベネチアで8月29日から行なわれた『ベネチア国際映画祭2018』が9月8日閉幕。最高賞に当たる金獅子賞にアルフォンソ・クアロンの新作が選ばれた。

男優賞はゴッホを演じたウィレム・デーフォーに

誕生から四半世紀以上となるイタリアのベネチア国際映画祭が、8月29日から9月8日(現地時間)まで、華々しく開催された。アカデミー賞を見据えた意欲作も多く、ライアン・ゴスリング、ベネディクト・カンバーバッチ、クロエ・グレース・モレッツ、エマ・ストーンらハリウッド・スターも多数来場し、会場を盛り上げた。

そして最終日(現地時間9月8日)に授賞式が行なわれ、審査員長のギレルモ・デル・トロほか審査員が金獅子賞に選んだのは、アルフォンソ・クアロン監督のモノクロ映画『ロマ』。奇しくもデル・トロ審査員長が“えこひいき”しない、と発言した同郷のクアロン監督作が受賞してしまう形になった。だが評論家の下馬評ではかなり本命に近いものだった。
また男優賞は『アット・エタニティーズ・ゲート』で画家ゴッホを演じたウィレム・デーフォー、女優賞は『ザ・フェーバリット』でアン王女を演じたオリヴィア・コールマンに贈られた。

画像: 男優賞のウィレム・デーフォー 2018 Getty Images

男優賞のウィレム・デーフォー 2018 Getty Images

画像: 女優賞のオリヴィア・コールマン 2018 Getty Images

女優賞のオリヴィア・コールマン 2018 Getty Images

主な受賞結果は以下の通り。

金獅子賞…『ロマ』(メキシコ、アルフォンソ・クアロン監督)
銀獅子賞(監督賞)…ジャック・オーディアール(『シスターズ・ブラザース』)
審査員大賞…『ザ・フェーバリット』(ヨルゴス・ランティモス監督)
男優賞…ウィレム・デーフォー(『アット・エタニティーズ・ゲート』)
女優賞…オリヴィア・コールマン(『ザ・フェーバリット』)
脚本賞…ジョエル&イーサン・コーエン(『バスター・スクラッグスのバラード』)

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