本作は、作家・野中ともその大人気小説「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)待望の映画化。星ばあが教えてくれたあかるい屋根の秘密。懐かしくて愛おしい、大切な心を探す奇跡と愛の物語。
主人公の14歳の少女・大石つばめを演じるのは、映画初主演の清原果耶。つばめの前に現れた老婆・星ばあ役には、桃井かおりが演じる。
つばめが恋するお隣の大学生役に、伊藤健太郎。つばめの父役には吉岡秀隆、つばめの義母役には坂井真紀。そして水野美紀、山中 崇、醍醐虎汰朗など注目のキャストが出演する。

9月4日公開を前に、8/3(月)に映画完成を祝した完成披露試写イベントが開催された。

主演の清原果耶をはじめ、桃井かおり(リモートでの出演)、藤井道人監督がイベントに登場。

画像: 清原果耶

清原果耶

画像: LAと中継・リモート参加の桃井かおり

LAと中継・リモート参加の桃井かおり

画像: 藤井道人監督

藤井道人監督

清原「今日は会場に足を運んでくださって、本当にありがとうございます。今日これから『宇宙でいちばんあかるい屋根』をご覧いただけるということが本当に嬉しい思いでいっぱいで、大切に大切に送り出したいなという気持ちで今日この場に立っています。」

深夜2時半にもかかわらず、LAからリモート参加で登場した桃井かおり「本当にこの時期に封切ができる幸せをしみじみ感じています。とにかくいい映画なので!宜しくお願いします!今日はありがと!」

藤井監督「ちょうど一年前の今日、この映画をクランクインして一年後の今日、完成披露で皆さんにお届けできることを光栄に思っております。こういう時代だからこそ観ていただきたい映画が完成しました。」

完成した作品を観て

清原「私はもう正直放心状態になってしまいました。初主演作という言葉だったりとか、エンドロールで自分の歌った歌が流れるとか、中々客観視できなくて。あ、終わったっていう安心感にも似た喪失感みたいなものが大きかったような気がしています。一緒に初号(試写)を観たスタッフのみなさんが、すごい良かったよ!っていう言葉をかけて下さったので、いい作品になったんだな。良かったなって。嬉しい気持ちはありました」

桃井「私は反対に、今まで自分が出た映画の中でいちばん自分が出てることが気にならなかった映画なんですよね。それですご く映画として観られました。監督が、これは群像劇じゃなくて彼女の世界を描いてるんだって。出来上がって作品を観たらそれがよく分かって、観てすぐ に監督にメールしたくらい」

清原果耶×桃井かおり お互いの印象

清原「私が何か口にするのもおこがましいんですけ ど・・・、一緒にお芝居をしていてこちら側にに伝わってくるエネルギーの濃さとか強さみたいなものがとてつもなく大きくて、前を向かなきゃって奮い立たされるよな、現場でご一緒していて必死に後を付いていきたくなるようなそんな印象でした」

桃井「ものすごい孤独な女優さんだなっていう (笑)すごい真面目で本気で作品を見ているし、自分が何をすべきかを見ているから、絶対に邪魔しちゃいけないなという気持ちになったし、彼女が やろうしている、真剣にストイックに考えていること、彼女の表現しようとしていることが見えなくて、冗談抜きで私が付いていったんですよ。それで映画を 観て、あぁ良かった!って本当に思いました」

役作りについて

星ばあ
桃井「全然実はなくて(笑) 監督が髪の毛を選んでくれたんですね。それで私の撮影前の仕事はパーマをかけるってだけだったのよ(笑)あの頭で全部が出来ちゃうっていう、色々話したけど結局頭だったってい うね(笑)。なんでそんなにこだわってたのか、それは監督に聞いてください」

監督「自分の中の星ばあのイメージがもじゃもじゃなんですよね (笑)それでいて風になびかれてるイメージがあって。服とか髪の毛とか。でも、最初はカツラかもしれないなって思ってたら、次打ち合わせした時にはもう パーマをかけて下さっていて、それを観た瞬間に「あ!星ばあだ!」ってなったんですよ」

桃井「あ!そういえばキックボードも電動のやつすごい練習したんですよ。そしたら昔のキックボードでね、全然役に立たなくて(笑)そしたら撮影中スコーン!って大事故起こしそうになって、その時のつば めが可愛くってね(笑)。みんな心配して寄ってくるんだけど、つばめだけが離れて小動物のように私を見つめてたんですよ。あの時のつばめは忘れないよ (笑)」

星ばあからの響いた言葉

清原「“しぶとく生きろ”って星ばあに言われるシーンがあるんですけど、つばめとしてその言葉を受け取った時ももちろん感じることがあったんですけど、完成したものを観て時間が経って今でもその言葉を思い返したときに、深く自分の 中にその言葉が染み込んできて、今真っ直ぐ前を見てちゃんと今自分がやっていることを一つ一つ丁寧にしぶとく図太くやっていきたいなって、つばめとし ても私としても心の中に残り続けるんだろうなって思います」

最後に清原果耶、桃井かおり、藤井監督からの挨拶

清原「この作品は本当に本当に大切な作品で、撮影中から撮影が終わった後も、あんな奇跡的で充実していた輝かしい夏を藤井組のみなさんとキャストのみなさんと過ごせた私は本当に幸せだなあって今でも思います。あの素晴らしい現場を経て完成した素晴らしい作品となっており ますので、大人になった方、これから大人になる方へ、すごく懐かしい気持ちにさせてくれるところもあれば、自分の行動を思い直したくなるような部分とか、そんな風に皆さんの心に何かが残るような作品になっていればなと思います」

桃井「若い時の悩みってちっぽけだったような気がするけど、悩みって大きい小さいとかじゃなくて、本当につらいんだなーって、若い時の自分を思い出すようなそんな映画になっています。こういう時期だから映画館に行ってとはなかなか言えないんだけど、でもやっぱり映画館で見てほしいな」

藤井監督「これだけ屋根の下にいる時間はないよなと自分も家にいて思いました。たくさんの人にも見てもらいたいですが、みなさま一人一人の心に残るような作品になっていると嬉しいです。今日はありがとうございました」

映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』

出演:清原果耶
伊藤健太郎 水野美紀 山中 崇 醍醐虎汰朗 坂井真紀 吉岡秀隆 桃井かおり

主題歌:清原果耶「今とあの頃の僕ら」(カラフルレコーズ/ビクター)
作詞・作曲・プロデュース:Cocco
脚本・監督:藤井道人
原作:野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)
配給:KADOKAWA
© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会

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