グリーンランドを舞台にしたフランス映画「Une année polaire」(英題:A POLAR YEAR)が邦題『北の果ての小さな村で』として2019年7月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次にて公開することが決定。あわせて予告編が解禁された。

予告の語りを俳優の三上博史が担当

画像: 映画『北の果ての小さな村で』予告|2019/7 公開 youtu.be

映画『北の果ての小さな村で』予告|2019/7 公開

youtu.be

本作の舞台は、北極に位置するグリーンランド。人口80人の村の小学校に赴任したデンマーク人の新人教師アンダースが、村の人々や子供たちとの交流を通して、異境の地で生きる術を学んで成長していく姿が描かれる。

初の長編作「L'apprenti」(2008)で第65回ヴェネチア国際映画祭国際批評家週間作品賞を受賞したフランスの俊英サミュエル・コラルデ監督の最新作で、2018年のサンダンス映画祭に出品された。

日本の約6倍の面積をもつグリーンランドは、東京ドームの収容人数とほぼ同じ約 56,000人が暮らし、大地の80%以上が氷に覆われた世界一大きな島。2015年にはじめてグリーンランドを訪れたコラルデ監督は、雪に覆われた遠く離れたこの世界に魅了され、映画の撮影を決意。グリーンランド東部のチニツキラーク村にたどり着き、<狩る、食べる、学ぶ、楽しむ…>、すべてがシンプルで、それでいて心豊かに暮らす村人たちと出会い、この村を舞台にすることに決めた。

撮影前に、数ヶ月にわたり3回チニツキラークに滞在したコラルデ監督は、村の人々の生活リズムのなかで共に暮らし、徐々に村人たちから受け入れられるように。そんな中、デンマークから新人教師が赴任するという話を聞き、その青年を物語の中心に据えることに決め、1年の撮影期間を要して完成させたのが本作だ。

主人公のアンダースをはじめ、村の子供たちや猟師などの登場人物は、すべて本人自身が演じており、ドキュメンタリーとフィクション、それぞれのショットを織り交ぜながら独特のリアリティがあるドラマを生み出している。

また、200年以上の植民地時代を経て内政自治権を獲得し、その後も独立をめざして自立性を高めるグリーンランドと旧宗主国デンマークの関係性は、職業俳優ではなくその地に暮らす人々が演じているからこそ、よりリアルに感じられ、本作の重要な側面として描かれている。

さらに、一面の氷の大地や、雄大なフィヨルド、オーロラなどの美しい手つかずの大自然や、シロクマ親子、クジラの群れなどの野生動物は、撮影監督としても活躍するコラルデ監督自らの手腕によるものであり、本作の大きな見どころ。その圧倒的な景色に息をのまずにはいられない。

このたび、そんなグリーンランドの大自然が映し出された本予告編とポスタービジュアルが解禁された。

画像: 予告の語りを俳優の三上博史が担当

ポスタービジュアルは、広い大地の下で肩を寄せあうようにカラフルな家々が建ち並ぶチニツキラーク村の写真をメインに、主人公アンダースと児童の一人アサーが微笑みあう写真や、犬ぞり、シロクマの親子が添えられたものが完成。

また、無数の氷塊とそびえたつ氷山から始まる予告編では、騒ぐ児童たちにてこずり、村の人々から受け入れてもらえず、しまいには極寒の地で暖房器具が故障するというさんざんな目にあうアンダースが、徐々に村の暮らしの中で自分の生き方を見つけ出していく様子が映し出され、犬ぞりの躍動感、オーロラの美しさが印象に残る。予告の語りは、俳優の三上博史が担当しているのにも注目だ。

北の果ての小さな村で
2019年7月より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
©2018 Geko Films and France 3 Cinema

This article is a sponsored article by
''.