『君の名前で僕を呼んで』がアカデミー賞作品賞をはじめ4部門ノミネート他、世界中で圧倒的評価を受けたイタリアの名匠ルカ・グァダニーノ監督。そして遂に待望の最新作『サスペリア』が公開される。1977年に公開されたダリオ・アルジェント監督の傑作『サスペリア』のリメイク版となる今作は、70年代のドイツを舞台に名門ダンスカンパニーに入学したスージーが、次々と不可解な出来事に遭遇し、そのバレエカンパニーに隠された真実が明らかになっていくストーリー。スージーを演じるのは『フィフティ・シェイズ』シリーズのダコタ・ジョンソン。更に名門ダンスカンパニーを率いるカリスマ振付師をティルダ・スウィントン、カンパニーの生徒をミア・ゴス、クロエ・グレース・モレッツが演じているほか、ダリオ・アルジェント監督版『サスペリア』で主演を演じたジェシカ・ハーパーも出演するなど豪華キャストが集結した。
また、劇伴を手掛けるのは初となるレディオヘッドのトム・ヨークが音楽をプロデュースし、公開前から大きな話題となった。
今作のプロモーションで来日したルカ・グァダニーノ監督のインタビューを、先週に続き今週もお届けする。第2弾では、今作の製作秘話やジェシカ・ハーパーとのエピソード、トム・ヨークが手掛けた音楽について語ってくれた。

【ストーリー】
1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨン(ダコタ・ジョンソン)は夢と希望を胸にアメリカからやってきた。初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブラン(ティルダ・スウィントン)の目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。

画像1: “大胆さ”と“表現力の豊かさ”にこだわった
『サスペリア』
ルカ・グァダニーノ監督来日インタビューvol.2

主人公のスージーは受け身で弱々しいタイプではなく強い女性にしたかった

ーー監督は様々なタイプの作品を手掛けられていますが、映画の現場で演出をする際に大事にしていることはなんですか?
「僕の演出方法は“これをやって”“あれをやって”といった具体的な指示は出しません。その場の状況をしっかり把握して、スタッフや俳優達の助けを借りながら作品作りをするように心がけています」

ーーオリジナル版では様々な色が印象的に使われていましたが、今作は全体的に色味を抑えつつもラストで使われた赤がとても印象的でした。
「色彩に関してはバルテュスの絵画をヒントにしています。バルテュスの絵画はブルーやブラウンなど様々な色が何層にも重なっていてとても印象的ですよね」

画像1: 主人公のスージーは受け身で弱々しいタイプではなく強い女性にしたかった
画像2: 主人公のスージーは受け身で弱々しいタイプではなく強い女性にしたかった

ーー今作のスージーはオリジナル版とは違い、強くて自分の意志を持っているところが魅力的でした。
「スージーのキャラクターに関してはダコタ・ジョンソンと話し合いながら作っていきました。受け身で弱々しいタイプではなく、強い女性にしたいねと話したのを覚えています」

画像3: 主人公のスージーは受け身で弱々しいタイプではなく強い女性にしたかった
画像4: 主人公のスージーは受け身で弱々しいタイプではなく強い女性にしたかった

ーー監督がリメイク版を製作する際に一番こだわった点はどんなところでしょうか?
「“大胆さ”と“表現力の豊かさ”です。今作でそれが表現できていると観客に感じて頂けたら嬉しいですね」

ーーオリジナル版も今作も人によっては“トラウマ映画”になる可能性がありますが、監督にとってのトラウマ映画を教えて頂けますか?
「僕がバッドムービーだと感じたものは全てトラウマ映画だと言えます(笑)。良い映画であればどんなに怖くても気分は高揚するものだし満足すると思いませんか?」

画像1: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーー同感です。可能でしたらバッドムービーをひとつ教えて頂けますか?
「もう忘れてしまいましたよ(笑)」

ーー愚問でした(笑)。オリジナル版の主演を務めたジェシカ・ハーパーさんが今作にも出演されていますが、ご一緒してみていかがでしたか?
「彼女はとっても素晴らしい人で、非常に倫理的な考えをもっている美しい女性です。もちろん女優としても素晴らしいので、一緒に仕事ができて本当に嬉しかったです」

ーージェシカさんから今作の感想はお聞きになられましたか?
「とても気に入ってくださったようです」

画像2: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーージェシカさんとは現場でどんな話をされたのでしょうか?
「ダリオ・アルジェント監督との撮影がどうだったという話はもちろんしてくれました。何より印象的だったのは、彼女がミュンヘンで撮影をしているときに知人から夕食に招待されたらしく、お店に行ってみたらライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督がいたというエピソードを話してくれたことです。ファスビンダー監督のことを僕は敬愛していますし、今作を撮るにあたって彼の作品をイメージしていたので凄い偶然だなと思いました」

ーー劇伴についてもお伺いしたいのですが、トム・ヨークさんに依頼されたのは何故でしょうか?
「彼の音楽からは“メランコリックさ”や“痛み”といったポエティックなものを感じるんです。それでサスペリアの世界観に合うのではないかと思ってお願いしました」

ーー楽曲に関してどんなリクエストをされましたか?
「いわゆる典型的で不気味なホラー映画のサントラというのではないものでとリクエストしました。それから、パートごとにテーマが違ってくるので、それぞれのパートに合わせて作ってもらっています。例えばクレンペラー博士のシーンではアーノルド・シェーンベルクの音楽を参考にしてもらいました。トムは僕がリクエストしたことを取り入れつつ全く予想してなかったような曲を作ってくるので、毎回驚かされました(笑)。とにかくどの曲も美しく素晴らしかったのでサントラも是非じっくり聴いて頂きたいです」

(取材・文:奥村百恵)

画像5: 主人公のスージーは受け身で弱々しいタイプではなく強い女性にしたかった

サスペリア
監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:デビッド・カイガニック
音楽:トム・ヨーク(レディオヘッド)
出演:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、ルッツ・エバースドルフ、ジェシカ・ハーパー、クロエ・グレース・モレッツ
配給:ギャガ
1月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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画像: 【公式】『サスぺリア』1月25日(金)公開/本予告 youtu.be

【公式】『サスぺリア』1月25日(金)公開/本予告

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