左からウィリアム・ケントリッジ、坂東玉三郎、ビリー・ツィン、トッド・ウィリアムズ
平成元年にスタートし、今年第31回を数える高松宮殿下記念世界文化賞。2019年10月15日に受賞者を招いて都内で記者会見が行なわれた。

演劇・映像部門は日本の坂東玉三郎が受賞者に

先月受賞者が発表された世界文化賞。これは世界の優れた芸術家に贈られる重要な意味を持つ賞で、これまでにも演劇・映像部門では黒澤明、フェデリコ・フェリーニ、マーティン・スコセッシら名匠から、ソフィア・ローレン、ジュディー・デンチ、カトリーヌ・ドヌーヴのような世界的名優までが受賞した歴史と名誉ある賞でもある。

令和最初の年にこれを受賞したのは、日本の歌舞伎界の至宝、坂東玉三郎。『これまでの30年の間に、私がかつて共同作業をさせていただいたモーリス・ベジャールさん、アンジェイ・ワイダさん、ミハイル・バリシニコフさんも受賞したこの賞に、私も並ばせて頂くことができて大変光栄です』と語った玉三郎。
さらに『この10年、20年のうちに芸術も大きく様変わりしてきていると感じます。そんな時代に真実を正直に伝えることのむずかしさは、増してきていると思いますが、私は今後も無垢なものを追及していきたい、世界で起きていることをよく見ながら、それを自分の芸に反映させていきたいと感じております』と受賞の重みをかみしめていた。

画像: 受賞者と国際顧問たち

受賞者と国際顧問たち

他に今回は、絵画部門のウィリアム・ケントリッジ、建築部門のトッド・ウィリアムズとビリー・ツィンといった受賞者も出席。彫刻部門のモナ・ハトゥム、音楽部門のアンネ=ゾフィ―・ムターはスケジュールの都合で欠席したが、翌日行なわれる授賞式には出席できるという。

あわせて国際顧問を務めるランベルト・ディーニ、クラウス・ディーター=レーマン、クリストファー・パッテンも出席した。

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