ドラマ「中学聖日記」(TBSテレビ系)で、25歳の新人中学校教師である末永聖に一目惚れする黒岩晶役でブレイク。2021年放送予定のNHK大河ドラマ第60作目の「青天を衝け」にも出演が決定していて、飛ぶ鳥を落とす勢いで役者業の出世街道をひた走る俳優、岡田健史。彼が重要なキーマン役を演じている映画『望み』が、10月9日公開。役作りや、同作への思いを語ってもらった。
撮影/奥田耕平(THE 96) スタイリスト/髙橋ラムダ(白山事務所) ヘアメイク/KOHEY 文/内埜さくら
衣裳/ジャケット¥56,000、シャツ¥30,000、パンツ¥29,000(WELLDER info@wellder.jp)

――岡田さんは反抗期がなかったそうですが、本作で演じた石川規士(ただし)は家族に心を開きません。その点も含め、役との相違点を教えてください。

「一番の違いは、社交性があるかないか。僕は自分自身で、社交性がある性格だと思っています(笑)。ですが規士は夢中になっていたサッカーで致命傷を負い、心を閉ざしてしまう。この作品に限らず僕は、自分とは真逆なものを作り出したいと思っているので、規士に関しては社交性をゼロにしました。僕自身は人と話をする時に、目を見て話す、身振り手振りを使うなどを意識しています。ですが規士は、それが欠落している上に、コミュニケーションに興味を失ってしまった男子。自分とは真逆の役を演じることで、ご覧くださる方々に余計な情報を与えず、“規士は殺人犯か被害者の、どちらなのだろう”と迷わせることを意識して演じました」

画像1: © 2020「望み」製作委員会

© 2020「望み」製作委員会

――演じる役に対して、新たな開拓をしたということでしょうか。

「毎作品、新たな開拓の連続ですが、今回はとくに新しい発見の連続でした。素の自分はどちらかというと、(ドラマ「中学聖日記」で演じた)黒岩晶寄りの考え方なので、規士とは見ている景色もベクトルも違う。ありがたいことに毎回、異なる役を演じさせていただいているので、ご覧くださる皆様には“岡田健史は何を考えて今、この芝居をしているのだろう”と、想像しながら観ていただけるとうれしいです。それは規士に限らず、ですが」

画像1: 岡田健史:映画『望み』インタビュー「規士とは見ている景色もベクトルも違う。“岡田健史は何を考えて今、この芝居をしているのだろう”と、想像しながら観ていただけるとうれしいです」

――岡田さんがどんな高校生だったかも教えてください。

「僕は野球のために高校を選び、野球のために時間を費やし、野球のために勉学に励んだものの、甲子園出場の夢が果たせなかった学生でした。青春時代は野球一色です。そしてプロにはなれなくても、社会人野球チームに入り、企業で働きながら、野球でご飯を食べていくと考えていました」

画像2: © 2020「望み」製作委員会

© 2020「望み」製作委員会

――本作は家族が主軸です。規士の父親、石川一登を演じた堤真一さんや、母親の貴代美を演じた石田ゆり子さんとは現場でどう過ごされましたか。

「現場では、堤真一さんがご自身のお子さんについて、何度となく積極的に熱弁を振るわれていました(笑)。僕の勝手な推測ではありますが、ご家族の話をすることで、脚本には描かれていない一登と規士の隙間を埋めてくださっていたのではないかと思っています。それぞれの家族には積み上げてきた時間がありますが、作品で描かれるのはほんの一部。堤さんはお話をされることで役作りをしていたのでしょうし、僕も堤さんを親父だと思いたかったので、話を聞いて一緒に食事もしました。役に対して狙いを決めてアプローチするのではなく、何気ない会話を重ねさせていただき、感謝しています。“昨日、なに食べた?”とか、“風邪に気をつけろよ”とか。石田ゆり子さんに関してはストーリー上、母の貴代美から規士が直接、母性を感じるようなシーンはほぼないんです。あるにはあるのですが、ほんのわずか。ですが、石田さんご本人の持っていらっしゃる母性には、カメラが回っていないところで触れさせていただきました。僕は上京してから自分の母親とは2回しか会っていないので、LINEや電話ではない、直接的な母性を久々に感じた気がします。だからこそ、貴代美の母性に規士が見向きもしない現実がどれだけつらいことか、応えようとしない規士はどのような心情なのだろうと、考える材料をたくさんいただけたんです。石田さんの母性を例えるのであれば、家を建てるときに使う、最高級木材と言われているヒノキぐらい素敵でした」

画像3: © 2020「望み」製作委員会

© 2020「望み」製作委員会

画像2: 岡田健史:映画『望み』インタビュー「規士とは見ている景色もベクトルも違う。“岡田健史は何を考えて今、この芝居をしているのだろう”と、想像しながら観ていただけるとうれしいです」

――最後に、岡田さんが思う本作の魅力をお願いします。

「石川家という家族を通じて、ご覧くださる方々がご自身の家族や、家族の愛情に思いを馳せるきっかけになれたらうれしいです。僕が苦手とするスポーツ2種類のうちの1種類である、サッカーにも挑戦しています。ぜひそちらも注目してください」

画像4: © 2020「望み」製作委員会

© 2020「望み」製作委員会

PROFILE

岡田健史 KENSHI OKADA
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。

〈近年の主な出演作〉
ドラマ「中学聖日記」(2018年)
ドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」(2019年)
映画「弥生、三月-君を愛した30年-』(2020年)
ドラマ「MIU404」(2020年)
ドラマ「大江戸もののけ物語」(2020年)
ドラマ「いとしのニーナ」(2020年)
ドラマ「これっきりサマー」(2020年)

〈待機作〉
映画『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』(2020年11月13日公開)
映画『新解釈・三國志』(2020年12月11日公開)
大河ドラマ「青天を衝け」(2021年放送)

画像3: 岡田健史:映画『望み』インタビュー「規士とは見ている景色もベクトルも違う。“岡田健史は何を考えて今、この芝居をしているのだろう”と、想像しながら観ていただけるとうれしいです」

岡田健史さんの仕事とプライベートの「望み」についてなどグラビア&インタビュー詳細は10月15日発売の「SCREEN+Plus(スクリーンプラス)Vol.69」本誌にてご紹介しています。

画像: 岡田健史さん:映画『望み』コメント youtu.be

岡田健史さん:映画『望み』コメント

youtu.be

予告映像

画像: 映画『望み』予告映像(10月9日公開) youtu.be

映画『望み』予告映像(10月9日公開)

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STORY

一級建築士の石川一登(かずと)とフリー校正者の妻・貴代美(きよみ)は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高校生の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。受験を控えた雅は、志望校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、 連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。行方不明者は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとももう一人の被害者なのか。

映画『望み』

2020年10月9日(金)全国公開

出演
堤真一 石田ゆり子 岡田健史 清原果耶 加藤雅也 市毛良枝 松田翔太 竜雷太

監督:堤幸彦
原作:雫井脩介「望み」(角川文庫刊)
脚本:奥寺佐渡子
音楽:山内達哉
主題歌:森山直太朗「落日」(UNIVERSAL MUSIC)

© 2020「望み」製作委員会
配給:KADOKAWA

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