登場キャラクターのあまりの脱ぎっぷりから、主に衣装の面で<絶対に映画化不可能>と言われてきた人気漫画『ぐらんぶる』がまさかの実写映画化!
W主演を務めた竜星涼と犬飼貴丈のインタビューをお届けする。

「good!アフタヌーン」(講談社アフタヌーンKC刊)で2014年4月から連載中の漫画「ぐらんぶる」。ダイビングサークルを舞台にした作品ながら、ほぼダイビングをしないという型破りな青春コミックを『ヒロイン失格』の英勉監督が実写映画化!
史上最も服を着ていない主人公・伊織を竜星涼、無駄にイケメンなアニメオタク・耕平を犬飼貴丈が演じている。
伊織のイトコで、バットを振り回しメンチを切るクーデレ美少女・古手川千紗役を乃木坂46の与田祐希、千紗の姉・古手川奈々華役を朝比奈彩といった魅力的なキャスト陣も見どころの本作。
W主演を務めた竜星涼と犬飼貴丈が、お互いについてや本作の撮影秘話、更に最近観たオススメの映画などを語ってくれた。

画像: ダイビングサークルが舞台の青春コメディ
『ぐらんぶる』
竜星涼×犬飼貴丈インタビュー

犬飼「伊織も耕平もおバカすぎるせいか、一周回って愛おしいし憎めないんです(笑)」

ーー本作に出演が決まった時の心境からお聞かせ頂けますか。

竜星「最初はここまで裸のシーンが多いことは聞いてなかったので、“騙されたかな?”と思いました(笑)。それで出演が決まってから原作を読ませて頂いたのですが、とても面白かったので僕自身も「ぐらんぶる」のファンになり、更にこの作品のファンの方々は何を求めているのかということを考えました。伊織を演じるからには“裸になること”は絶対に必要不可欠なんだということがわかったので、“裸一貫で頑張るぞ!”と気合いを入れたのを覚えています」
犬飼「僕は海やプールといった水の中に入る行為が苦手だったので、現場に入るまで凄く心配だったんです。耕平はダイビングでもなんでもスマートにこなしてしまうタイプなので、そういう風に見えるように演じなければいけないというプレッシャーを感じてしまって。クランクイン前にダイビングのライセンスを取得して練習もしていたので、撮影はなんとかクリアすることはできたんですけど、やはり最初は不安いっぱいでしたね」

ーーお2人は共演されてみていかがでしたか?

竜星「犬飼くんは凄く礼儀正しい人で、どれだけ仲良くなっても常に良い距離感を保ってくれるのが素敵だなと。撮影期間中は楽しい夏を彼と一緒に過ごせたので、良い思い出として僕の中に残っています。これからも変わらずいまのままの犬飼くんでいて欲しいです」
犬飼「僕は最初、竜星さんってクールで話しかけづらい方なのかなというイメージを持っていたんです。でも実際にお会いしてみるととてもフランクに接してくださって。おかげで現場では楽しい時間を過ごすことができました。ご一緒する中で、役者として竜星さんから学んだことも多かったです」

Photo by Tsukasa Kubota

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ーーそれぞれの役をどのように捉えて演じられたのでしょうか。

竜星「伊織は基本的に色んなことに巻き込まれていきますが、僕自身もこの作品にある意味巻き込まれていった感覚があるので、そこは凄く役とリンクしていました。ただただ置かれている状況を楽しむというか(苦笑)。伊織というキャラクターがどうのというよりは、面白いものを作ろうという制作の方々の熱量に応えたい気持ちで撮影に挑んでいたように思います」
犬飼「僕は物語の展開や耕平の言動に関して“なんでそうなるんだ”とか“なんでそんなこと考えるんだ”とかあまり思わないようにしていました。伊織も耕平もおバカすぎるせいか、一周回って愛おしいし憎めないんです(笑)。なので愛すべきおバカキャラという認識で演じていました」

画像: 犬飼「伊織も耕平もおバカすぎるせいか、一周回って愛おしいし憎めないんです(笑)」
画像3: Photo by Tsukasa Kubota

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竜星「完成した本作を観て“やっぱり英さんは凄く素敵な監督なんだな”と実感しました」

ーー英監督の現場はいかがでしたか?

竜星「英監督はびっくりするぐらい自由にやらせてくださるんです。テストでまずやってみて、どういう感じかだいたい掴めたらそのまま本番になるんですけど、監督はカメラが回っている最中は僕らのお芝居を見てゲラゲラ笑うっていう(笑)。あまりの自由さに撮影中は“この映画大丈夫なのかな?”と不安に思うこともあったんですけど(笑)、完成した本作を観て“やっぱり英さんは凄く素敵な監督なんだな”と実感しました」
犬飼「撮影中は“僕はいま一体何をしているんだろう?”と自問自答する瞬間が何度もあって、そのたびに解けかけた魔法をもう一回自分にかけてトランス状態に持っていきながらお芝居していました(笑)」

ーー犬飼さんは本作でダイビングに挑戦したことで苦手な海を克服できましたか?

犬飼「ダイビングの器材を装着していれば苦手な海も平気になりました。撮影中はロケをした沖縄の海の美しさを楽しむ余裕も途中から出てきて楽しかったです。ダイビングのライセンスを持っている友達もいるので、この状況がいつか落ち着いたら一緒にダイビングしたいなと思っています。竜星さんはダイビングやってみてどうでした?」
竜星「ダイビングは一度やってみたいと思っていたんですけど、ライセンスを取得しなければいけないのでなかなか機会がなかったんです。なので今回挑戦できたのは単純に嬉しかったですし、沖縄の海は本当に綺麗だったよね?」
犬飼「めちゃくちゃ綺麗でしたね!」
竜星「僕もいつかプライベートで海外の海に潜ってみたいです。魚の種類も日本とは違うと思うので、新たな発見ができそうですよね」

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ーーここからはSCREEN ONLINE読者にお2人の好きな作品をご紹介頂きたいのですが、最近ご覧になった映画でオススメを教えて頂けますか。

竜星「トレイ・エドワード・シュルツ監督の『WAVES/ウェイブス』、グリンダ・チャーダ監督の『カセットテープ・ダイアリーズ』、ウディ・アレン監督の『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を最近観たのですが、3作品とも凄く素敵な映画でした。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』はニューヨークが舞台の映画で、雨の風景といまの梅雨の時期(※取材日は7月)がピッタリとマッチしてて良いなと思いました」
犬飼「僕はホラー映画が好きでよく観るんですけど、最近だと『ジェーン・ドゥの解剖』というホラーが凄く面白かったです。身元不明の女性の検死を行うという話なんですけど、ホラーとミステリーの要素に加えて宗教的なものも絡んでくるので凄く好みでした」

画像5: Photo by Tsukasa Kubota

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ーーお2人がいま注目している海外の俳優や監督を教えて頂けますか。

竜星「『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』に出演していたティモシー・シャラメは注目しています。彼は若くて瑞々しくてなんかほっとけないオーラがあるというか。ティモシーとアーミー・ハマーが主演を務めた『君の名前で僕を呼んで』は音楽も良いですし、なんならラストシーンのティモシーの表情を観たいがために再生ボタンを押すぐらい好きです(笑)。監督はグザヴィエ・ドランの『Mommy/マミー』を観て以来注目していて、9月に公開される新作『マティアス&マキシム』も楽しみです」
犬飼「僕はマーベル映画が凄く好きなんですけど、中でもスパイダーマンシリーズで主演を務めているトム・ホランドが凄く好きです。これまで色んな俳優がスパイダーマンを演じてきましたけど、原作に一番近いのがトム・ホランドなんじゃないかなと。ピーター・パーカー(スパイダーマン)の可愛さみたいなものが前面に押し出されているところはトム・ホランドならではの魅力が影響しているのかなと思いますし、続編が早く観たいです」

画像6: Photo by Tsukasa Kubota

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ーーでは最後にお2人が好きな青春映画を教えて頂けますか。

竜星「『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』はサントラを買ってしまうぐらい好きです。青春ミュージカルと言われているだけあって音楽が良いのはもちろんですが、主役のエミリー・ブラウニング演じるイヴのファッションがキュートでオシャレなのも観ていて楽しい。青春の甘酸っぱさを感じられる映画です」
犬飼「青春映画と言えば『スタンド・バイ・ミー』が一番に思い浮かびます。4人の少年のひと夏の冒険と、大人になってからのそれぞれの行く末が描かれていて、ラストは哀愁のようなものが感じられるところが好きです」

画像7: Photo by Tsukasa Kubota

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(インタビュアー・文/奥村百恵)

<STORY>
青い海、聞こえてくる潮騒、照り付ける陽射し――国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織(竜星涼)の目標はただひとつ。それは気のあう友人や可愛い女子と<キラキラな大学生活>を送ること。なのに――「何かおかしい」最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚めてしまう。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平(犬飼貴丈)と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない超ぶっ飛んだダイビングサークルだった!

画像: 竜星「完成した本作を観て“やっぱり英さんは凄く素敵な監督なんだな”と実感しました」

『ぐらんぶる』
8月7日(金)より全国ロードショー
監督:英勉
脚本:英勉 宇田学
原作:井上堅二
漫画:吉岡公威『ぐらんぶる』(講談社アフタヌーン KC 刊)
出演: 竜星涼 犬飼貴丈
与田祐希 朝比奈彩 小倉優香 石川恋 / 髙嶋政宏
主題歌:sumika「絶叫セレナーデ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給: ワーナー・ブラザース映画 
©井上堅二・吉岡公威/講談社 ©2020 映画「ぐらんぶる」製作委員会

画像: 映画『ぐらんぶる』予告 2020年8月7日(金)公開 youtu.be

映画『ぐらんぶる』予告 2020年8月7日(金)公開

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