最新インタビューを通して編集部が特に注目する一人に光をあてる“今月の顔”。今回はまもなく公開される『ジャングル・クルーズ』で、クルーズ船の船長役を演じたドウェイン・ジョンソン。肉体アクション派の印象が強い彼ですが、ユーモアのセンスもたっぷり。エミリー・ブラントとの共演も大いに楽しんだようです。
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“この映画ではエミリーがインディ・ジョーンズみたいな役で、僕の方はひねくれ者の船長なんだ”

Photo by George Pimentel/Getty Images

ドウェイン・ジョンソン プロフィール

1972年5月2日 米・カリフォルニア州生まれ。祖父も父もプロレスラーで、自身もザ・ロックのリングネームで人気プロレスラーとなったが、2001年『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で映画俳優にも進出。翌年『スコーピオン・キング』では早くも主演となり、以後数々のアクション映画を中心に活躍して、ヒットを連発しビッグスターの仲間入り。次回作はDCコミック・ヒーロー映画の『ブラックアダム』。

子供時代の僕は“ディズニー・ベイビー”として育ったんだよ!

ディズニーランドの人気アトラクションを映画化したヒット作はこれまで『ホーンテッド・マンション』(2003)や『パイレーツ・オブ・カリビアン』などがあったが、今度の『ジャングル・クルーズ』もそんな実写版企画の新たな話題作。

評判では『インディ・ジョーンズ』シリーズを思わせるアドベンチャー超大作ということで、主演は『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)のエミリー・ブラントと『ワイルド・スピード』シリーズなどのドウェイン・ジョンソンという異色のコンビだ。そこでドウェインは、エミリー扮する無防備と思えるほど楽観的主義のリリー博士と一緒に大冒険を繰り広げることになる、彼女とは正反対の性格の船長フランクを演じる。

「今回最もエキサイティングに感じたのは、1955年以来、何十年も様々な世代の多くのファミリーに愛されてきたライド・アトラクションに命を吹き込む機会を得たということだね。僕たちにとっては大きなチャレンジだったよ。考えうる限り最高のバージョンの映画を作ろうとするのはね。

もともとのアトラクションに忠実でありながら、それを超える素晴らしいものにして、しかも観客を満足させるナイスでビッグなものにしなくてはならないんだものね」と語るドウェインは、自らのディズニーランドの思い出も明かしてくれる。

「僕の子供時代はほとんど米南部の土地で過ごしたんだけど、フロリダ州のタンパもその一つ。そこからオーランドは結構近いから、僕たち一家はいつもディズニー・ワールドを訪ねていた。もちろん“ジャングルクルーズ”のライドに乗るのも大好きだった。

だから僕はディズニー・ベイビー(ディズニー好きの子供)として育ったんだ。しかも最初のハネムーンはディズニーランドに行ったんだよ!」と意外な過去の話も飛び出した。

まさか僕とエミリーが共演するなんて以前は考えられなかったね

撮影はハワイのセットを中心に、ジャングルのシーンなどを撮ったようだが、現場はどんなものだったのだろうという問いに答えたドウェインは、

「今回のセットは大好きだったよ。ディズニーが今まで作った中で最大のセットだったんだ。僕の子供たちも大好きだったと思う。何もないところに一から作り上げた巨大なもので、子供たちはとてもクールな場所を楽しんでいる様子だった。妻のローレンもね」

と家族の話を盛り込んでくれる。「二か月くらいの間、ほとんどがハワイでの撮影だったんだけど、素晴らしい場所だが夜には大きな虫が出てくるんだよ。パルメット・バグ(ゴキブリの一種?)という巨大な奴がいてね。僕らが殺そうとするとこっちに飛んでくるんだ! エミリーの家族たちはそれに遭遇するととんでもない声で叫んでいたみたいだよ」

などとユーモアも交えて語るドウェインは、エミリーが置き忘れたスマホで勝手に動画を撮って、知らん顔で返すなどのいたずらを仕掛けたとか(本人が言うには「ちょっとしたこと」)、意外な子供っぽさを見せてくれる。エミリーとの相性はどうだったのだろう。

「僕はずっと前からエミリーのファンだった。でも僕と彼女の仕事の進路が交差することなんてあるのかな?という感じで、共演するなんてまったく思っていなかった。結局僕たちは素晴らしい時間を過ごしたよ。映画の描く内容もよかったので特別な時間になった。

この映画ではエミリーの方がインディ・ジョーンズみたいな役なんだ。エミリーがそのポジションにいることを僕は楽しんだ。一方僕の演じるフランクはひねくれ者で、皮肉屋、信用できないところもあるかな。これまで僕が演じた役とは少し違うね」

ところでもしジャングルで暮らすことになったら、うまくやれそうですかという問いに対してドウェインは、

「エミリーは僕より自分の方がずっとうまくやっていけると主張する。なぜなら僕は一日にシャワーを5回浴びるのが好きだから」と今回は本当にリラックスしたユーモアで返答する。これもエミリーとの共演で身に着けた“新しいドウェイン・ジョンソン”なのか、もともと愉快な性分だからなのか。『ジャングル・クルーズ』を見ればその答えがわかるかもしれない!

ジャングル・クルーズ
2021年7月29日(木)劇場公開
2021年7月30日(金)ディズニープラス プレミアアクセス公開

画像: © 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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ディズニーランドの同名人気アトラクションを題材にしたアドベンチャー。アマゾンに伝わる不老不死の秘宝を求めてジャングルにやってきたリリー博士(エミリー)は、クルーズツアーの船長フランク(ジョンソン)を雇って、近づく者は呪われるといわれるアマゾンの奥深くの秘境を目指す。しかし彼らの行く手には様々な困難が待っていた。

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