没後43年、未だその名の輝きが褪せることなきイタリアの⾄宝ルキーノ・ヴィスコンティ監督の不朽の名作『山猫 4K修復版』が、初めて35mmプリントとデジタルで同時上映されることが決定。2019年3月17日(日)より、東京都写真美術館を⽪切りに全国順次公開される。
画像: これが大きなスクリーンで観られる“最後の機会”!不朽の名作『山猫 4K修復版』特別上映決定

伝説のエピソードに彩られた映像の世界遺産とも呼べる作品

イタリア有数の名門貴族の生まれであるヴィスコンティは、映画史の中でも唯一無二の存在。貴族文化の洗練をまとい、音楽、美術、文学の造詣が深いヴィスコンティは、ココ・シャネル、マリア・カラスをも虜にし、アラン・ドロン、ヘルムート・バーガーなど美しい男たちを愛した。ヴィスコンティ作品の中でも最も人気が高い名作が、この『山猫』だ。

舞台は統一戦争に揺れるイタリア。シチリアを統治する名門貴族の当主、サリーナ公爵(バート・ランカスター)は、自分たちの時代の終焉が近いことを感じていた。一方、公爵が目をかける甥のタンクレディ(アラン・ドロン)は革命軍に参加。新興ブルジョワの娘、アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)と恋に落ち、公爵はそれを後押しした。そして、世代交代を告げる大舞踏会の幕が開ける……

イタリア王国誕生の夜明け、ヴィスコンティの分身とも言える、シチリアを統治するサリーナ侯爵の滅びゆく美学を描いた一大巨編。先ごろ引退を宣言したアラン・ドロンをはじめ、バート・ランカスター、クラウディア・カルディナーレなど豪華キャストに加え、撮影に36日間をかけたといわれる大舞踏会シーンなど、伝説のエピソードに彩られた映像の世界遺産とも呼べる作品である。

2010年、マーティン・スコセッシ設⽴のフィルムファンデーションとGUCCIの資⾦提供により1万2千時間をかけて復元された4K版を、今回特別に、35mmプリントとデジタルの両方で上映する。

このたび日本版新ビジュアルも完成。眼帯をしたアラン・ドロンの美しさが際立ち、『永遠に変わらないためには、変わり続けなければならない』というキャッチコピーが強い印象を残す。

プリントとデジタルの同時上映は初の試み。また日本での契約満了により、これが大きなスクリーンで『山猫』を観られる“最後の機会”となる。

山猫 4K修復版
2019年3月17日(日)より東京都写真美術館ホール他全国順次公開
配給:クレストインターナショナル

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