“国家”を揺るがした世界的ベストセラー小説の待望の映画化となる『コリーニ事件』が2020年6月12日(金)より全国公開となることが決定。あわせて予告編も解禁された。
画像: 『コリーニ事件』本予告 6/12(金)公開 youtu.be

『コリーニ事件』本予告 6/12(金)公開

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現役弁護士作家が暴く戦後ドイツの「不都合な真実」とは

本作は、日本の芥川賞にあたる、ドイツのクライスト賞を受賞した作家、フェルディナント・フォン・シーラッハの小説の映画化作品。2019年の上半期ドイツ映画No.1ヒットとなった話題作だ。

新米弁護士のカスパー・ライネンが、ある殺人事件の国選弁護人に任命されるところから物語の幕が開く。30年以上もの間、ドイツで模範的な市民として働いてきた67歳のイタリア人コリーニが経済界の大物実業家をベルリンのホテルで殺したのだ。

ライネンにとってこれが被告側弁護士として初めて手掛ける大きな事件。しかし被害者は、少年時代からの恩人だった。殺害について一切口を閉ざすコリーニだが、ライネンは事件を深く調べるうちに自分の過去、ドイツ史上最大の司法スキャンダル、そして想像を超える衝撃の真実に向き合うこととなる――。

原作者フェルディナント・フォン・シーラッハはドイツでも屈指の刑事事件弁護士として活躍している人物。シーラッハが2009年に発表したデビュー作『犯罪』(創元推理文庫刊)はドイツ国内外で大ベストセラーとなり、30か国以上で翻訳され、クライスト賞他複数の賞を受賞。当時日本でも本屋大賞翻訳部門1位になるなど大反響を呼んだ。

自身で取り扱った事件をベースにした社会派ミステリーを多く執筆し、初の長編作となった本作は、ドイツ国内で50万部を超えるベストセラーとなった。作中で語られた驚愕すべき“法律の落とし穴がきっかけとなり、出版後の2012年にはドイツ連邦法務省が省内に調査委員会を立ち上げた。文字通り、“国家を揺るがした小説を映像化した圧巻の法廷劇がついに日本に上陸する。

主人公ライネンを演じるのは、『ゲーテなんてクソくらえ』、『ピエロがお前を嘲笑う』、『はじめてのおもてなし』のエリアス・ムバレク。被告人コリーニに扮するのはジャンゴでお馴染みの『続・荒野の用心棒』などマカロニ・ウェスタンで大活躍し、近年ではタランティーノ監督『ジャンゴ繋がれざる者』や『ジョン・ウィック:チャプター2』などでも知られる名優フランコ・ネロ。

監督を務めるのは2008年にドイツで最もヒットした作品の1本であり、数々の国内映画賞にも輝いた『クラバート闇の魔法学校』のマルコ・クロイツパイントナー。

司法・裁判の公正さを表す象徴である正義の女神の姿が印象的なポスターには、「正義に挑む」というシンプルながらも真っ直ぐ胸に届くコピーに、ドイツの法律が隠す奥深い闇に踏み込む覚悟が表れている。

予告編にはコリーニが殺人を犯した理由を追求する中、凶器となったワルサーP38やナチスのシンボルであるハーケンクロイツが映し出され、事件は第二次世界大戦との関係をほのめかす――。一件の殺人事件が、国家の巨大な陰謀へと繋がっていく。思わず息をのむスリリングな展開に注目だ。

コリーニ事件
2020年6月12日(金)、新宿武蔵野館ほか 全国ロードショー
配給:クロックワークス
©2019 Constantin Film Produktion GmbH

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