2020年10月9日より公開の映画『望み』のメインキャスト、監督が舞台挨拶に登場。
会場内は無観客で行われ、本舞台挨拶の模様は、TOHOシネマズ日比谷・梅田に中継された。

累計発行部数は17万部超えの雫井脩介のベストセラーサスペンス小説が原作の映画化。
主演・堤真一×石田ゆり子×監督堤幸彦のタッグで送る映画『望み』が、2020年10月9日(金)全国公開される。
主演を務める堤真一が、建築士の石川一登を演じ、その家族として石田ゆり子、岡田健史、清原果耶の面々が顔を揃える。そして、共演陣には加藤雅也、市毛良枝、松田翔太、竜雷太が脇を固める。
メガホンをとったのは、映画のみならずドラマ・音楽・演劇様々な分野で幅広いジャンルを手掛ける堤幸彦監督。

堤幸彦監督からキャスト陣に望んだこと

堤幸彦監督「今回ほど、キャストの皆さんに助けられて、まるで演劇を作っているような、そんな緊張感のある撮影を毎日できたのは、今まで経験したことのない現場でした。堤さんとは初めてご一緒したのですが、今回叶って本当に嬉しかったです。一言、一言ものすごい熱量をかけていたただいて、本当に助けられました。石田さんとは『悼む人』以来で、大変さを強いてしまいましたが、強い母ということを体現していただいて本当に感謝しています。岡田くんは誰にも敵わない振り向いて、目線の何かを残していくところがポイントなので、また彼の未来を決する作品になっていると思います。そのほかも皆さんも含め、素晴らしい作品になっていると思います。」

画像: 堤幸彦監督からキャスト陣に望んだこと

台本を読んだ感想・心境

堤真一「最初に台本を読んだ時に、いい話だけど難しすぎたので、最初はお断りしようと思ったのですが(笑)、言葉とか体の状態とかのズレが大きいものなので、言葉通りじゃないけども、嘘でもない。意識が強いことを言っているけど、体は劣っていく、と乖離していくものがあったので、本当に大変でした。なので、撮影以外は楽しく過ごそうと思って、ベラベラ喋っていましたね。」

石田ゆり子「撮影以外の堤さんはずっと薪ストーブの話をずっとされていて、それが今欲しいです。(笑)想像を絶する話なので、お話を全部理解した上で、飛び込むしかないと思っていました。」

岡田健史「僕の役どころ的に、何を今日言えるかなと思っていたのですが、見てくださる方にどっちにでも取れるような規士になるよう、社会性を無くすということを意識して、それを突き通しました。父親からは“反抗期”って思われたらいいな、お母さんには“おかしくなってしまった”と思ってもらえたらいいな、という点で今までの作品とは全く違うアプローチだったので、皆さんの印象に残る映画になっているといいなと思いました。堤監督には最初の衣装合わせの段階で、反抗期を出して欲しいと言われたのですが、そこで準備していたことは間違っていなかったんだなと思いました。撮影中は声が小さいから上げてくれって言われたくらいで、監督が最後まで肯定してくれたことで、のびのび規士を演じることができました。」

本当の夫婦、親子なら何を望む?

堤真一「石田さんに望むこと本当にないです!ちょっと、トンチンカンなところがあるので、それを期待します。(笑)」

石田ゆり子「撮影中に堤さんに、本当に手順覚えない人なんだねって言われましたよ。(笑)」
堤真一「“こんな人いるんだ”って思ったんだよ。天然記念物みたいでしたね。」
石田ゆり子「私そういうのを覚える能力がなくて、忘れてしまうんですよ。洗濯物をたたみながら喋るシーンがあるのですが、とても大変でした。」
堤幸彦監督「あ、だからカメラマン手を(撮影で)切っていたんだ。(笑)」
石田ゆり子「堤さんは本当に楽しそうに薪ストーブの話をしていたので、もう薪ストーブの話はしないで欲しいです。(笑)これは冗談ですが、本当に素晴らしい、私が何をやっても受け止めてくれる方だったので、本当に頼りになります。」

岡田健史「堤さんがお父ちゃんだったら、これから寒くなってきますし、薪ストーブで温めて欲しいです。石田さんがお母ちゃんだったら、クラシックギター弾きながら、僕を眠らせて欲しいです。」
堤真一「あっためるよ。ピザも作るから!」
石田ゆり子「こんな息子がいたら毎日やりますよ。」
岡田健史「皆さん想像してみてください。石田さんが奏でるクラシックギターと堤さんがくべる薪ストーブ、絶対よく眠れると思います!」

今、一つだけ望みが叶うとしたら?

堤真一「早く家に帰りたい。(笑)今帰れば上の子がまだ起きていて、会えるかもしれないので!(笑)」
石田ゆり子「早くコロナが収まって、海外に行けたり、海外の方に日本に来ていただいたりしたいですね。」
岡田健史「僕も石田さんと同じく、コロナの終息です。世界中の誰しもが家族とはどういうものなのかということが分かったし、このタイミングでこの作品を出す意味があるなと思うので、この作品が皆さんに届くといいなと思います。」
堤幸彦監督「『望み』が全国津々浦々大ヒットすることですね。今(中継先に)いらっしゃる皆さんが5人ずつに広めていただければ嬉しいです!」

父と母、どちらの望みに共感するか?

堤真一「どちらにも共感できますよね。父親と母親の役割とか、立ち位置とかで変わって行くものだし、役を演じていてもどちらの気持ちも分かりました。母親の望みももちろん理解はありますし、分かるけど、っていうことですね。息子にも娘にも共感できますね。娘の言っていることもわかる。それぞれの言っていることは正しい、でもっていう話ですね。」
石田ゆり子「息子が加害者か被害者かっていうのがテーマでもありますが、加害者でも被害者でもないという真実もあるのではないか、母親というのはとにかく生きていて欲しい、そこにこじつけるためには、どんな妄想もすると思います。そこが母親なのではないかと思っていました。ただ、ただ、生きていて欲しいという気持ちでした。」

最後に

堤真一「色々な視点で観ることのできる映画だと思います。それぞれの視点で見ていただければと思います。」
石田ゆり子「この映画は石川家の家の中でのシーンがほぼ全部なのですが、時間がとても濃くて、1秒の中に凝縮されて気持ちが詰まっている映画なので、あっという間に過ぎてしまうと思います。ぜひ集中して見てください。」

岡田健史「皆様の中には僕は若い人たちが見て、ご自身のご両親だったり、お子さんのことだったり、皆さんの家族のことを思いだして、この作品を見て、家に帰ったら、家族を愛でる時間を設けていただけることを望みます。」

堤監督「この映画のどこかに皆さんが所属していると思います。それくらい皆さんの心に刺さりたいという気持ちで作ってきましたので、観ていただけると嬉しいです。」

STORY

STORY 一級建築士の石川一登(いしかわかずと)とフリー校正者の妻・貴代美(きよみ)は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅 (みやび)と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、 毎日塾通いに励んでいた。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生 が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もう一人殺されているという噂が広がる。父、母、妹 ――それぞれの<望み>が交錯する。

映画『望み』

2020年10月9日(金)全国ロードショー

堤真一 石田ゆり子
岡田健史 清原果耶
加藤雅也 市毛良枝 松田翔太 ⻯雷太

監督:堤幸彦
原作:雫井脩介「望み」(角川文庫刊)
脚本:奥寺佐渡子
音楽:山内達哉
主題歌:森山直太朗「落日」(UNIVERSAL MUSIC)
© 2020「望み」製作委員会
配給:KADOKAWA
公式サイト nozomi-movie.jp
公式 Twitter@nozomimovie #映画望み

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