過去5作品の全世界での累計興行収入が43億7700万ドル(約5000億円)突破の世界的大ヒットシリーズ『トランスフォーマー』。
そのシリーズ最新作『バンブルビー』が遂に完成!!
シリーズきっての人気キャラクターであるバンブルビーを主人公にした今作は、『トランスフォーマー』(07)でバンブルビーがサムと出会う以前の1980年代にさかのぼり、これまで語られることの無かったエピソードが初めて明かされる内容になっている。
バンブルビーが出会う少女チャーリーを、映画デビュー作『トゥルー・グリット』(10)で第83回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、近年では『スウィート17モンスター』(16)など同世代から圧倒的な支持を集めるヘイリー・スタインフェルドが演じており、第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(16)で知られるトラヴィス・ナイトが今作で実写映画監督デビューを果たした。
今作のプロモーションで来日したトラヴィス監督のScreen Online単独インタビューが実現。
子供の頃から『トランスフォーマー』シリーズが大好きだったという監督に、実写化を手掛けるにあたりこだわった点や、人生を大きく変えた映画などを語ってもらった。
画像: 『バンブルビー』
トラヴィス・ナイト監督来日インタビュー

使用した楽曲はストーリーを語るうえでの重要な要素になっています

ーー監督は『トランスフォーマー』テレビアニメシリーズの熱烈なファンだったそうですね。
「9歳か10歳ぐらいのときに初めてアニメシリーズを見てファンになりました。そのあとコミックも読みましたし、トランスフォーマーアクションフィギュアというおもちゃでも遊びました。とにかくこのシリーズが大好きだったんです」

ーー『バンブルビー』を撮るにあたって、原作やアニメシリーズから取り入れたこだわりの要素があれば教えて頂けますか。
「今作はオリジナルストーリーであり、このシリーズの始まりの物語でもあります。そういうわけで時代設定が80年代になっていて、僕が最初に出会ったバンブルビーの姿を取り入れることにしてみたんです。近年のシリーズでバンブルビーが姿を隠す為に変身する車は黄色のシボレー・カマロですが、僕の中では最初のフォルクスワーゲン・ビートルのイメージが強かったので、今作ではビートルに変身させるようにしました。小さい頃、僕はそのおもちゃ(ビートルに変身するバンブルビー)でよく遊んでいたんですよ(笑)。それから、今作の冒頭に出てくるオートボットとディセプティコンの戦いは、アニメシリーズのバンブルビーとホイルジャックとの戦いのエピソードを取り入れていますし、バンブルビーがドロップキックに投げられたあとに車に変身して戻ってきて、今度は人型に変形して殴るシーンが出てきますが、あれもアニメで見たシーンを再現しているんです。あと1986年に公開されたアニメーション映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』も参考にしました」

画像1: 使用した楽曲はストーリーを語るうえでの重要な要素になっています

ーー今作の観賞後、アニメシリーズも観てみたくなりました。
「そう言ってもらえると嬉しいです。カートゥーンを見て育ったので、今作を監督することが決まってから僕の子供達にもカートゥーンを見せたら凄く気に入ってくれました。アニメってワクワクしますよね。だから『バンブルビー』は僕が子供の頃に憧れた世界や、10歳の時の僕が観たくなるような映画にしたいと思って作ったんですよ」

画像2: 使用した楽曲はストーリーを語るうえでの重要な要素になっています

ーー今作は一人の少女とオートボットの温かい交流や彼らの成長を描いていて、シリーズの中で一番好きな作品になりました。今までのトランスフォーマーシリーズとの違いを出すために意識された部分があれば教えて頂けますか。
「今までのシリーズではトランスフォーマー同士の戦いやカーチェイスなどアクションシーンが沢山ありましたよね。もちろんそういう要素も取り入れつつ、一番意識したのは感動できるストーリーにすることでした。そのためにチャーリーとバンブルビーの関係性の変化をしっかりと描くようにしたんです。実は僕自身バンブルビーのような状況に陥ったことがあって、とても孤独な時期がありました。でもその時にチャーリーのような人に出会って僕は変わることができた。そんな経験から、孤独な二人が互いに癒し合い、そして再生する物語になるように今作を作っていきました」

画像3: 使用した楽曲はストーリーを語るうえでの重要な要素になっています

ーー実写映画の監督を務めるのは今作が初になりますが、アニメーション作品の制作との違いをどんなところに感じましたか?
「実はストップモーションアニメや通常のアニメーションの制作と実写映画の制作は結構似ている部分が多いんです。カメラや照明、衣装といった部署は基本的にどちらも必要ですし、やることも似ています。ただ、アニメーションで一週間かかるところを実写では一日や半日でできてしまうところがあって、時間のかかりかたが圧倒的に違いました。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は完成させるまでに5年かかっていますから(笑)。アニメーションの制作をした時は一度に6ユニットほど別々に撮影していましたけど、しかもスローペースで(笑)、だけど実写の現場では一日でもの凄い量の撮影を集中して早く終わらせるというやり方をしたんです。これは僕にとって大きな挑戦でした。それから、水中のシーンや動物を使ったシーンは今までやったことがなかったので、毎日ワクワクすることばかりで。今回アニメと実写の撮り方の違いを嫌というほど実感することができて楽しかったです(笑)」

撮影/大西基

ーー今作では80年代に愛されたアーティスト達の曲が沢山使われていますが、その中に監督のお気に入りのアーティストや思い出の曲は入っていますか?
「80年代は僕にとって青春時代だったんですけど、当時よく聴いていたのはザ・スミスでした。それで、きっとチャーリーも好きだろうと思って劇中で使ってみたんです(笑)。今作にとって音楽は凄く大事な要素で、例えば言葉で言えないようなことを音楽を通して伝えたり、自分の気持ちを音楽が代弁してくれるという役目も果たしています。チャーリーは音楽を通して世の中と繋がり、バンブルビーは言葉が話せないから音楽を使って気持ちを伝えますよね。だからただヒットソングや有名なアーティストの曲を使ったのではなくて、チャーリーやバンブルビーが何を感じ、何を考え、何を伝えたいのかということを考えながらセレクトしていったんです。使われている楽曲の歌詞なんかを調べてみるのも面白いと思いますよ。使用した楽曲はどれもストーリーを語るうえでの重要な要素になっていますから」

画像4: 使用した楽曲はストーリーを語るうえでの重要な要素になっています

ーー最後の質問になりますが、監督にとって“人生を大きく変えた”と思える映画があれば教えて頂けますか。
「まず一本目は小さい頃に観た『スターウォーズ』。確か最初に観たのは3歳ぐらいだったと思うんですけど、その時のことは未だに覚えています。そして、8歳のときに『E.T.』を観て、初めて映画を観て泣くという体験をしました。凄く感動して、映画というものは人の心を動かす力のあるものなんだと気付かされたんです。おそらく僕が映画監督を目指したのは『E.T.』を観たからだと思います。僕が『E.T.』を観て感じたような、笑ったり泣いたり、ワッと驚いたり、何か心に響くような映画をこれからも作り続けたいですし、感情を揺さぶるようなストーリーを映画を通して綴っていけたらと思います」

画像2: 撮影/大西基

撮影/大西基

画像5: 使用した楽曲はストーリーを語るうえでの重要な要素になっています

(インタビュアー・文/奥村百恵)

『バンブルビー』
3月21日(木・祝)先行上映“緊急”決定!
3月22日(金)全国ロードショー
監督:トラヴィス・ナイト 
出演:ヘイリー・スタインフェルド
   ジョン・シナ、ジョージ・レンデボーグJr.
   ジョン・オーティス、ジェイソン・ドラッカー
   パメラ・アドロン、ステファン・シュナイダー
配給:東和ピクチャーズ
(C)2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. (C)2018 Hasbro. All Rights Reserved.

画像: 『バンブルビー』日本版予告 youtu.be

『バンブルビー』日本版予告

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.