ソフトバンクのCM『5Gってドラえもん?』で、若き日の源静香ちゃんを好演して話題の女優、小宮山莉渚ちゃんが1月29日公開の映画『ヤクザと家族 The Family』にてスクリーンデビュー! 物憂い眼差しで「クールな性格だと間違われやすいです」と語るが、話してみると中身は少女そのものの彼女に、映画初挑戦で苦戦したことや、素朴すぎるプライベートを直撃!

――最初に、女優を目指したきっかけを教えていただけますか。

小宮山「幼稚園生の頃に経験したお遊戯会で、お芝居をする楽しさを知ったんです。当時は漠然と、“人前でお芝居をするのって楽しいな。ワクワクするな”と感じていただけでしたが、テレビでドラマを観ているうちにどんどん憧れる気持ちが強くなって。姉に気持ちを打ち明けたら、その頃から愛読していて、大好きな永野芽郁さんが出ている雑誌『Seventeen』(集英社刊)のオーディションを勧められて参加しました。そして今、この場にいさせていただいています」

――本作で演じた彩は、作品の重要な鍵を握っている印象を受けました。

小宮山「彩は、綾野剛さんが演じた山本(賢治)さんと出会って心が変化していくのですが、彩の女性らしさやずっと持ち続けている前向きな心の強さを表現したいと常に意識していました。とは言ってもお芝居をすること自体が初めてだったので、藤井(道人)監督に事前にご相談させていただいたんです。監督には、“演じようと考えずに、本来の自分でいてください”というアドバイスをいただきました。お芝居経験が豊富であれば“本来の自分とは?”と考え込んでしまったかもしれませんが、初めてだったので“いつもの自分を持ちながらも、彩を心の中に保てばいい”という気持ちで、自分らしさも忘れないようにしました」

画像1: ©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

――台詞がないシーンも多く、苦戦したのでは。

小宮山「そうなんです。監督には“目の芝居を大切にしてほしい”とご指導いただきました。自分で言うのは恥ずかしいですが、“あなたは、見つめる目が素敵だから”と言われて、撮影後の映像を見せていただき、自分の目も研究しました。出演シーンはそれほど多くありませんが、目や表情の動きに注目していただけたら嬉しいです」

――本作では綾野剛さんや尾野真千子さんなど、大物俳優と共演もしています。カメラが回っていないときには、どんなお話しを?

小宮山「綾野さんには“映画の撮影には俳優部や照明部といった、いろんな部があるんだよ”と、右も左もわからない私に、映画の基本をとても優しく教えていただきました。焼き肉にも連れて行っていただいたんです。大好物のハラミをご馳走になりました。尾野さんとは、ご自身が差し入れしてくださったメロンパンを一緒に食べたり、美味しそうな料理動画を観ていました。本当の家族のような思い出を作ることができて、お2人には感謝の気持ちしかありません」

画像2: ©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

――料理動画といえば、莉渚ちゃんはお菓子作りが得意ですよね。始めたきっかけは?

小宮山「小学5~6年生の頃に、スライムにハマったんです。でも、私が壁にスライムをぶつけるのを母が嫌がって(笑)、“そんなものを触るなら、パンを作りなさい”と言って、パン作りから始めたことがきっかけです。母が外出中に簡単なパン作りに挑戦したら、意外と美味しくできて。パン生地をこねるときのムニムニとした触り心地や、小麦粉とドライイーストが混ざった匂いが好きで、もっと極めたいと思うようになりました。祖母がパン型など、専用の調理器具を持っていたのも、楽しく覚えられた理由だと思います。最近は、スイートポテトやシュークリームを作るほかに、弟が好きなメロンパンを何度か作りました」

――本作は家族の絆を描いていますが、小宮山家は仲がいいんですね。

小宮山「だから、綾野さんが演じた山本さんの家庭環境は、私には想像を絶していて。私はお父さんっ子ですがお母さんも大好きなので、家族がいなくなるなんて想像もできません。もし両親も姉弟がいなかったら……今の性格にはなっていないと思います。今はどんなことにも挑戦するように前向きに生きていますが、家族がいなかったらトライできない。毎日ボーッとしては泣く生活を繰り返すと思います」

――改めて、本作で好きなシーンは。

小宮山「綾野さんと尾野さんと私の3人で、食卓を囲むシーンが一番好きです。音声は入っていませんが、現場では“なにから食べよう”と、本物の家族のような会話をして幸せを感じられたので。作中ではミネストローネやパンを食べていますが、私自身は和食派で、母が作ってくれる切り干し大根を朝食べます。好きすぎて、今日も持参しました。祖母が畑で作る野菜も大好きで、マヨラーなので、採れたての野菜はマヨネーズで食べています」

画像3: ©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

――プライベート情報をありがとうございます。最後に本作の魅力を。

小宮山「この作品には血のつながらない家族とつながっている家族が登場しますが、私はこの映画に出演して、改めて家族の大切さを感じることができました。もっと親孝行をしたいと思ったので、家族関係を見直せる作品かもしれません。私を含め登場する、3人の女性たちの心の強さも見どころです」

PROFILE

小宮山 莉渚 
RINA KOMIYAMA

生年月日:2005年7月14日
出身地:宮城県
〈映画〉『ヤクザと家族 The Family』
〈CM〉ソフトバンク
〈公式HP〉https://www.stardust.co.jp/

画像: 映画『ヤクザと家族 The Family』小宮山莉渚インタビュー「映画に出演して、改めて家族の大切さを感じることができました」

STORY

ただ、愛した。矛盾と不条理のこの世界で、全てを懸けて――。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救っ た男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴咲博(舘ひろし)に 心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。
2005 年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁 の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を 失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして 彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019 年、14 年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつて の隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる 大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況 を根底から揺るがす事件がー。

映画『ヤクザと家族 The Family』

1月29日より全国公開中

綾野剛
尾野真千子 北村有起哉 市原隼人 磯村勇斗
菅田俊 康すおん 二ノ宮隆太郎 駿河太郎 小宮山莉渚
岩松了 豊原功補 / 寺島しのぶ
舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
主題歌:「FAMILIA」 millennium parade (ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子 角田道明 岡本圭三 撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:根本飛鳥
キャスティング:おおずさわこ
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:逢坂元
制作担当:大川哲史
題字:赤松陽構造
スチール:八木咲
編集:古川達馬
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020 年/日本/136 分/5.1ch/アメリカンビスタ/カラー/デジタル yakuzatokazoku.com

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