1990年代はアクション映画も進化してきました。VFXの発展によりこれまで見られなかったアクションも実現できるようになり、人材の面でもハリウッドだけでなくヨーロッパやアジアからも俳優・監督がやってきました。そんな90年代のアクション映画から見逃せない作品15作を厳選、アクションには一家言ある“ダンディ井上”こと井上健一さんに解説をお願いしました。(選・解説/井上健一
/デジタル編集・スクリーン編集部)

大ヒット・アクション第2弾
「ダイ・ハード2」(1990)

画像: 大ヒット・アクション第2弾 「ダイ・ハード2」(1990)

ブルース・ウィリスの代名詞となった人気シリーズ第2弾。“世界一ツイてない男”ジョン・マクレーン刑事が、空港を占拠したテロリスト相手に孤軍奮闘。前作の長所を生かして物語をスケールアップしたことで、前作の倍近い大ヒットとなった。ウィリスは不動の地位を築き、レニー・ハーリンも90年代を代表するアクション映画監督に。

今度はターミネーターが善玉に
「ターミネーター2」(1991)

画像: 今度はターミネーターが善玉に 「ターミネーター2」(1991)

自在に姿を変える新型ターミネーターの登場など、進化した映像技術と迫力のアクションが融合した90年代を代表するSFアクション。前作で冷酷な殺人マシーンだったターミネーターを善玉に変更したことも奏功し、大ヒット。本作でシリーズは中断、アーノルド・シュワルツェネッガーは、「トゥルーライズ」(1994)などを送り出す。

ヨーロッパからの二人のニュースター
「ユニバーサル・ソルジャー」(1992)

画像: ヨーロッパからの二人のニュースター 「ユニバーサル・ソルジャー」(1992)

スタローン&シュワに続くスターとして人気を集めたジャン=クロード・ヴァン・ダム&ドルフ・ラングレンの共演作。戦死した2人が強化兵士として蘇り、因縁の対決。軽快なヴァン・ダム、重量級のラングレン、各々の魅力が一度に楽しめる。見せ場はもちろん、2人のガチンコ対決! ローランド・エメリッヒのハリウッド進出作。

武道家セガールの“沈黙”第1弾
「沈黙の戦艦」(1992)

画像: 武道家セガールの“沈黙”第1弾 「沈黙の戦艦」(1992)

武装集団が核兵器を搭載した航行中の戦艦を占拠! 唯一難を逃れた元特殊部隊の料理人が単身この危機に立ち向かう。“海のダイ・ハード”的な物語ながら、数々の武術をマスターしたスティーヴン・セガールがキレのあるアクションを披露し、その名を広く知らしめた代表作。以後、主演作の邦題に「沈黙」が多用されることに。

スタローン&ハーリン監督の雪山アクション
「クリフハンガー」(1993)

画像: スタローン&ハーリン監督の雪山アクション 「クリフハンガー」(1993)

「ロッキー」&「ランボー」の2大シリーズに一旦ピリオドを打ったシルヴェスター・スタローンが、レニー・ハーリン監督と組んで作り上げた90年代の代表作。「転落=即死」という雄大かつ険しい雪山で繰り広げるアクションは、文字通りクリフハンガー(宙づり)状態の手に汗握る迫力で、日本では年間1位の大ヒットとなった。

アクションヒーロー、キアヌの出世作
「スピード」(1994)

画像: アクションヒーロー、キアヌの出世作 「スピード」(1994)

キアヌ・リーヴズをアクションスターに押し上げた大ヒット作。路線バスに時速80キロ以下になると起爆する爆弾が仕掛けられ、SWAT隊員が単身、決死の救出作戦に挑む。市街を疾走するバスに次々と迫る危機は、息つく間もないスリルの連続。バスの乗客役でキアヌと名コンビぶりを発揮したサンドラ・ブロックも、本作でドル箱スターに。

ケヴィン・コスナー主演・製作のSF大作
「ウォーターワールド」(1995)

画像: ケヴィン・コスナー主演・製作のSF大作 「ウォーターワールド」(1995)

人気絶頂のケヴィン・コスナーが、製作・主演兼任で作り上げた大作。陸地が水没した世界を舞台に、伝説の陸地“ドライランド”を巡る争いを描く。製作費が膨らみ過ぎて失敗作と言われたが、全編海上で展開する物語(撮影の困難さは想像を絶する)や水上バイクのスピーディーなアクションなど、唯一無二の魅力を放つ。解放感も格別。

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