『エレファント』 『ミルク』 『永遠の僕たち』などで知られるガス・ヴァン・サント監督の3年ぶりの新作、”Don't Worry, He Won’t Get Far on Foot”(原題)が、邦題を『ドント・ウォーリー』とし、2019年5月にヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷・新宿武蔵野館他 全国順次公開することが決定。監督からのコメントも到着した。

ウィリアムズの遺志を受け継ぎ主演を務めるのはホアキン・フェニックス

本作は“世界で一番皮肉屋”ともいわれた風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を映画化したもの。たとえ人生最悪の困難な時にあっても、人は変わることができる力を秘めている。そんなメッセージを体現した男の物語だ。

物語の舞台はオレゴン州ポートランド。アルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止め、過去から自由になる強さを得ていく彼は、持ち前の皮肉で辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた・・・。

もともと本作の映画化を考えていたのが、2014年に他界したロビン・ウィリアムズ。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1998)の公開時から映画化を企画し、当時から監督にと相談を受けていたのがポートランドに縁のある監督ガス・ヴァン・サントだった。ウィリアムズの死後、映画化を決めたヴァン・サントが自ら脚本を書き、企画から20年を経て遂に完成した。

当初キャラハンを演じることを熱望していたウィリアムズの遺志を受け継ぎ主人公キャラハンを演じたのはホアキン・フェニックス。彼の仕草、話し方等を研究し見事に演じきっている。他にルーニー・マーラ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックが、キャラハンの人生に優しく寄り添い、世界に背を向けていた彼を支えていく周りの人々を演じている。

ガス・ヴァン・サント監督 コメント

この映画は、ジョン・キャラハン自身が執筆した彼の自伝を映画化したものだ。キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名だった。すごいスピードで街を車椅子で走り回っていたからね。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ。彼が映画化の権利を持っているということをその時に知った。ロビンが、なぜキャラハンにこれほど興味を持ったのかは、彼の友人である俳優クリストファー・リーヴ※の影響が大きかったようだ。映画を作っていくのは、まるで難しいジクゾーパズルにチャレンジするようなものだよ。本作も例外なくね。

※初代スーパーマン、1970年代の学生時代からの友人。リーヴも事故により全身麻痺となる

ドント・ウォリー
2019年5月ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次公開
配給:東京テアトル
© 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC

This article is a sponsored article by
''.