映画史に残るSFアドベンチャー「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下BTTF)が製作35周年を記念して4K Ultra HD+ブルーレイでリリース! 今回新たに追加収録されたBSジャパン版でマーティの声を務めた宮川一朗太さんのインタビューをお届けします。(文・タナカシノブ/撮影・久保田司/デジタル編集・スクリーン編集部)

宮川 一朗太

1966年3月25日、東京生まれ。17歳の時に映画「家族ゲーム」でデビュー。俳優やナレーターに加え、近年はクイズ番組でも活躍中。マイケル・J・フォックスの吹替はドラマ「ファミリータイズ」をはじめ多数担当している。

人生の半分以上マイケルの吹替をやってきたので生き写しだと思っています!

── さまざまな作品でマイケル・J・フォックスの声を担当してきた宮川さんが感じるマイケルの魅力を教えてください。

「全身で演じているところです。マイケルは表情や体の動きがとても多く、常に体当たりの全力投球という印象です。『ファミリータイズ』で数話演じた頃に表情や体の動きに合わせて声の強弱や高低をつけると、より彼の動きが活きることに気づきました」

── マイケルの演じ方を掴んだ瞬間ですね。

「試行錯誤はありましたが、掴んじゃいましたね(笑)。マイケルが20代、しかもコメディー作品だったということもあり、そのアプローチがぴったりハマり、“コレだ!”と思いました。

そこに裏声を入れると、ひょうきんさ、いい意味での軽薄さも出て、おっちょこちょいな感じによく合う! よほどシリアスな作品ではない限り、マイケルを演じるときのベースになっています」

── マーティ役のオファーが来たときのお気持ちは?

「マーティをやるまで死ぬに死ねないと公言していたので、“ついに!”という気持ちで震えました。人生の半分以上マイケルの吹替をやってきたので、生き写しだと思っていますから(笑)。と同時に、失敗できないというプレッシャーが押し寄せてきました。実現してくれたBSジャパンさんには感謝しかないです」

── 念願のマーティ役にはどのように取り組みましたか?

「携帯に声を録音して、それを画面に当てて聞く。ここは違う、もっと強くなど、感じたことを台本に書き込む。この作業を繰り返しながら作り上げました。吹替は演じる方が“主”であり、その声のお手伝いをすること。

でも、BTTFに関しては“主役は俺だ!”という気持ちで集中しました(笑)。とにかく悔いを残したくないと思っていたので」

── 初めてBTTFを観たとき、どのように感じましたか?

「パート1を映画館で観たときの衝撃は本当にすごかったです。前半に散りばめられた伏線が後半に見事に回収されている。ストーリーが分かった上で、もう1度観たくなる。その繰り返しで数え切れないほど観ている作品です」

画像: 人生の半分以上マイケルの吹替をやってきたので生き写しだと思っています!

── お気に入りのシーンを教えてください。

「パート1のラストでのマーティとドクの掛け合いは最高です。感動的な場面からのドクの“堅いこと言うなよ”の返し、ほっこりとしていて大好きです」

── ドク役そしてマーティ役経験者の山寺宏一さんが、宮川さんのマーティを〝悔しいくらいハマり役〞と絶賛しています。

「本当にうれしいですし、僕の心の支えです。テクニックでは、山寺さん、三ツ矢(雄二)さん演じるマーティの足元にも及びません。でも、そのテクニックのなさ、ヘタクソゆえのヘタレさがマーティ役に合っていると自負しています。

何回観てもおもしろい作品なので、3人のマーティを比べて楽しんでください。息遣いを意識して演じた僕のマーティは、ヘッドフォンをつけてボリュームを大きくして鑑賞するのがおすすめです。まるで隣にマーティがいるような感覚が味わえます!」

宮川一朗太さんに4つの質問!

Q:子供の頃から好きな映画は?

「スター・ウォーズ」僕の青春のすべてです!

Q:憧れの俳優は?

ロバート・レッドフォード「スティング」大好きです!

Q:タイムマシンで行くなら過去?未来?

過去。初恋の女の子に告白したいです。

Q:映画好きの宮川さん、年間何本映画を観る?

目標は100本!(映画鑑賞は映画館と決めています)

「バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 35th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD + ブルーレイ」
2020年10月21日(火)発売

販売:NBCユニバーサル
価格:15,800円+税(7枚組)
特典:ハリウッド博物館で振り返る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ほか

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