10月23日(金)から全国公開された映画『きみの瞳(め)が問いかけている』の公開記念舞台挨拶が10月24日(土)に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、W主演の吉高由里子、横浜流星と、監督の三木孝浩が登壇した。

10月15日(木)の先行上映時に続き行われた、吉高由里子と横浜流星、三木孝浩監督による舞台挨拶。今回は横浜からの提案によって、最大規模となる全国225スクリーンへ同時中継が行われた。

満席の客席を見られたことがこんなに感動するんだと思って。本当に嬉しいです。

まずは挨拶から。

吉高由里子「どうもありがとうございます。やっぱりこうやって、観に来てくださった皆さんと顔を見合わせてお話しできるってすごく嬉しいことなんだなと、改めて感じています」

横浜流星「本日はありがとうございます。たくさんの方にこの作品を観ていただきたくて、プロデューサーに無理を言って、生中継をお願いして、実現させてもらって。しかも225(スクリーン)もやるというのはなかなかないみたいで、嬉しいです」

三木孝浩「今日はお越しくださりありがとうございます。横で吉高さんの表情を見て……ちょっとウルってきてなかった? 僕もそうだったんですけど、舞台挨拶は何度もやってますけど、今年に限って、試写会もできませんでしたし、先行上映も席を開けてだったり。やっと満席の客席を見られたことがこんなに感動するんだと思って。本当に嬉しいです」

人を想うこと、愛についてすごく考えるきっかけになりました。

本作を観た観客からは「泣ける」「切ない」の声や、「吉高さんと横浜さんの組み合わせが素晴らしい」「二人を襲う過酷な運命に心が揺さぶられた」といった感想が寄せられているという。

吉高由里子「甘酸っぱいと言うよりも、すごく優しさに包まれるような映画。台詞の内容もそんな“キュンです”みたいな感じじゃないですし(笑)。大人な恋愛ものになったなぁという風に、穏やかな気持ちでずっと撮影ができていたなと思います。(横浜が演じた)塁くん、優しかったです」

横浜流星「塁は僕と同い年なんです。僕よりも壮絶な過去を背負って生きている人間なので、バックボーンを考え抜いて、塁として生きなきゃいけないなと思って。肉体的にも精神的にもすごく追いつめられた。でも、塁を通して、人を想うこと、愛についてすごく考えるきっかけになったので、人として学ぶことがたくさんありました」

三木孝浩「このキャスティングで成功したなと思うのは、原案は韓国映画にあるんですけど、(今作は)男性のほうを年下にしたんですね。今回やるにあたって。それって、もちろん流星くんの魅力の部分もあるんですけど、守ってあげたくなる感がこう……雨に濡れた子犬理論じゃないですけど(笑)。だから、いつもだと美少年キャラとか、誰が見てもカッコいい姿を演じていることが多いんですけど、わざと汚して。特徴的な目のお芝居も最初は見えなくして……」

吉高由里子「絶対、和菓子とか作れなさそうな(笑)」

三木孝浩「その姿が逆に母性本能をくすぐるんじゃないかなって思いながら見てましたね」

横浜流星「(役柄のパーマヘアは)初めてかけました。今回、ビジュアルの面でも監督といろいろ相談して」

三木孝浩「本人が“役作りのためにやりたい”と言ってくださったんですよ」

横浜流星「(塁は)無頓着でちょっと小汚い感じにしたいなというのもあったので、提案したら、“いいね”と言ってくださったので、良かったです」

前日の第25回釜山国際映画祭でも上映された本作。イベント中盤には、主題歌「Your eyes tell」を担当したBTSからのお祝いのビデオメッセージが流されて、「嬉しい! 世界1位から!」と全員大喜び。最近ボクシングを始めたというジョングクから「(本作のキックボクサー役のために)どれくらいトレーニングしましたか?」と質問された横浜が、「1カ月間ぐらいかけてトレーニングしました。僕でよければいつでも教えます!」と笑顔で答える場面も。

自分より長生きする作品になればいいなと願っています。

この後は映画の主人公である明香里、塁の魅力についてをトーク。

吉高由里子「明香里は、周りまで明るくさせるような優しさと、明るさを持っている中で、あまり自分の悩みとかを表に出さないタイプかなぁと。明香里を演じていて、明香里に励まされたりとか、自分自身にもあったので。あと、監督から言われたのは、“語尾を上げてくれ”と(笑)。一生懸命、語尾を上げて喋っています」

三木孝浩「可愛らしい感じでしょ? 僕の好みを押しつけているだけです(笑)」

吉高由里子「メイクの仕方も、視覚障害を持つ方から教わりながらマネしてやってみたり、お家での生活とか街での歩き方とか……」

三木孝浩「僕がお芝居を見ていて、吉高さんがすごいなぁと思うのは、そうやって視覚障害者の方に取材して、しぐさとか動きとかももちろん教えていただくんですけど、外側の動きをマネするというよりは、心持ちというか。取材させていただいた方がすごく明るい方で、その方とすごくフレンドリーに話して、お友達になって。でも、その明るさの陰にある辛いことを耐えてきた部分も感じているからこそ……あるシーンで涙するんですけど、そこの気持ちのリアリティというか、表面だけマネしても出てこない部分があったんじゃないかなと。そこをぜひご覧いただきたいなと思いますね」

横浜流星「塁は、無口な分、一つ一つの言葉の重さがあるし、明香里の一途な想いに責任を持って行動する姿はなかなかマネできないものだし、一人の男として尊敬しました。(明香里は)傷を持っているのに、周りに見せずに明るく振る舞っている芯の強さというものが、すごく魅力的だなぁと思っていました」

吉高由里子「(塁は)口数は少ないんですけど、明香里を想う優しさとか、気持ちが出ていて、こういう人と出逢ったら幸せなんだろうなぁって思います。横浜流星という魅力が詰まった、本当にいろんな表情があって……もともと好きな方はもっと好きになっちゃうから、気を付けてね!(笑)ひょっとしたら、ぶっ倒れちゃいかもしれない。カッコ良すぎて」

三木孝浩「最初、上半身裸で水浴びをするシーンがあるんですけど、あのシックスパックを見た時は、ちょっと倒れそうでした(笑)」

また、劇中の台詞を披露する場面では、横浜は「明香里」の部分を「君」に変えて「俺が君を助けるから」と熱い瞳で言い放ち、吉高は「男は顔じゃない。ハートだから」と照れながら披露した。

三木孝浩「キャスト、スタッフ共に愛情を込めて創った作品です。観ていただいた方が本当に“あぁ、良かったなぁ”と思ったら、周りの皆さんにお伝えいただいて、この作品を好きになっていただく方が増えてもらえたら嬉しいです」

横浜流星「三木監督と、吉高さんをはじめとしたキャストの皆さんと、スタッフの皆さんで愛情を持って、全力を尽くした作品ですので、皆さんの心に届き、そして愛される作品になってくれたら嬉しいです。何か感じることがあれば、ぜひSNSでつぶやいていただいて、この作品をもっともっと大きくしていただけたら本当に嬉しいです」

吉高由里子「今日は225館でこうやって同じ時間を過ごせることがすごく嬉しいです。この映画は本当に、みんなで大切に紡いで創った映画になっています。なので、観ていただいた方の心に響けばいいなって願いがあります。この映画をよりたくさんの人に広めていけたらいいなと私より長生きする作品になればいいなって思っています。自分より長生きする作品になればいいなと願っています」

『きみの瞳が問いかけている』は全国公開中。吉高、横浜、三木監督によるオーディオコメンタリーを聴ける副音声上映が11月6日にスタートする。

映画『きみの瞳(め)が問いかけている』
配給:ギャガ
大ヒット公開中
©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
©2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment,Inc.

This article is a sponsored article by
''.