ジャック・オーディアール監督の『SISTERS BROTHERS(原題)』(ギャガ配給)が、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞に続き、フランス時間2019年2月22日(金)に開催された第44回セザール賞授賞式にて、監督賞、撮影賞、美術賞、音響賞の4部門受賞を果たした。

出演はホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、ジョン・C・ライリーら

セザール賞は別名“フランス版アカデミー賞”と呼ばれ、同賞を主催する仏映画芸術技術アカデミー会員の投票によって決まる賞。過去作品賞に選出された作品では『アメリ』(01)、『戦場のピアニスト』(03)、『アーティスト』(12)など、日本でも大ヒットを記録した作品も多く、米国アカデミー賞前哨戦としても重要な賞となる。
ジャック・オーディアール監督作品は本賞の常連となっており『ディーパンの闘い』で9部門ノミネート、『君と歩く世界』4部門受賞、5部門ノミネート、『預言者』では作品賞、監督賞、脚本賞含む9部門受賞、3ノミネートをはたしている。

画像: 出演はホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、ジョン・C・ライリーら

本作はオーディアール監督初の英語作品で、キャストは『シカゴ』のジョン・C・ライリー、『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホール、『ナイトクローラー』のリズ・アーメットと実力者ぞろい。1851年のゴールドラッシュに沸くアメリカで殺し屋として生きてきた兄弟と、彼らと組んだ偵察係が次のターゲットに依頼されたのは黄金を見分ける化学式を持つ化学者だった。しかし、理想社会を創りたいと願う化学者と3人は手を組むことになり―。
それぞれの思惑をもちながら黄金に魅せられた四人は何を得、何を失うのかが描かれるドラマとなっている。
西部劇のルックながらサスペンスドラマの要素が入り読めない展開、誰が善で誰が悪なのかツイストしていく人間ドラマ、愛おしさをにじませるキャラクターの掘り下げなどオーディアール監督は西部劇ジャンルに新しさを与えエンターテインメント作品に仕上げた。

日本では2019年7月、TOHOシネマズ・シャンテほか全国ロードショーされる。

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