カルト教団マンソン・ファミリーによる斬殺事件から50 年、女優シャロン・テートの最後の日々を描いた衝撃作『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』が2019年8月30日(金)に公開決定。予告編が公開された。
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「ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊」8.30公開 予告編

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画像: 悲劇の女優シャロン・テートの最後の日々を描いた衝撃作が公開

彼女が死の前に見たのは奇妙な予知夢だったのか?

本作は『戦場のピアニスト』や『テス』、『チャイナタウン』、『水の中のナイフ』などで知られる、名匠ロマン・ポランスキー監督の妻で、新進の女優だったシャロン・テートが、1969年8月にカルト集団に惨殺された現実の事件を題材に、その彼女の最後の日々を描いた作品。当時シャロン・テートはわずか26歳。しかも、妊娠8か月の身重だった。

物語の舞台となるのは、カリフォルニア州シエロ・ドライヴ10050番地。丘の上に建てられたプール付の瀟洒な邸宅。シャロン・テートは新婚の夫、ロマン・ポランスキーとともにここに引っ越してきたばかりだった。彼女は幸せの絶頂にあり、将来は希望に満ち溢れていた。

アカデミー賞を受賞し、ハリウッド屈指の人気監督のひとりとなった愛する夫ロマン、自らの美貌で勝ち得たハリウッド女優としての自分。大勢のセレブな友人たち、そして、間もなく生まれてくるロマンとの愛の結晶。そんな華やかな彼女の人生に暗い影がさし始める。発端は1年前のことだった…。

1968年8月、彼女はあるインタビューで霊能力的な体験を問われて、奇妙な夢の話をしている。真夜中に不思議な音で目覚めた彼女は、ドアのところに佇んでいる「怪しい小さな男」の姿を見る。その人影の後にそっとついていくと、彼女自身と彼女の友人の二人が、喉を引き裂かれ、ロープで首をくくられていたという。それはいわゆる予知夢だったのか?

本作の監督ダニエル・ファランズはこのインタビューを見て、本作の製作を決意。もし彼女が自分に降りかかる悲劇的な運命を正確に予知できていたなら、彼女はその運命を回避することができたのか?

この作品では、事件が起こる3日前から、彼女の周りで起きる不吉な出来事が丁寧に描かれ、その後の運命を知る我々を震撼させる。この邸宅の以前の住人である音楽プロデューサーのテリー・メルチャーを訪ねてくるチャーリーという男。行方不明になる愛犬。彼女の周りをうろつくヒッピー風の若い女性たち。

折しも、仕事でロンドンに出かけているロマンの不在が彼女の不安を増幅させる。やがて、彼女は自分と友人たちが屋敷に押し入ってきた暴漢たちに惨殺される夢を見る。実はそれこそがこの屋敷で実際に起きた惨劇と同じで、事実を知る観客には簡単に違和感が了解されてしまう。

翌朝、シャロンは抱える不安を滞在する友人たちに必死に訴えるが、妊婦にありがちな不安神経症とされるばかり。彼女は自分の運命を逆転させることはできるのか…? 臨場感にあふれた「50年前の現実」がサスペンスフルに展開していく。

シャロン・テートの死から50年、奇しくも昨今、1968年と69年を振り返る機会が多くなっている。昨年には製作50年を迎えたスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(68)が世界中で公開され、今年は1969年のハリウッドを舞台にしたクエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)が公開されるなど、この時代、その当時の文化に対する若者の興味もかきたてられている。

本作の脚本と監督を手がけたのはダニエル・ファランズ。ホラー映画への造詣が深く、これまでに「13日の金曜日」シリーズや「アミティヴィルの恐怖=悪魔の棲む家」シリーズについてのドキュメンタリーや、劇映画『ハロウィン6/最後の戦い』〈未〉(95)の脚本執筆、『悪魔の棲む家 REBORN』〈未〉(18)などの監督を手がけている。この経験で培われたリアルな情景描写とソリッドでサスペンスフルな演出が本作でも十分に発揮されている。

そして、悲劇のヒロイン、シャロン・テートに扮したのは、ディズニーの大ヒットテレビ番組『リジー&Lizzie』の主演として登場して以来、美人で知的でありながら、親しみやすい雰囲気と陽気さを併せ持つ女優、そしてシンガー・ソングライターとして、輝かしいキャリアを積んできたヒラリー・ダフ。これまで演じてきた役柄から一転、明るく陽気でありながらも、憂いを持つ複雑な役柄に並々ならぬ意欲を示し、本作のエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。

<監督のコメント>

多くのジェネレーションX世代がそうであるように、シャロン・テートの物語は私の人生を通じてずっと頭から離れることはありませんでした。そして皮肉なことに、私はシャロン・テートの赤ちゃんが、母親の命があのように無残に奪われることがなければこの世に誕生したであろう日に生まれました。おそらくその不思議な事実も一因となって、私はこの物語に不思議な親近感を抱いていたんだと思います。数年前、テート/ラビアンカ事件のドキュメンタリーを見ていて、また怒りと恐怖が沸いてきました。しかしストーリーのひとつの要素「もし・・・だったら?」 が私の頭の中から離れなくなったのです。もしシャロンにあの夜奇跡が起こり惨劇を逃げ延びることができたとしたら? もし彼女が抵抗することができたとしたら?この考えは私の心の中で少しずつ大きくなり続けた頃、シャロンの殺害から約1年前の1968年8月に撮られたインタビューを見つけたのです。その記事の中で記者に「霊能力的な経験をしたことは?」と尋ねられている彼女の答えが奇妙だったのですが、おそらく間もなく彼女に降りかかる恐ろしい出来事を予知していたのかもしれません。彼女は、おそらく悪夢だったのだと思われるその出来事を、真夜中に不思議な音を聴いた、と述べていました。彼女の説明によると、目が覚めたら“怪しい小さな男”がドアにところに立っていたのだと説明していたのです。彼女はこの怪しい人影の後をリビング・ルームまでそっとついていくと、そこには彼女自身と彼女の友人であるジェイ・セブリング(のちに彼女と共に殺害されることになる)が、屋根の垂木にロープで首をくくられている姿を目撃したと言うのです。シャロンによれば、ふたりとも“喉を切り裂かれていた”そうです。このあまり知られていないインタビューが私の作品の発端となりました。

ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊
2019年8月30日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷にて没後50年記念緊急公開!ほか全国順次公開配給:オープンセサミ フルモテルモ  
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