『長くつ下のピッピ』『やかまし村の子どもたち』『ロッタちゃん』の著者で、“子どもの本の女王”と呼ばれた、スウェーデンを代表する児童文学作家のアストリッド・リンドグレーンの知られざる若き日々を描いた映画『リンドグレーン』が2019年12月7日より全国順次公開されることが決定した。

自由奔放な一人の少女が伝説の作家リンドグレーンになるまで

母国スウェーデンのみならず日本を含め世界中で愛され、読み継がれている児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。数々の著作は、世界70か国語以上に翻訳、100以上の国で出版され、世界中の子どもたちに大いなる影響を与え続けてきた。

本国スウェーデンでは紙幣になるほどの存在だが、実のところ、リンドグレーンの若き日々を知る人は少ない。どんな経験や環境が、あれほどの名作の数々を生み出す力と才能を花開かせたのか、リンドグレーンの人生で最も激動といえる若かりし日々を描いたのが本作である。 

兄弟姉妹とスウェーデンのスモーランド地方の自然の中で伸び伸びと育ったアストリッドは、思春期を迎え、より広い世界や社会へ目が向きはじめる。教会の土地で農業を営む信仰に厚い家庭で育ちながら、“率直で自由奔放”な彼女は、次第に教会の教えや倫理観、保守的な田舎のしきたりや男女の扱いの違いに、息苦しさを覚え始めていた。そんな折、文才を見込まれ、地方新聞社で働き始めた彼女は、才能を開花させはじめる。しかしその矢先、アストリッドの人生は、予期せぬ方向へと進んでいく――。

監督・脚本は、長編監督デビュー作『A SOAP』(06)が、ベルリン国際映画祭で銀熊賞、及び最優秀新人作品賞に輝いた、ペアニレ・フィシャー・クリステンセン。監督との共同脚本には、絵本「おじいちゃんがおばけになったわけ」が有名なデンマークを代表する作家の一人、キム・フォップス・オーカソン。

主役のアストリッドを演じるのは、巨匠ビレ・アウグスト監督の娘、新星アルバ・アウグスト。アストリッドの母親役に、名女優マリア・ボネヴィー。父親役には、『ドラゴン・タトゥーの女』(10)など「ミレニアム」シリーズ3部作などのマグヌス・クレッペル。そして慈愛に満ちた里親マリーを演じるのは、スサンネ・ビアの『未来を生きる君たちへ』(10)などで日本でも顔を知られるデンマークのトリーネ・ディアホム。

その他、スウェーデン、デンマークを中心に北欧の才能が集結し、アストリッド・リンドグレーンの知られざる半生と名作誕生のルーツに迫った感動作が誕生した。

リンドグレーン
2019年12月7日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
配給:ミモザフィルムズ

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