ルトガー・ハウアー出演のサイコ・スリラー映画『ヒッチャー ニューマスター版』が2021年1月8日(金)より全国順次公開。このたび『ジョジョの奇妙な冒険』作者・荒木飛呂彦をはじめとする著名人より推奨コメントが到着した。
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映画『ヒッチャー ニューマスター版』予告編

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画像: 『ジョジョ』作者・荒木飛呂彦ら著名人より『ヒッチャー』推奨コメント到着

『人間を越えてる何者か』といったら、それは俳優ルトガー・ハウアーだ

2019年7月に75歳でこの世を去った名優ルトガー・ハウアーが、謎の殺人ヒッチハイカー役として怪演し話題となった映画『ヒッチャー』(86)が、『ヒッチャー ニューマスター版』となって、公開から35年を迎える2021年に甦る。HDリマスター化によって鮮やかによみがえった本素材での上映はこのたびが世界初となる。

本作は、殺人ヒッチハイカーを乗せたばかりに、その後逃げても逃げてもひたすら狙われ続ける青年の恐怖と絶望を描き、アメリカ全土に”恐怖のヒッチハイカー“というトラウマを植え付けたサイコ・スリラー。

シンプルなストーリーながら、全編に異様な緊張感を持続させることに成功、と同時にド派手なアクションの連続で、観る者に恐怖と興奮を与える傑作として、今もなお多くの映画ファンに愛されている。

このたび本作の公開に向け、恐怖の殺人ヒッチハイカーに魅せられた著名人の方々より推奨コメントが到着。

大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦は、著書「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」にて『ヒッチャー』を「俳優の魅力で惹きつけられた作品」と紹介しており、この度のニューマスター版公開に際して改めてルトガー・ハウアーの怪演ぶりを「人間を越えてる何者か」と表現している。

自身の監督する映画で殺人者が出るたびに『ヒッチャー』のルトガー・ハウアーを例に挙げており、『不能犯』で殺人犯を演じた松坂桃李にも演技の参考に見せたという映画監督の白石晃士は、「異界が間違って生み出した哀しき殺人装置のごときジョン・ライダーは、最凶にカッコイイ!あの勇姿をまたスクリーンで拝めるなんて!感涙です!!!!!」とコメント。

『ダウンレンジ』(17)制作時には『ヒッチャー』も意識したという北村龍平監督は「超鋭利なカミソリ」と作品の性質を表現。そのほか、35年前の公開当時からのファンだという小説家の藤野可織や、今大注目のTVアニメ『呪術廻戦』で両面宿儺役の声優を務める声優の諏訪部順一らより、衝撃サイコ・スリラーのリバイバル上映を待ち望んだコメントが到着した。

またあわせて、本作の公開を記念してルミネエスト新宿内のハンバーガー店「THE SMILE」とタイアップすることも発表されている。

推奨コメント一覧(敬称略)

荒木飛呂彦/『ジョジョの奇妙な冒険』作者

発明されて以来、自動車とハイウェイのその直線的な魅力は『カッコよさと恐怖』で普遍的だ。
そして『人間を越えてる何者か』といったら、それは俳優ルトガー・ハウアーだ。

藤野可織/小説家

私はずっと不思議だった。どうして映画に出てくる殺人鬼たちはあんなに神出鬼没なんだろう。
どうしてあんなに体力があるのだろう。まるで人じゃないみたいだ。ある深夜、テレビで流れはじめた『ヒッチャー』をぼんやり見ていて、はっとした。そうだ、あれは人じゃないんだ。あの殺人鬼たちは、避けられない運命そのものだったんだ。
ルトガー・ハウアーの微笑みを見て、はじめて私はそう気がついた。『ヒッチャー』は美しい光景と美しい構造を持つ映画だ。
荒涼としたハイウェイと、少年の人生を破壊しにやってくる殺人鬼。それを反復するように、少年もまた少女の人生を破壊する。
ラストシーンでは、このハイウェイから本当の意味で出ることはもうないのだという絶望が、淡々と伝わってくる。
そしてあの、さみしさをなつかしく呼び起こす、奇妙な浮遊感を持った音楽。殺人鬼たちの正体を教えてくれた映画として、暗黒青春映画として、『ヒッチャー』はいつまでも私のもっとも大切な映画のひとつだ。

諏訪部順一/声優・ナレーター(『テニスの王子様』跡部景吾役、『呪術廻戦』両面宿儺役)

なぜ?どうして?主人公ジムに襲いかかるものをひとことで表現するならば、圧倒的な「理不尽」。
故ルトガー・ハウアー氏の文字通り「怪演」が光る謎の男は、公開当時中学生だった自分の心にも大きな爪痕を残しました。
あのスリルが35年の時を経て、よもやHDリマスターで蘇るとは!高精細化で、物語冒頭の雨中をはじめ、暗いシーンの緊張感がさらに増したような気が。むしろ過去に鑑賞された方にオススメです!

白石晃士/映画監督

ルトガー・ハウアー演ずる殺人ヒッチハイカー、ジョン・ライダーは俺の血肉となり過ぎていて、
監督作で殺人者が出る度にスタッフ&キャストへの説明で口にしている。
『不能犯』の松坂桃李さんにもその超然とした存在感の参考に『ヒッチャー』を見てもらった。
異界が間違って生み出した哀しき殺人装置のごときジョン・ライダーは、最凶にカッコイイ!
あの勇姿をまたスクリーンで拝めるなんて!感涙です!!!!!

北村龍平/映画監督

まるで超鋭利なカミソリのように、ミニマルにしてマキシマムな切れ味。
97分間、一秒足りとも緊張感が途切れない。
圧倒的傑作。

涌井次郎/ビデオマーケット店主

「なぜこんなことに」とか「どうして自分が?」とか、人間誰しもトラブルに見舞われて、そんな思いに駆られることもあろう。
恐ろしいのは、そこに納得できる理由など何も無いという事。『ヒッチャー』のルトガー・ハウアーも、背景や動機が一切不明だからこそ、
人生における厄災のメタファーとして普遍化し、35年経った今も、そしてこの先もずっと恐ろしい存在であり続ける。
やっかいな案件に直面したら『ヒッチャー』を思い出そう。そして問うてみよう。
あの時のC・トーマス・ハウエル並みにヤバい状況かどうか・・・自分の人生、思ってるより全然マシかもしれない。

人間食べ食べカエル/人喰いツイッタラー

ルトガー・ハウアーさんの容赦ない激詰め攻撃が4Kリマスターで鮮明に蘇る!
劇場の大スクリーンがハウアーさんの恐ろしい顔と振る舞いで埋め尽くされる!
見よ、ここが地獄の一丁目一番地!!新生『ヒッチャー』の洗礼を浴びてから21年を始めろ!!!

鈴木真人/自動車ライター

シカゴからサンディエゴまでキャディラック・セヴィルを陸送していた青年は、最後にダッジ・ラムチャージャーでサイコ殺人者と対決する。
高級セダンとワイルドなSUVが選ばれたのは偶然ではない。キャデラックは穏健な高級車で、快適さと安心を提供する。
ダッジは、ハリウッド映画では伝統的にアウトローの乗るクルマだ。古くは『ブリット』、『バニシング・ポイント』などが知られているし、最近でも『ナイトクローラー』でジェイク・ギレンホールがダッジ・チャレンジャーで激走した。
2台のクルマは、人を疑うことを知らない無垢な青年が試練を経て大人に成長していく課程を象徴しているのだ。

ヒッチャー ニューマスター版
2021年1月8日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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