2018年の映画界で世界中にミュージカル旋風を巻き起こした『グレイテスト・ショーマン』。それに続く『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー/スター誕生』など、音楽映画のヒットの火付け役にもなった。今回は『グレイテスト・ショーマン』主演者としてブームをけん引したヒュー・ジャックマンが新作『フロントランナー』について語ってくれた。

稀代のエンターテーナー、新たな領域へ

2019年は幕開け早々からスクリーンでヒュー・ジャックマンに会うことができる。再び実在の人物を演じる新作『フロントランナー』(2019年2月1日公開)だ。大の親日家として知られる彼は新作ごとに来日を欠かさず、これが『LOGAN/ローガン』『グレイテスト・ショーマン』に続く3年連続の来日となった。

新作『フロントランナー』は史上最年少の46歳で大統領候補になりながら、あるスキャンダルによって失脚した若きカリスマ政治家、ゲイリー・ハートの実話が基になっている。後のアメリカ政治史、マスコミ報道のターニングポイントとなったといわれる事件の映画化だ。“稀代のエンターテーナー”という本来のイメージとまったくタイプの異なる役柄に挑んだジャックマンに、ニューヨークのザ・クロスビー・ホテルで話を聞くことができた。

この作品を世界中の人々に見てもらって、会話のきっかけにしてもらうことにワクワクしているよ

ーー『フロントランナー』に最初に惹かれた理由は何だったのですか?

ヒュー『最初の理由はジェイソン(ライトマン監督)だった。ストーリーテラーとしての彼が大好きだったからね。僕らはどちらもこの映画を作ることに対して大きな情熱を抱いていたのと同時に、ひどくナーバスにもなっていた。このストーリーには、現実の世界で生きている人たちがいる。その人たちへの責任が僕らにはある。だから本作ではほかのどの作品よりもたくさんリサーチをしたんだ。映像もいくつも見たし、実際に僕が演じたゲイリー本人ともかなりの時間を一緒に過ごしたよ』

ーー本作で描かれる事件のことはもともと知っていたのでしょうか?

ヒュー『彼のスキャンダルについては聞いたことがあったんだ。でも、彼の影響力がどれほどのものだったか、彼がどれほど多くのものを提供できたか、そしてこの時期がアメリカ政治とメディアの未来にどれほどの意味を持っていたか、といったことは今までまったく知らなかった。

この脚本は、歴史の転換点を明るい光で照らしていると感じたんだ。JFKの暗殺事件や公民権運動やウォーターゲートほど広く知られてはいないけれど、この出来事も意義深い重要な岐路なんだよ。今メディアが注目する事柄の多くは、重要なことよりも面白いことになっているんじゃないか。そのせいで大事なことを見失ってしまう危険に僕らは陥っているんじゃないかと思うんだ』

ーー本人とはどのような話をしましたか?

ヒュー『「君のような俳優がなぜ僕を演じたいのかわからないよ」と、しょっちゅう言われたよ(笑)。彼がいちばん懸念していたのは、自分の家族のことだった。昔のことを蒸し返されるというのは複雑な気持ちになるものだけど、彼が主に心配していたのは、いつも家族のことだったよ』

ーー複雑な役だということも、この作品に惹かれた理由の一つですか。

ヒュー『ものすごく大きなチャレンジだったよ。ダントツで今までで一番大変なチャレンジだった。彼の腹筋がシックスパックに割れていなくて助かった。もしそうだったら役作りが大変すぎる(笑)』

画像: この作品を世界中の人々に見てもらって、会話のきっかけにしてもらうことにワクワクしているよ

ーー体重も増やさなくてすみましたね。

ヒュー『そうだね(笑)。でも髪があった。ウィッグに苦労したよ。毎朝鏡を見てはゲイリーに謝っていたんだ。髪型は完璧というところまではいかなかったように思うよ。彼の髪については誰もが「政界一の髪」って言っていたんだ。だから「これじゃゲイリーの魅力を全然出せていないんじゃないかな」って思っていた。しばらくすると慣れたけどね』

ーー今回の最大の収穫は何でしたか。

ヒュー『僕はこの映画を心から誇りに思っている。この作品を見ると、ゲイリーが見える。それで僕は大満足なんだ。世界の人々に見てもらって、会話のきっかけにしてもらうことにワクワクしているよ。僕にとっては素晴らしい機会であり、素晴らしいプロジェクトだった。参加できたことに心から感謝しているよ』

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